三十路の夜 / 尾崎豊

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三十路の夜 / 尾崎豊

落書きのドキュメントと　ツイッターばかり見てる俺
超高層ビルの箱の中　届かない夢を見てる
やりばのない　気持の扉破りたい
５ちゃんねるに書き込んだこと　見つかれば逃げ場もない
パソコンにむかい　背を向けながら
心のひとつもわかり合えない　上司達をにらむ
そして仲間達は今夜　バックレの計画をたてる
とにかくもう　会議や会社にはいたくない
自分の存在がなんなのかさえ　解らず震えている

三十路の夜

盗んだコードが走り出す　意味さえもわからぬまま
黒いコンソールの　中で
誰にも知られたくないと　未レビューのまま　マージした
爆弾を作った気がした　リリースの夜

冷たい風　冷えた躰　人恋しいけど
夢のない自分の部屋へ　とぼとぼと歩き続ける
闇の中　ぽつんと光る　自動販売機
100円玉で買えるぬくもり　熱い缶コーヒー握りしめ

プロジェクトの結末も解らないけど
いつか仕事を辞められると　ずっと夢に見てる
上司達は心を捨てろ捨てろと言うが　俺はいやなのさ
退屈な仕事が俺たちのすべてならば
なんてちっぽけで　なんて意味のない　なんて無力な
三十路の夜

盗んだコードが走り出す　意味さえもわからぬまま
黒いコンソールの　中で
買ったばかりのMacを使い　掲示板を荒らしながら
自由を求め続けた　三十路の夜

盗んだコードが走り出す　意味さえもわからぬまま
黒いコンソールの　中で
誰にも知られたくないと　未レビューのまま　マージした
爆弾を作った気がした　リリースの夜

https://www.youtube.com/watch?v=Yu88zx_--wE
https://twitter.com/c_a_p_engineer/status/1222202001452228608