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@kimoto
Created February 5, 2011 00:43
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日本がTPPに参加すべきかどうかについての意見
TPPに日本が加入すべきかどうかについての意見
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// 目的
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TPPが最近話題になっているが、参加すべきかそうでないかを自分なりに調査してまとめてみた
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// 用語の整理
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■FTAとEPAの違い
FTAは完全に自由な貿易で、関税や企業への規制がない
EPAは人の移動など様々な制度を含めた上での経済連携
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// 本題
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■TPPとは何か
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A
%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A
>環太平洋戦略的経済連携協定(TPP:Trans-Pacific Partnership、またはTrans-Pacific Strategi
c Economic Partnership Agreement)は、元々2006年5月にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュー
ジーランドの4カ国加盟で発効した経済連携協定。これらの国々が太平洋を囲む関係であった事から
この名が付けられ、環太平洋間での経済協定として始まった。加盟国間の経済制度、即ち、サービ
ス、人の移動、基準認証などに於ける整合性を図り、貿易関税については例外品目を認めない形の
関税撤廃をめざしている[1]。環太平洋経済協定、環太平洋連携協定、環太平洋パートナーシップ協
定とも呼ばれる。
■TPPに入るべきかどうか私の意見(= TPPには参加すべきではない)
日本にとってTPP参加のメリットは輸出が増えるということだが、TPP参加国のGDPは総じて低く、こ
れは実質日米の自由貿易協定(FTA)だということ。そうであれば米国と直接FTAを結べばいい。またT
PPにアメリカが積極的な背景としてアメリカはオバマ政権の支持率が下がっており、就職難など不
況を解決する必要性に迫られており、オバマは「5年間で輸出を2倍にするためにTPPを利用する」と
公言している。TPPに参加すれば日本は海外の優秀で賃金の安い労働者を入れる必要に迫られる。海
外に利用されるために動くことが本当に得策なのか、またTPPに参加した場合のデメリットが多々あ
るため(詳細は後述する)参加すべきではない。
■TPPのメリット
・輸出/輸入に関税がなくなるので安く仕入れられるし、よい製品をありのままの値段で輸出できる
日本は資源がないため、輸入したものを加工し輸出する国。たとえば自動車やコンピューターなど
■TPPのデメリット
・TPPの利点として製造業の輸出が増やせると言われているが、TPPに参加している国のGDPは総じて
低い
・GDPで比較すると実質日米が主のFTAであるという事実
>参加・参加予定国のGDP割合は以下のとおり
> アメリカ      :67%
> 日本        :24%
> オーストラリア  :4.7%
> その他(7か国) :4.2%
>日米によるシェアが91%となり、TPPは実質日米貿易協定といえる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%9A
%84%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A
・東アジアの経済協定の基盤としたいのであれば、韓国と中国が必須であるにも関わらずどちらも
不参加を表明
・たとえば韓国は米国と二国間FTAをしている、TPPが実質的に日米FTAならば、そもそも日米FTAを
するべきだ
・オバマが5年間で輸出を2倍にするためにTPPを利用すると公言している
・日本の農業は確実にやられる
・デフレが加速する理由1、海外の安い良質な商品が国内に流入するため、その物のジャンルの値段
が下がっていき、それに伴いそれを販売する店の利益も減っていき、当然従業員の給料も減る、給
料が減ると従業員(国民)の購買欲も減るため、更にモノの値段をやすくしないと売れなくなる ->
以下繰り返し
・デフレが加速する理由2、上記のようなデフレによって本来のモノの価値よりもお金の価値が下が
っていくので、物を買うよりもお金を持っていたほうが特だということになる。つまり国民はお金
をどんどん使いたくなくなる。TPPに参加するよりもまず現状の日本に蔓延するデフレを解決すべき
・国内の農業を刺激し農業生産効率などに革命を起こすためにTPPに参加すべきだという意見がある
が、現在の日本の農業は"甘え"や"非効率"が存在するのは事実ではあるが、これはTPPとは別の問題
として解決すべきであり、これを解決するための選択肢としてTPPに参加すべきというのは間違いだ
・幕末明治の開国に例えられるが今回のTPPの件とはまったく異なる事件だ。あれは関税自主権の回
復のためのものだった、不平等な関税に抵抗するためのもの
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// 日米FTAについて
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■日米FTAの問題点
海外の安い農産物に、国内の農業が壊滅する。食料自給率の低下
また"海外の安い農産物"というのは、土地の大きさ以外にも政府の莫大な補助金で実現されている
もの
そういった農産物と正面から競争するのが正しいとは限らない
■国内の農作物の関税
米以外の日本の農作物に対する関税 - http://blogs.yahoo.co.jp/ghmmm372/56088999.html
>こんにゃく芋990%・落花生500%・コメ490%・雑豆460%・バター330%・でんぷ
ん290%・砂糖270%・脱脂粉乳200%・小麦210%の9品目が200%以上の関税とな
っています。
関税がなくなった場合、日清の小麦粉が300円から150円になる!
■米の値段比較
国内の米の値段: 5kg = 3000円ぐらい
アメリカの米の値段: 7kg = $17ぐらい ($17 = 1700円)
タイでのタイ米の値段: 2kg = 58バーツ (58バーツは154円)
1kgあたりの比較: 600円(国内) > 242円(アメリカ) > 29円(タイのタイ米) ※円換算(2011年為替ベ
ース)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412227979
国内米農家優遇されすぎ!
もともと米の輸入の一切を日本の農林水産省は禁止していたが、国際社会のルール「例外なき関税
化」に反して
国際的に孤立化できなかったため、いやいや受け入れたが、日本は米の輸入に高関税(778%!)をつけ
ることにより事実上の輸入禁止を行っている
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// 各国の思惑について
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■日本の思惑
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/summary.html (外務省 - 日本のFTA戦略)
上記テキストに書いてあるが、まず各国とのFTA(自由貿易協定)をむすび、次第に拡大していき、最
終的には東南アジア全域(ASEAN)と経済協定を結ぶことを目的としている
またEUやメキシコの不平等な関税を解消することも目的としているため、今回のTPP参加はそういっ
た国に、不平等な関税をやめろというプレッシャーを与える意味があるのかもしれない
■アメリカの思惑
国際的にブロック経済が流行している。つまり一部の地域で協定を結んで海外に対抗しようという
もの。
たとえばEUなんかがそう。アジアにもそういった経済協定を作ろうという動きがあるなか、アメリ
カは国際的に孤立することを恐れている可能性も(アジアには世界の人口の60%が住んでいる)
住宅問題(サブプライムローン)の負債解消、国内の経済不況解決ためにアメリカはとにかく金が欲
しい、輸出先が欲しい
■日米FTAについて外務省の分析
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/senryaku_05.html
>結論として、米、カナダ、EUとのEPA/FTAは、農林水産物の取扱い等、相当困難な課題があるのが
現実であり、当面の課題とし得る状況にはない(少なくとも、我が方が、一方的に農業分野を開放
するとの選択肢は考えられず、日本として、かかる協定の締結を通じ相当の犠牲を払ってでも得ら
れる代替利益としてどのようなものがあるのかきちんと検討する必要がある)。また、日米FTAにつ
いては、それが実現した場合、貿易転換効果があまりにも大きく、域外国にとっては負の効果が出
やすいといった試算もなされていることから、かかるFTAを検討するに当たっては世界貿易全体の厚
生といった側面も考慮に入れる必要があろう
>当面の間は、特定分野(例:相互承認)における枠組み作りや更なる規制改革対話等を通じた関係
強化を図ることが有益と考えられる。
これは2010/10/31日時点での記事、つまり最近でもこのような考えってこと
TPPは実質日米FTAであるということを考えると非常に危険
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// 世界経済の行方について
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・世界は現在デフレ
・今後新興国の発展により、世界的に食料価格高騰になる(食料を低価格で生産し輸出していた新興
国は、発展に伴い、自国内の食料需要を優先する必要性が出てくるため、輸出量が減る。輸出量が
減るとそれに頼っていた国はより高い値段を提示して獲得しようとするため価格高騰になる)
・不況になれば他国を利用しようとする国が増える(民主主義 = 自国民の利益のために働かざるを
得ない)
・低賃金、高技術の労働者が中国/インドに現れ始めた(安く優秀な労働力が国内に流入すると失業
者が増える可能性がある)
・新興国に先進国は投資をしているが、この新興国のバブルはいずれ崩壊すると予想されており、
そうなったときは米国のサブプライムローン問題のように国際的な金融危機になると言われている
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// 調査過程で勉強になったこと
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・金のバラマキをするぐらいなら、まとまった金で公共事業をやるべきだ
金を配ってもその金額が必ず使われるかわからない。現在はデフレ。デフレであればそれは尚更の
事で、デフレってのは物を買うよりも金を持っていたほうが得なのだから貯金をするのが得策であ
って、常識的に考えれば使われるはずがないということ。
しかし、まとまった金で公共事業をすれば必ず雇用が発生する(確実性)
・自由貿易(FTA)をすると、その国と特定の商品の価格が均衡していく
たとえばFTAで小麦の関税を撤廃した場合、最終的には農地が多い国が大量生産によって低価格な野
菜を提供できるため有利になってしまう。日本はそもそも土地の面積がせまいので農地に利用でき
る分も少なく、海外の広大な土地を利用した大量生産に対抗できない。
・デフレになったら高付加価値戦略が通用しなくなる
デフレなんだからわざわざ高い物買おうとするわけがない
・戦略とは何かやることだけではなく、やってはいけないことをやらないことでもある
・TPPに入ることで政治的/軍事的にTPP参加国と協調していこうとする論は無理
なぜなら、TPP参加国は思想が全然まとまってないから
ブルネイは王国 = 民主主義でもなんでもない。ベトナム = 社会主義。シンガポール = 一家系の独
占国家
・日本の現在の関税率は世界で一番低いらしい
・日本が、「東アジア経済圏を作成しようとする行為」をEUは閉鎖的な経済ブロック作りであると
考えている
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// 参考文献
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農業のつけ: http://www2r.biglobe.ne.jp/~iori/opinion/046.html
日本の農作物の平均関税率について: http://syunoulog.jp/2010/11/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE
%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%AF%E9%96%A2%E7%A8%8E%E3%81%AB%E5%AE%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A
6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%9F-%E8%BE%B2%E7%94%A3%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87/
■日本国内の農作物に対する関税
http://www.customs.go.jp/tariff/index.htm (すべてのリスト)
http://www.customs.go.jp/tariff/2011/index.htm (2011年1月のもの)
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