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@maraigue
Created July 10, 2011 14:46
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Save maraigue/1074589 to your computer and use it in GitHub Desktop.
クラスを使う意味(C++で説明)
#include <string>
#include <iostream>
// (いろいろと説明を省いている部分があります)
// 例えば、「皿」というクラスがあるとすると
class Dish{
private:
// それが持つ変数(構造体のメンバに相当)として、例えば「食べ物の名前」や
// 「食べ物の量」が考えられる。
// [補足1][補足2]
std::string food_name;
float food_weight;
public:
// また、皿に対して行う処理(メソッド)としては、「盛り付ける」や
// 「乗っているものを確認する」、「食べる」などが挙げられる。
// [補足3]
// 「盛り付ける」の定義
// 盛り付けに成功したらtrue, そうでなければfalseを返す。
bool set(std::string new_name, float new_weight){
// まだ皿に食べ物が残っていて、かつ別の食べ物を盛り付けようとすると失敗する
if(food_weight > 0.0 && food_name != new_name){
return false;
}
// 盛り付ける
food_name = new_name;
food_weight += new_weight;
return true;
}
// 「乗っているものを確認する」の定義
// (1) 乗っているものの名前を得る。
std::string name(void){
return food_name;
}
// (2) 乗っているものの量を得る。
float weight(void){
return food_weight;
}
// 「食べる」の定義
// 食べた量を返す。
float eat(float new_weight){
float result;
// 指定した量だけ皿に食べ物が残っていなければ、残っている量をすべて食べる
if(food_weight < new_weight){
result = food_weight;
food_weight = 0.0;
return result;
}
// そうでなければ、指定した量だけ食べる
food_weight -= new_weight;
return new_weight;
}
// またクラスには、初期化処理(コンストラクタ)や終了時処理(デストラクタ)を
// 定義することができる。ここではコンストラクタを使い、「初期状態の皿にある
// 食べ物の量は0である」という設定を行う。
Dish(void){
food_weight = 0.0;
}
};
// これの何が便利かというと、「盛り付ける」や「食べる」という処理が
// 何に対する処理なのかを明示的に書くことができるのである。
using namespace std;
int main(void){
Dish my_dish;
// 例えば、「盛り付ける」については
// 「[盛り付けられる皿].set」というようにプログラムを書ける。
my_dish.set("Konpeito", 200.0);
// 名前と量を取得するのも同様である。
// [補足4]
cout << "[my_dish] Name: " << my_dish.name() << endl;
cout << "[my_dish] Weight: " << my_dish.weight() << endl;
// ここで、食べてから
my_dish.eat(20.0);
// 改めて名前と量を取得すると、ちゃんと量は「180.0」と表示される
// はずである。
cout << "[my_dish] Name: " << my_dish.name() << endl;
cout << "[my_dish] Weight: " << my_dish.weight() << endl;
// クラスは構造体同様、別のクラスのインスタンス(実体)を定義すれば、
// そちらでは値は完全に別に管理される。
// [補足5]
Dish your_dish;
your_dish.set("Cake", 300.0);
// ↑こうしたからといって、my_dishの値は変わらない。
cout << "[my_dish] Name: " << my_dish.name() << endl;
cout << "[my_dish] Weight: " << my_dish.weight() << endl;
return 0;
}
/*
補足(気になるところがあったら読んで下さい。詳しくはぐぐって下さい)
[補足1]
private, publicは
簡単に言うと、クラスの外側から見ることができるかどうかの違いです。
例えばDish内のfood_nameはprivate指定なので、
main内で「my_dish.food_name」のように呼び出すことは出来ません。
[補足2]
std::stringは、C++標準添付の文字列クラスです。
C言語の範疇では、文字列の表現には配列を使わないとなりませんでしたが、
C++ではクラスがあるおかげで、いちいち配列を自分で定義しなくても
よくなりました。(文字列クラスの内部にすでに配列が定義されている)
[補足3]
メソッドの定義は、ここではクラス定義の内部にしていますが、
C++では(基本的には)クラス定義の外部にするのが行儀のよい方法です。
例えば以下のようになります。
class Dish {
public:
// ここには、メソッドの型の定義だけ書く
bool set(std::string new_name, float new_weight);
};
// 外部に実際の内容を定義する
bool Dish::set(std::string new_name, float new_weight){
//
// この間省略
//
}
[補足4]
coutは出力、endlは改行を意味します。
printfやfprintfに代わる、C++の基本の入出力方法です。
[補足5]
インスタンス別ではなく、1つのクラスで共通に利用される変数を定義する
方法もありますが、ここでは省略します。(「C++ static」でぐぐって下さい)
*/
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