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事例紹介といっちゃ事例紹介なんですが、実用性の高い情報と、再現性担保のための必要条件を推測したものなども載せているので、けっこう利便性なのではないかなと思ってます。

大前提として、これまでリモートワークなしで基本的に会社にみんな集まってわいわいがやがやしながらサービス開発運用しているスタイルのソフトウェア会社の場合、リモートワークを導入することのデメリットは従来どおり出社して働く人に強めに効いてきます。これまでちょっと込み入った内容の相談でも雑に隣の席まで椅子をスーッして話しかければ解決してたのを、slackでごちゃごちゃ書くかgoogle hangouts通話を設定するなど、精神的に一段階ステップ数が多くて面倒な何かになります。もともとslackでのみ会話してた人にとってはあまり問題ないですが、全員がそうではないですので。

この記事は以下の内容を展開します。

  • リモートワークを非リモートワークな会社にスムーズに導入する方法紹介
    • これを用いて貴社もリモートワークするときにみんなが不満続出になるのを防ぐことができます
  • リモートワークを使うとどういう風にうれしいか事例紹介
    • これを用いて貴社も社内にリモートワークの機運を高めることができます

背景と実施内容

約一年前である2017年1月に入社しました。その後2017年3月ぐらいから週一日程度のリモートワークをしています。その過程で、社内のリモートワークのルールを明文化しました。

大前提として、Fablicは出社前提の会社で、フルリモート勤務は2017年現在は想定していないです。

[f🆔infablic:20171130143241j:plain]

その上で、以下の2つの種類のリモートワークを制度として提供しています。

  • 特別な事情のあるリモートワーク: 天候や、半日くらい外部の何かに参加してるとか、早朝や深夜に行う仕事があるときなど
  • 特別な事情のないリモートワーク: 無条件でやっちゃう感じで、著者が週一日程度やってるのはこちら

それぞれに異なるルールが適用されます。厳密なルールは社内で共有されていますが、ここではかいつまんで紹介すると、前者の特別な事情のあるリモートワークの方はマネージャによる個別判断です。例: 「体調が悪いのでリモートワークします」-> 「無理せず休もうぜ (棄却)」例2: 「早朝にこの機能リリースして検証しないといけない」-> 「電車遅延したらあれだしもう家でやっちゃおう (OK)」などなど。

後者の特別な事情のないリモートワークの方はすこし厳し目になります。

いずれの場合も、以下が必須となります

  • 事前にマネージャなりチームに共有する
  • 自宅に快適なネットワークがすでにあること / VPNの設定ができてること
  • 勤務状態をチームに共有し可視化してること。さぼるなという意味ではなく、たんに反応できないときは反応できないということを共有されてればOK
  • リモートワークで、本人ないし 周囲の 生産性が下がってるならだめ (過去のデータで判断)

逆に分単位の細かい報告とかずっとビデオ通話とかそういうのは必要ありません。そもそも見る側も面倒です。自分と周囲の生産性が劣化してないならがんがんやっちゃえという感じで制度化しています。

ラッシュアワーを避けるために、午前リモートで遅めの出社というハイブリット型もやっています。僕は朝に一気に勢いつけてアウトプットしたい派で、午後後半は流しで他の人のサポートをしつつ午前のリリースのモニタリングをしたい的な派なので、朝リモートして電車の空いてる時間に出勤みたいなのを不定期にやっています。仕事開始自体は早いので退社時刻も別に遅くなく、帰宅してから夕食を開発します。

なお、ルール制定にあたって、旧37signalsことBasecamp社の書籍REMOTEを参考にしました。そのまま適用するにはFablicの既存の慣行とのdiffが大きいので、まずは保守的側に寄せた補助線を引いて、そこからやっていこう的な感じでやってみました。

エピソード

というわけで先週に実際やったリモートワークのときの事例について紹介します。ここからが本題かも。

先週はチームメンバーに「魚を捌くため昼に数時間離脱します」と予告した上で、朝早めに仕事を開始しました。

事前にインターネットで鮮魚セットというのを注文していました。石川県のプロの人たちが釣った魚1.5kg ~ 3kgが5000円程度で届けられるというものです。すべてのお魚が活け〆・神経〆されているすばらしいものです。

僕は毎週火曜日にリモートワークしています。火曜なのは単に週のはじめでなくかつ一切ミーティングが設定されてなかったためです。火曜の朝に、以下の鮮魚セットが届きました。

(1/4) I bought a box of fresh fish directly from fishermans and got the following fish: pic.twitter.com/S86lrlSQOW

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 21, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

カンパチ: 刺身がオススメ。ブリとよく似ていますが、体の色が黄色がかっているのが特徴。小さくても脂がのって美味しい魚。 サゴシ: サワラの稚魚。刺身がオススメ。鰆。サゴシ(40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚。 カワハギ: 刺身がオススメ。皮剥。肝醤油につけて食べると旨い。名前の由来は皮を剥いで料理するためという説も。 キジハタ: 刺身がオススメ。高級魚。スーパーなどではなかなか買えない。雉子羽太。名前の由来はキジのような文様を持つからという説も。 アオリイカ: イカの中でも特に甘みが強く非常に美味。刺身だけでなく、テンプラ、煮物、なんにしても美味。イカスミも旨みが深く、イタリアンにも非常にあいます。

うち、カワハギは4尾、キジハタは3尾、アオリイカは3杯でした。届いてすぐに順番に捌いていきました。両親から受け継いだ僕の出刃包丁が火を吹きます。

(2/4) a kampachi, a sagoshi, 4 kawahagi, 3 kijihata, and 3 aoriika. pic.twitter.com/n4f1kQ39JJ

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 21, 2017
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(3/4) at first I thought JPY5004 for a box of fishes was pretty expensive, but I found that it was really a good deal. pic.twitter.com/nAKNZHiEJD

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 21, 2017
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ある程度エラとワタを落としたところで、一旦休憩を兼ねてランチにしました。ランチの献立はキジハタ半尾の刺身と、カワハギ1尾の刺身と、カワハギ2尾による肝醤油と、カワハギ1尾の肝 (追い肝) と、サゴシの頭による潮汁です。

(4/4) it was really a hard work, including the cleaning. Now I'm back to work. pic.twitter.com/8vSgXPI4N2

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 21, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

圧倒的なおいしさに意識をもっていかれるところでした。肝は鮮度を保つ時間が短いとのことなので、肝多めとなってしまい、おいしさに圧倒されたものの食後は肝疲れしてしまいました。ここは今後の課題とします。

さて、ランチは終わりましたが、まだ未解体の魚が残っています。このままクーラーボックスに入れておいてもよいのですが、劣化が速い部位は先に取り除いた方がよいし、なにより解体することで冷蔵庫に格納が可能になります。というわけでやっていきましょう。

2時間経過後、合計4時間後に、すべての解体が完了しました。そしてリモートワークに戻りました。勤務時間中に捌くのはとても良いですね。ついでに食べることもできて便利です。

その後

一週間ほどかけてゆっくりとお魚を食べていきました。刺身・塩焼き・ムニエル・トマトソースなどさまざまな料理に加工しました。適切な処置をしたため、一週間後もすばらしく好ましい状態で保存されており、むしろ熟成により旨味増幅を感じたものもいました。

Sagoshi was amazing pic.twitter.com/AG7hlq9o5W

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 23, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

↑サゴシ、ぱっと見は鯖っぽいけど、中身はハマチとブリの高級品みたいな感じで、夫婦ともに優勝しました。

Today's breakfast: kampachi sashimi with the kampachi I preprocessed couple days ago! pic.twitter.com/NzPOPioALr

— ujm                                             🍣 (@ujm) November 25, 2017
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↑さらにカンパチもいっちゃいます。

写真を失念しましたが、アオリイカはどんな料理してもすべておいしくてやばかったです。イカ界の最強、四天王のトップなのではと思います。

今回入手したもののうち、優勝したネタを厳選して整理します。

  • カンパチ
  • サゴシ
  • カワハギ
  • キジハタ
  • アオリイカ

以上が、食べて優勝を感じた品目でした。

また、一部コミュニティに還元するなどを行いました。以下はasakusa.rbに切り身化した鮮魚を持っていって刺身化したときの様子です。

#asakusarb pic.twitter.com/E3OEvifTy4

— SHIBATA Hiroshi (@hsbt) November 21, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

様子を見てる #asakusarb pic.twitter.com/hLsAf7iyaD

— えむ。 (@takkanm) November 21, 2017
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

リモートワークのデメリット

前述の事例などでメリットについて解説しました。生産性があがる上に魚を捌くこともできます。一方、リモートワークはメリットだけでなくデメリットもあります。

以下は具体的に同僚がリモートワークしたときのフィードバックです。

リモートワークやるデメリット:

  • 仕事の区切りが付けづらく、オーバーワークになりがち
  • ミーティングに参加しにくい(これはリモーワーク前提の機器の導入やノウハウの蓄積で改善可能)

リモートワークされるデメリット:

  • Slackで話しかけて返答がないときに、どれくらい待てば返ってくるか分からない(ミーティング中なのか外出中なのか分からない)
  • ちょっとしたことを聞きにくい(隣に座っていたら口頭で聞けることをSlackでわざわざ聞かないといけないとハードルが上がる)

オーバーワークは会社にとっての短期的なメリットになって、よっしゃと感じた人もいるかもしれないけど、人間には体力の概念があるので長期的には社員にとっても会社にとっても損です。ここはいい感じにあれこれする必要があります。

ミーティング、とりわけ「一人がリモートで他4名以上が社内から」みたいなシチュエーションに弱いです。機材について後述していますが、ここをきちんと対策するか、あるいはあまりやらずに基本的にミーティングは出社の日にまとめてやるか、のどちらかの戦略をすることになります。現状Fablicでは後者に寄せています。どちらにせよミーティングがいろんな日に散らばっているとコンテキストスイッチで生産性が下がるわけで、ミーティングは一つの日に集約させるのが基本戦略なわけですし。

機材

先程の同僚から共有されたデメリットのとこにも書かれていた、ミーティング参加のための機器の導入について。マイクについてはリモートワーク界隈で知見が溜まっており、このあたりのものがとてもよいとのことです。Fablicではまだ導入していないので詳しいことはまだわかりません。

カメラについて。ほとんどつねにリモートワークする人がいないので、基本的に全員社内で顔見知りな状態なため、リモートワーク中のミーティングのための顔の共有の必然性がほとんどないので、MacBook Pro備え付けのカメラをたまに使う程度でやっています。大事なのは画面共有の方です。Google Hangouts通話の画面共有でまかなっています。

Advent Calendar

本記事はFablic Advent Calendar 2017通称facに投稿しています。明日は@bara_yさんによる記事です。お楽しみに!

また余談ながら著者ujihisaはVim Advent Calendar 2017 にも記事を投稿しています。そちらもあわせてお楽しみください!

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