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技能実習生のための日本語みどり 

『技能実習生のための日本語  みどり』について 

１．はじめに  ～「みどり」がめざすこと～ 

  『技能実習生のための日本語  みどり』（以下、「みどり」）は、技能実習生に対する日本語学習

のための教材です。講習の主教材としてのほか、継続学習等でも使えますので、ダウンロードしてご

利用ください。作成にあたっては、主に次の２点が実現できることをめざしました。 

(1) 技能実習生の実習現場や生活の場で必要な日本語でのコミュニケーション力を養うこと。 

(2) 外国人に日本語を教えるための特別な知識や経験を持たない指導員の方や、日本語を母語としな

い指導員の方にとって使いやすい教材であること。 

  「みどり」は全３２課からなり、各課は４つのセクションに分かれています。各セクションのペー

２．「みどり」のサイト内の構成 

ジに、次の教材がまとめてあります。 

(1) 学習者用：A4 用紙２枚で１セクションです。並べて A3 用紙にコピーすると使いやすいでしょう。 

(2) 指導員用：上記の学習者用シートに指導用メモや情報等を付け加えたものです。 

(3) 音声ファイル：練習に使う音声のファイルです。練習ごとに別々のファイルになっています。 

                      のようなアイコンで、対応する音声ファイルを示しています。 

                  ダウンロードした音声を教室で聞く方法を知りたい方は下の URL をクリック 

                  してください。  http://hiroba.jitco.or.jp/info/category/how_to_ja/how_to_02_ja/ 

(4) スクリプト：音声で聞くことばを文字化したものです。セクションごとに一つのファイルにまと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めてあります。 

セクションとその目標 
「１課のセクション１」です。「は
じめて  あった  ときの  あいさ
つを  する」が、このセクションの
目標です。（中国語など、各国語の
ページでは翻訳された目標が表示
されます。） 

「１課のセクション１」に含まれ
る教材が一覧できます。右のよう
に、上記の(1)～(4)の教材がまと
めて表示されます。クリックする
と、ダウンロード画面が開きます。 

セクション内の 
「ことばチェック」の
内容が表示されます。 

３．「みどり」の学習時間 

  １課(４セクション)の学習時間を約４時間と想定しています。１日の授業として、｢みどり｣1 課分と、

ひらがな・カタカナ、発音、数の学習、前に習ったことの復習などを組み合わせて進め、入国前に少

なくとも前半１６課を終了し、入国後の講習で全３２課を終えることを想定しています。もちろん、

クラスの人数、指導のしかた、学習者の力などによって、所要時間は違ってきますから、これはあく

までも目安と考えてください。 

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技能実習生のための日本語みどり 

４．「みどり」の８つの特色 
 
(１) 技能実習生の日本語コミュニケーションの力を養う 

 

 

 

 

 

 

 

技能実習生の日本語でのコミュニケーションとして何が重要かを吟味して学習内容を厳選し、

学習の順序や方法を工夫しました。一般のテキストとは一味違った技能実習生のための教材です。 

(２) 入門期から継続学習まで幅広く使える 

初めて日本語を学ぶ入門期の学習には、１課から順番に使うと良いでしょう。継続学習や他の

教材と併用して使う場合には、必要と思われる部分だけを取り出して使うこともできます。 

(３) 日本語の教え方について専門的に学んだ経験のない方にも使える 

学習者用シートの本文に、練習ごとのやり方を具体的に書きました。それに従って授業を進め

れば、その課の目標が達成できるようになっています。また、指導員用シートや指導員用資料で

は、具体的な指導の方法や、練習問題の解答、参考情報などを提供しています。 

(４) 日本語を母語としない指導員の方にも使える 

学習者用シートの指示文や、指導員用シートの説明等は、ひらがなで、また、やさしい日本語

で書きました。日本人の発音がたくさん聞けるように、音声もふんだんに取り入れました。 

(５) 聞くことから始める 

ことばが使えるようになるには、初めにたくさん聞くことが何よりも大切だと考え、音声を使

った練習をたくさん取り入れました。例えば、イラストを見ながら音声を聞いて意味を考えたり、

新しい文型や表現を使った例を聞いて内容を理解したりする練習です。そのあとで、話したり書

いたりする練習に進みます。 

(６) コミュニケーションをしながら文型や表現を身につける 

「みどり」の主な練習は聞いたり話したりする活動です。どんどん話したくなるような身近な

話題を使ったコミュニケーション活動を選びました。こうした練習を通して、必要な文型や表現

を少しずつ身につけていきます。 

(７) イラストをたくさん使って練習する 

新しい単語や表現を導入したり練習したりするときや、会話を練習するときなどに、イラスト

をたくさん使います。イラストを使うことでその場の状況や意味がわかりやすくなり、また、楽

しく練習ができます。翻訳や説明の必要も少なくなります。 

(８) ペア(ふたり)やグループでたくさん練習する 

話す練習をしたり答を確認したりするときなどに、ペアやグループで行う活動をたくさん取り

入れました。指導員と１対１、または、指導員対クラス全体などで練習するのに比べ、練習量や、

参加の度合いを増やすことができます。また、みんなの前で話すほど緊張せずにリラックスして

学習できます。 

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  全３２課の学習内容の一覧は別にまとめましたので、次をごらんください。「みどり」を部分的に使

いたい場合の参考にもなります。http://hiroba.jitco.or.jp/categories/index/4 

技能実習生のための日本語みどり 

５．「みどり」の学習内容 

６．各セクションの構成と使い方 

もくひょう 
はじめに、指導員の助けを受けて、学習者自
身がセクションの目標を母語で書き込みま
す。自ら書くことで、目標を意識し、進んで
学習に取り組むことが期待できます。目標は
日本語で枠内の右下に書いてありますが、翻
訳したものが言語別の各セクションの見出
しに出ていますから、必要があれば参考にし
てください。 

はじめましょう 
このセクションで扱う話題や学習内容をイラストな
どで示しています。新しい単語や表現の導入もしま
す。ここでは、イラストを見てわかることなどを母
語で自由に話し合います。母語で話すことで、次の
聞く練習で内容を予測して聞くことができ、これは、
実際のコミュニケーションでの聞く場面に近づける
効果があります。この段階では、イラストを頼りに
音声を聞いて意味を理解することに重点を置きま
す。うまく言えなくても大丈夫です。 

A4 用紙 2 枚で１セクションです。 

A3 用紙にコピーすると便利です。 

URL をクリックすると、練
習を詳しく説明したシー
トや、指導員用の資料な
どのダウンロードページ
が開きます。 

ことばチェック 
新しい文型や表現を示しています。これらは「はじめましょ
う」や「ききましょう」などで既に触れていますが、ここで
文型や表現をしっかりと意識して確認します。必要なら母語
で説明してください。 

できましたか 
最後に、学習を振り返って目標の達成度を自己評価
します。これによって、達成感を得たり、足りない
部分に気づいたりすることができます。また、学習
への意欲を高めることにもなります。 

 

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技能実習生のための日本語みどり 

ききましょう 
イラストを見ながら音声を聞いて、正解を選んだ
りする練習です。発音やイントネーションに触れ
ると同時に、文型や表現の使い方を理解します。
あとに、同じイラストを使って話す練習が続くこ
ともあります。 

はなしましょう 
新しく学んだ文型や表現を使って、自分自身のこ
とを話したり、学習者同士で尋ねたり答えたりす
る練習です。 

指導員用シートの例
です。黄色のふきだ
しに指導員用の情報
があります。練習問
題 の 解 答 も あ り ま
す。 

やってみましょう 
「目標」が達成されたかどうか、動きととも
に確かめる練習です。 

よみましょう 
書かれた文から内容を読み取ったり、文型や表現を確
認したりする練習です。 

かきましょう 
自分自身のことや、クラスの人にインタビューをして
書く練習などがあります。 

（各セクションに上記のすべての練習が含まれているとは限りません。） 

 
 
アイコン等について 
「みどり」では次のようなアイコン(またはシンボル)を使用しています。 
(1)       ：母語で話してもいい活動であることを表します。 
(2)       ：Ａのほか、Ｂ～Ｈがついたものがあります。音声を使った練習であることを表し、Ａ～Ｈは

音声ファイル名の末尾の記号に対応しています。 

(3) 音声  ：「おんせい」と読みますが、「みどり」ではアイコンのように使っています。音声ファイルデ

ータの再生音を表します。 

(4)       ：アイコンの右の URL をクリックすると、関連教材や情報のダウンロードページが開きます。 
(5) Ｔ、Ｓ：指導員用シート等、指導員向けの説明の中で、Ｔは「指導員」Ｓは「学習者」を表します。 
 

７．「みどり」に含まれないもの 

「みどり」には、文字、発音、数などの導入や練習を行う教材は含まれていません。それらの学習は

必要に応じて補ってください。※ひらがな・カタカナの学習には「技能実習生の  ひらがな・カタカナ」

をお使いください。→「技能実習生の  ひらがな・カタカナ」http://hiroba.jitco.or.jp/categories/index/97 

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