RaspberryPi とモバイルバッテリーの組み合わせで結構長時間利用できます.
手元には更にUSB 給電で動作するモニタがあるのでこの組み合わせで持ち運びパソコンとして使えないかなと少し試してみました.
- Raspberry Pi modelB(512MB) ** KBD+Network でUSBx2 欲しいのでmodel B
- Century LCD-10000V(USB給電のD-Sub15Pin入力モニタ) ** USB 給電可能なディスプレイ.ちなみにCentury LCD-10000V はもう収束品.これから入手するなら後継のCentury LCD-10000V2 かHDMI 接続可能なLCD-8000V が良さそう.
- HDMI-VGA 変換アダプタ ** モニタがVGA 接続なので変換が必要.
- VGA オス-オス変換アダプタ ** メス-メス担ってしまうので変換アダプタを利用.#ケーブルでもいいが荷物になる.
- モバイルバッテリー ** 1A以上x2 で大容量のもの.
- USB A-miniB Cable ** モニタ給電用
- USB A-microB Cable ** Raspberry Pi 給電用
- USB WiFi アダプタ ** 通信用
- USB Keuboard(KBC Poker) ** 軽いものを.KBC Poker は400g
接続例
WiFi
| Keyboard
| |
+-+--+-+
| R Pi +--power+
+---+--+ |
| |
HDMI-VGA | +---------+
VGA-VGA +-----+ battery |
| | +---------+
+---+---+ |
| VGA +-power+
+-------+
Raspberry Pi にはUSB が2つなので,通信とKeyboard でマウスはなしで. マウスが使えないのでコンソールで作業するようにする.
モバイルバッテリーは2.1A/1A で必要な電流はあるはずだが,ケーブルがプアだとモニタが映らないことがあるようなので注意.
HDMI-VGA 変換と,VGA 変換アダプタネジが当たって接続できないので,HDMI-VGA 変換アダプタ側のネジを外して接続します.
普通にRasbian を導入.
モニタがFullHD に対応していないので,/boot/config.txt で解像度を設定する.
ついでにGPU 割り当てRAM を16MB(規定値は64MB)にする.
/boot/config.txt の末尾に以下を追記する.
# hdmi_mode=81 -> 1366x768 60Hz
hdmi_mode=81
gpu_mem=16
/etc/apt/sources.list を日本に向ける.
deb http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian wheezy main contrib non-free rpi
通常は,tty16 が設定されますがscreen も使うつもりだし2枚残してtty36 を削除します.メモリも浮きます :)
/etc/inittab のtty3~6 の行をコメントアウトします.
#3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3
#4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4
#5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5
#6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6
もし,キーマップがずれていたら以下のコマンドで修正します.
$ sudo dpkg-reconfigure console-data
OS を最新の状態にして必要なパッケージを導入する.
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade -y
$ sudo apt-get dist-upgrade -y
$ sudo apt-get install fbterm uim-fep uim-anthy fbi gpm console-data w3m w3m-img fonts-vlgothic byobu avahi-daemon vim -y
- fbterm フレームバッファで日本語表示
- uim-fep uim-anthy 日本語入力
- fbi 画像表示
- gpm マウス入力
- console-data キーマップ
- w3m w3m-img wwwブラウザ
- fonts-vlgothic 日本語フォント
- byobu 仮想端末ヘルパ
- avahi-daemon ゼロコンフィグ
- vim テキストエディタ
Ctrl+space で切り替えができるように ~/.uim を以下の内容で設定.
;; toggle input method key configuration
(define-key generic-on-key?�
'("<Control>\\" "<Shift> " "<Control> "))�
(define-key generic-off-key?
'("<Control>\\" "<Shift> " "<Control> "))
フォントの指定とフォントサイズ指定のために ~/.fbtermrc の以下部分書き換え
font-names=VL Gothic
font-size=16
マウスがないので,コンソールで作業します. 仮想端末は今tty1/tty2 が有効です. Ctrl+F1/F2 で切り替えが出来ます. 通常はtty2 を使います.
fbterm とuim-fep で日本語表示と入力ができるようにします.
$ fbterm uim-fep
日本語入力は Ctrl+space で切り替えます. uim-anthy が利用できます.
Mozc を利用する場合はpkg が無いので自分でBuild する必要があります.
w3m コマンドでブラウジングが可能です. 画像表示もできることはできるのですが,fbterm が起動した状態では画像表示が出来ません. fbterm が起動していないと日本語が表示できないので辛いです.
Gmail やGoogle+ も利用できます.
- Gmail 簡易html モード + https https://mail.google.com/mail/h/
- Gmail 携帯用https https://mail.google.com/mail/x/
- Google+ を見る方法 https://m.google.com/app/plus/x/
fbi コマンドで画像表示が可能です.ただ,これもfbterm が起動していると動作しないので注意.
$ fbi -a -t 20 -u ./*.JPG`
- -a : 全画面表示
- -t : 次の画像を表示するまでの時間(秒)
- -u : ランダム表示
文章は基本Markdown 等のテキストベース. 作業はssh 経由が多いので以前からコンソールだけで生活出来そうというのは確認できていましたが,やはりブラウジングが辛いと感じることが多いです.ポインティングデバイス一体型のキーボードを使えばX も使えるようになるのでそうしたいところです.
しかし,もっとネックだったのはモニタのバッテリー消費量.ここをどうにかしないと通常利用は厳しそうです. 小さくてもいいので少消費電力のモニタが欲しいです.
そこが解決できたら持ち運びしやすいようにしたいところです.