ビットコインのあれ
なぜビットコインは重要か。
ビットコインは、ネット上でデジタル財産を他の人に転送することを初めて可能にした。
そしてその取引は安全で、誰もがそれが行われたことを確認でき、その正当性を誰も疑うことができない。
このブレイクスルーの重要性は、どれだけ誇張しても言い過ぎることはないだろう。
マーク・アンドリューセン
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インターネット上で個々のPCがお互いに取引を行うことができる
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取引を管理する中央のサーバや仕組みが存在しない
- マウントゴックスのようなビットコイン交換所は、JPYとBTCを交換するための取引所
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取引を行うすべてのPCが取引を管理する(取引台帳を持つ)
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取引台帳はすべてのPCで同一
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もちろん不正な取引を許容しない
- ビットコインを実現したのがブロックチェーンという仕組み
- ビザンチン将軍問題を解決した初めての実用的なアルゴリズム
- 中本哲史を名乗る人物によって論文が発表された
- 本名かどうかも含め、当該人物の正体は不明
- ビットコインはブロックチェーン技術を利用して
- 仮想マネーをPC間で授受できる仕組みを構築した
- 同様の仕組みを使えば、株券や音楽、各種ライセンス、土地や家の契約など、あらゆる所有権のやり取りが可能
- 安全で低コスト(管理者が不要)
- (大手金融機関やIT業界)これ押さえとかないとやばくない? <== いまここ
ブロックチェーン技術---大手金融機関が相次いで実験
大手銀行によるブロックチェーン技術の活用に関する報道が相次いでいる。2月には三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通過を開発していると報じられている。ブロックチェーン技術が活用される当該仮想通貨は「MUFGコイン」と名付けられた。
3月に入ってからは、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループなど国内勢に加え、シティグループ、ゴールドマン・サックス、バークレイズなど世界の主要金融機関40行がブロックチェーン技術を活用し、債券の発行や売買が可能なことを実験したと報じられた。
いずれもビットコインと同じブロックチェーン技術が活用されており、ビットコインの根幹をなすブロックチェーン技術については、信頼性が更に裏打ちされる方向となっている。
- 取引通知 :取引を行ったらその内容すべてのPCに通知
- ブロック作成:取引を受け取った各PCはいくつかの取引を束にしたブロックを作成(作成に困難さがある)
- ブロック通知:ブロックを生成できたPCは、ブロックが作成できたことをすべてのPCに通知
- ブロック結合:ブロックを受け取った各PCはブロックの正らしさを検証し、自分のブロックに結合する(ブロックチェーン)
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一定時間内に発生した複数の取引をまとめたもの
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時系列で数百から数千の取引が束になっている
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ブロックはハッシュ値で一意に特定される
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ブロックを時系列で繋いだもの
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繋ぐ際に前ブロックのハッシュを自身のブロックに含めハッシュ値を生成する
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途中のブロックの改竄を簡単に検出できるようになる ⇒ 過去取引の改竄防止
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ブロックチェーンは分岐することがある
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各PCで届いた取引をまとめてブロックを生成するため、
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一時的に正しいブロックが複数ネットワークに通知される場合がある
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あるいは悪意のあるユーザが不正なブロックが生成される場合がある(2重取引など)
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分岐したブロックチェーンはそれぞれブロックがつながっていくが、
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ある一定の長さのブロックチェーンを正として採用する ⇒ 不正取引の防止
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実はブロック生成には大量のコンピュータパワーを必要とする
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ブロックのハッシュ文字列の条件があり、ハッシュ値の先頭にゼロがN個並ぶ必要がある
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そのようなブロックハッシュを生成するには、
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生成時にパラメータ(ノンス)を加えながら、
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何千万回もの計算を行う必要がある(Proof of work)
- 不正取引を含むブロックをネットワークに流す悪意ある者がいた場合、
- 正しいブロックチェーンと不正なブロックチェーンの2つで分岐する
- 不正者は正しい取引として承認されるには、正しいブロックチェーンよりもチェーンを伸ばす必要がある
- そのためにはビットコイン全体のマイニングする計算量の50%以上の計算力を用意する必要がある
- それだけの計算力があれば、不正をするよりもマイニング(善意の発掘)をした方が経済的に合理的であり
- 悪者のモチベーションを下げることで不正自体を起こさせないようにする
- Proof of work には不正を防ぐ効果があるが、
- そもそも単に取引を行いたいだけのほとんどの参加者にとっては、Proof of work を行うモチベーションがない
- そこで Proof of work にインセンティブを付加し、
- かつ新しいビットコインを生成する要素を付加し、
- マイニング(採掘)というメタファーを用意した
- これにより「不正取引を防止」し「新たなビットコインを造幣する」という仕組みを創りだした
- 大手は専用のASICを大量に用意してマイニング
- 個人レベルでは太刀打ち出来ないため、多くの人を集めてSETIよろしくハッシュ計算を分担するプール方式で採掘する
- マイニング貧者のコンテンツが面白い
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中心となる管理者がいないネット上でどのように取引台帳の整合性を保つことができるのか?
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ビットコインはデータ構造とマイニングという行為でそれを実現している
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参考
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こんなはなしもあるよ