yomita-on-msys2-memo.md

これは読み太をMSYS2でビルドした時のメモです。
もろもろ説明は省略して、やりかただけ。

MSYS2の導入

既に環境を持っている人は読み飛してくださいませ。
(ここらは探せばいろいろ記事があると思うので最低限なことだけ。。)  

まず、 http://www.msys2.org/ の msys2-x84_64 のを使用してインストールします。  
ここでは、インストールディレクトリを D:\msys64 としています。    

その後、適当な場所に、下記の内容で msys2_bash.bat と言う名前のファイルを作成します。  

set PATH=D:\msys64\mingw64\bin;D:\msys64\usr\local\bin;D:\msys64\usr\bin;D:\msys64\bin;%PATH%
set MSYSTEM=MINGW64
bash

作成した msys2_bash.bat を実行します。    
以下を投入して、システムを最新にします。  

インストールを続行するか？的なことを言われたら、素直に「はい」と答えます。  
しばらく待って、window を閉じろ的なメッセージで止まったら、素直に従います。    

$ pacman -Syuu

  再度 msys2_bash.bat を実行し、同じコマンドを投入します。    

インストールを続行するか？的なことを言われたら、やっぱり素直に「はい」と答えます。今度はパッケージを最新になるはずです。  

$ pacman -Syuu

ビルドする

まず、必要なパッケージを導入します。

以下のコマンドを投入後、なんか聞かれたけれども選ぶ元気が無い場合は、そのまま Enter を押します。

$ pacman -Sy base-devel mingw-w64-x86_64-toolchain mingw-w64-x86_64-clang mingw-w64-x86_64-cmake git unzip

読み太のコードを取得します。

$ git clone https://github.com/TukamotoRyuzo/Yomita

MSYS2 用の patch ( https://gist.github.com/ohga/7696b3a1b46d25b980480710408567f8 ) を適用します。(適用できるバージョンを checkout してます)

$ cd Yomita
$ git checkout 81c02aef
$ wget -q \
  https://gist.githubusercontent.com/ohga/7696b3a1b46d25b980480710408567f8/raw/229d19057779c78ebe387d3e9576414b0e38a458/Yomita_msys2.patch -O - \
  | patch -p1 

以下を実行して、ビルドします。
-Dtarget=avx2 は -Dtarget=sse42 とすることも出来ます。CPU に合せてください。

$ cd yomita/yomita/src
$ mkdir build
$ cd build
$ cmake -Dtarget=avx2 -G 'Unix Makefiles' ..
$ make -j `nproc`

ビルドが成功すると Yomita-by-clang.exe が作成され、USIエンジンとして使用できます。