- はじめに
- 送信側(ハードウェア)
- 送信側(ソフトウェア)
- 受信側(ソフトウェア)
今回の会場は2F~4Fにフロアーが分かれていたので、2F,4Fのプレゼン画面をネットワークで配信して3Fと4Fのスピーカー控え室でプレゼンの様子を見ることができるように映像配信システムを構築・運用していました。
地味に運用していて気が付いてない人が多かったような気もするのですが、何かの機会にまた使うかもしれないので、映像配信システムのメモを残しておきます。
以下は2F, 4Fで使用したハードウェアの接続構成です。
直接VGAのキャプチャができる機材はなかなか少ないのですが、今回は以下の機材を使用しました。
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TwinPact100
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VGA2USB
TwinPact100は勉強会などのイベントでのUstream配信の際によく使われているのでご存知の方も多いと思います。
2Fで使用したVGA2USBは日本ではいまいち知名度が低いのですが、USBで接続できるVGAフレームグラバーです。VGA2USBは静止画を非常にきれいにキャプチャすることを目的としているデバイスでので、キャプチャ時のフレームレートは少し遅いです。しかしプレゼンPCから出力される映像はほとんどが静止画ですので、フレームレートが遅くても十分視聴に耐える映像をキャプチャすることができます。 VGA2USBはWindows,Mac,Linuxに対応していて、Windows環境ではDirectShow、Mac環境ではQuickTime、Linux環境の場合はVideo4Linuxから使用可能なデバイスとして認識されるため、かなり素直に使うことができるデバイスだと思います。
音声のキャプチャにはRolandのUA-4FXとUA-1EXを使用しました。
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Roland UA-4FX
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Roland UA-1EX
PCの音声出力をクラブで用意されている機材に接続する際には、RCAやキャノンなどでの接続が必要なことがあるため、PCに用意されている3.5mmピンの音声出力だけではではなく、上記のようなオーディオインターフェイスを一つ用意しておくと何かと便利です。
UA-4FX、UA-1EXは現在どちらも発売終了モデルだったりするので、現在ならUA-1G、UA-25EXあたりが使いやすいのではないかと思います。
キャプチャした映像・音声をネットワークへ配信するアプリケーションとして、今回はMacbook Pro上でQuickTime Broadcasterを使用しました。
- QuickTime Broadcaster
参考までにQuickTime Broadcasterで使用したオーディオ、ビデオ、ネットワークの設定は以下のとおりです。
プレゼンしているPCのデスクトップ映像を配信するので、fpsを下げる&キーフレームを多めに入れて静止画のクオリティ重視の設定を使用しました。 スクリーンショット中の「入力源」の部分は使用するVGA2USBやTwinPact100などのキャプチャデバイスを選択してください。内蔵のiSightが選択されてる状態でスクリーンショットを撮ってしまっています;
マルチキャストのIPアドレス・ポート番号は2F,4Fで同じ設定を使用すると混信(?)するので変えておきます。
設定内容はQuickTime Broadcasterの「ファイル」→「書きだす」→「SDP」を選ぶことでSDPファイルを出力することができます。このSDPファイルは受信側PCでストリーミングを受信するときに使用します。
あと、ストリーミングとはあまり関係ないのですが運用時のトラブル防止のために、Macbook Proがスリープしないよう次のアプリケーションを動かしておきます。
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Caffein
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InsomniaT
Caffeinは起動しておくとスクリーンセーバの起動やスリープ状態になるのを防ぐアプリケーションです。プレゼンの際にも使用できる便利なアプリケーションです。
Caffeinを動かしていてもMacbook Proのディスプレイを閉じたときにスリープになる動作だけは防ぐことができません。そこでディスプレイを閉じてもスリープしないようにするInsomniaTもインストール&有効に設定しておきます。
QuickTime Broadcasterから送信されるストリーミングを受信するためには、QuickTime PlayerやVLCを使用することができます。
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QuickTime Player (Windows, Macで利用可能)
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VLC media player (Windows Mac, Linuxなどで利用可能)
QuickTime Broadcasterで書きだしたSDPファイルをQuickTime PlayerやVLCで開くとストリーミングの受信を行うことができます。