ホストOS Windows 10 Pro (Surface Pro 2)、 ゲストOS Ubuntu Server 15 のHyper-V環境で検証済みです。
※ ご注意:以下の方法で実際にフォントサイズ・解像度変更が確認できていますが、私はLinux初心者ですのであまり自信はありません。もっと良い方法・正しい方法があるかもしれませんので、一応の参考程度にお読みください。
#フォントのサイズの変更
フォントのサイズを変えたい場合、解像度の変更を使うことで相対的に文字を大きくしたり・小さくしたりという解決策が主流のようですが、そもそもHyper-V接続のウィンドウでは物理ディスプレイのようなフィッティングの恩恵が受けられず困っていました。
そこでこちらの回答にあるようにdpkg-reconfigure
を使う方法が最も簡単でした。
私の環境では dpkg-reconfigure
を使う方法では再起動後になぜか元に戻ってしまうようでした。後述のsetfont
を.bashrc などに記述する方法のほうが確実かもしれません。
sudo dpkg-reconfigure console-setup
あとはウィザードの通りにコードセットやフォントの変更をするだけです。
ウィザードが一番安全だと思いますが、マニュアルで変更したい場合は、/etc/default/console-setup
を変更し、sudo update-initramfs -u
を実行する方法でも変更はできました。
CHARMAP="UTF-8"
CODESET="Lat15"
FONTFACE="VGA"
FONTSIZE="8x16"
上記の/etc/default/console-setup
はUbuntu 15 (United States)での初期値です。OSのバージョンやインストールした言語によって異なると思いますので、フォント変更は便宜言語設定にあったものにしてください。
なお、一時的に変更したい場合は、setfontを使い、/usr/share/consolefonts/
フォルダに含まれるフォントファイル名を指定すればフォントサイズを変えることが可能です。sudo
は必要ありません。
setfont Lat15-Fixed18
これを.bashrc
などに書き加える方法ならユーザーごとにフォント変更ができ便利です。
ちなみにLat15の場合は次のようなフォントがあります。
- Lat15-Fixed13
- Lat15-Fixed14
- Lat15-Fixed15
- Lat15-Fixed16
- Lat15-Fixed18
- Lat15-Terminus12x6
- Lat15-Terminus14
- Lat15-Terminus16
- Lat15-Terminus20x10
- Lat15-Terminus22x11
- Lat15-Terminus24x12
- Lat15-Terminus28x14
- Lat15-Terminus32x16
- Lat15-TerminusBold14
- Lat15-TerminusBold16
- Lat15-TerminusBold20x10
- Lat15-TerminusBold22x11
- Lat15-TerminusBold24x12
- Lat15-TerminusBold28x14
- Lat15-TerminusBold32x16
- Lat15-TerminusBoldVGA14
- Lat15-TerminusBoldVGA16
- Lat15-VGA14
- Lat15-VGA16
- Lat15-VGA28x16
- Lat15-VGA32x16
- Lat15-VGA8
Lat15
はあくまでもUnited Statesでセットアップした場合の既定のフォントです。フォントの指定は便宜言語設定にあったものにしてください。
通常は/etc/default/grub
のGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT
行を次のように変更することで解像度の変更ができます。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="video=vga:770"
上記の場合は800x600です。利用できるVGA値はLinux video mode numbersで確認できます。
ただし、上記設定はHyper-V接続では機能しません。
そこで、MSDNのブログにあるように、/etc/default/grub
のGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT
行を以下のように変更してください
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="video=hyperv_fb:800x400"
hyperv_fb
に指定できる数値は柔軟なようで、一応以下のような数値で確認しています。800x800など1:1でも大丈夫でした。ただ、あまりレギュラーな数値を指定すると起動できなくなる可能性もあると思うので注意してください。
- 800x400
- 800x800
- 1024x768
- 1920x1080
なお、上記ブログはGUI用を想定しているようですので、記事にあるようなquiet splash
はつけないほうが良いと思います。
GRUBの設定を更新するためにsudo update-grub
を実行し、
systemctl reboot
などで再起動してください。
上記のように800x400などの小さな画面(Hyper-V接続ウィンドウ)にしておけば、ブラウザを開いて調べものをしながらLinuxを勉強するという場合にはむしろ便利です。
目的からは逸れますが、別のコンピュータからSSHで接続するのが一番手っ取り早いです。 Windows環境からならCmderを使えば配色などが完全に再現できます。