屍者の帝国 感想　軽くネタバレ有り

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- ネタバレあり -






人々を動かしている"意識"の元になっている物質X、言葉と一部の人は定義していたが、あれは自発的に動くとは
限らないのだろう。例えば本は自分から動くわけではない。だが物質の形が光の反射で認識できるように、本に書かれた
言葉によって人が動かされることで「本が生きている」といえるかもしれない。


ところで意識には2つあると考える。自分が自分に見出す意識と自分が他者に見出す意識。尤も前者は自分の意識を
支配する何かによってあると思っているだけかもしれないが。脳髄は考えるところに在らず。

もしも他者からの認識で意識の存在を確認できるのであれば、フライデーやbotの記す文字から、彼らに意識があると判断
されてもおかしくはない。

ところで意識っていう点でハーモニーと繋がっている。円城氏が彼を想定して載せたのだろうか。