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Created December 18, 2012 00:51
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SNAC用の記事

「旅の恥は掻き捨て」ではないですが,過去の恥を書き捨てるつもりで書きます. だから,今回はgistに載せます.

今回は,就活で全敗した話と博士進学を決心した後に起こったイベントについて話します. 「就活で全敗」と書きましたけど,ワイドショーで取り上げられるような「50社以上を受けた」というレベルではなく,数社を受けたレベルなので,全敗という字面ほど重くはないです. 最初に,僕の主張を述べておくと,

  • 就活やるなら就職するつもりでやらないと時間の無駄
  • 博士課程進学の相談は,早めに,丁寧に.

ということです. それでは,就活をし始めたM1の冬の話から始めます.

* * *

就活はM1の12月頃からスタートします. といっても,選考が始まるわけではなく,説明会などのイベントが行われ始めます. 僕のいる大学では,学内で就活指導が行われていました. その当時,僕はこんな風に思っていたわけです.

  • 博士進学したい
  • でも企業の研究所で働けるのならそれでもいいかも
  • (ちょこっとだけWeb系の企業も気になる)

そもそも,僕は博士進学のことを考えて,学部とは違う大学に進学していました. だから,就活はせずにそのまま迷うことなく進学すればよかったのですが, 学部時代に就活した友人が話していた「就活はいい経験になるよ」とか, 企業研究所は博士よりも修士の方が取りやすいといった話を耳にして,ちょっと就活してみようかなと思ったわけです.

就活を始めた当初,とにかく効率良く就活することを考えました. それは裏を返せば,就活に時間を掛けたくないという気持ちの表れです. 必要のない(?)説明会は殆ど行っていません. 唯一参加した就活イベントは,逆求人です. 知ってる人が多いと思いますが,普通の合同説明会では,企業が学生に「ウチって良い企業だよ〜」 とやるんですが,逆求人では反対に, 学生が企業に対して「ボクって良い人材だよ〜」とアピールするイベントです. うまく行けば,話を聞いてくれた企業から特別なルートでの選考が用意されるというやつです. 僕が参加した時には,自分の研究分野と当日来ていた企業の興味がうまくマッチしていたみたいで, 一次面接免除や最終面接へのワープがありました.

結果的には,不採用です.

今思えばですが, 選考の当日は,目の前に訪れた緊張するイベントをやり過ごすことが目的になっていて, 採用を取りたいとかあまり思えていなかったのだと思います. 後付けの理由はいくらでも思い当たるのですが, 結局のところ就職しようという気持ちがなく,その結果,準備不足になっていたのだと思います. 3月下旬には本命の研究所を受けましたが,そこは最も簡単に落ちました.

就職の道を切って,博士進学を決めたのはこの結果が出た4月初旬でした. 中途半端な気持ちでやった今回の就活は,確かに次の就活に活かせる経験を得たと思いますが, 同時にいろいろ無駄になった期間でした. 器用な方は,就活して内定を得てから博士進学との天秤に掛けて決めることができると思いますが, そうでない僕のような方は, 早めに就職か進学かを決めて,就職するなら就活を,進学するなら研究を,大事な時期に頑張ることをおすすめします.

* * *

その後,指導教員の方々に相談を兼ねながら博士進学を決めた旨を話し, 了解を得ることができました. 場合によっては考えなおせと言われるらしいので,早めに先生に相談して, 了解を得ておくというのが重要かと思います.

4月後半から,学振申請書をひと月ほど掛けて書きました. 気がつけばもう6月です. 実はまだ両親に博士進学の話ができていませんでした. 「すっかり忘れてた〜」というわけではなく,その話をしたくなかったのです. 高校進学,大学進学,大学院進学,それぞれの分岐点の時,両親(特に父)にはいつも反対されて, その都度ものすごいエネルギーを使って説得し押し切ってきました. しかも今回は博士進学で,いつも以上に大変そうなのは目に見えていました. そういう経緯があって,話をするのをためらっていたのです.

6月下旬に実家に帰って,父に博士進学を決めた話をしました. 父は,僕が就活してると思っていただろうし,むしろ,入社する会社の報告にでも来たのかと思っていたと思います. 父からすれば寝耳に水です. 僕はいろんな材料を使って,父のことを説得しました. 「博士3年間の生活は大丈夫だし,情報系なら就活も多分大丈夫」みたいなことを言いました. 父は,その日は「お前が決めたことだから」といって納得してくれました.

一週間後,父から「縁を切る」と言われました.

いろいろ突然過ぎて,全く意味がわかりませんでした. 父は僕の話を全く聞いてくれないくらいに,ものすごい怒っているのです. 実は今でも理由がはっきりわかりませんが, どうも話している感じだと,会社の同僚に博士課程のデメリットを吹きこまれたようでした. その結果,僕はまるで「お笑い芸人になりたい」と言ってる息子みたいな扱いになってました. そこから僕の生活は急に大変になります. 実家からの支援は一切止まりました. 博士課程での生活を心配する前に,今現在が危なくなってしまったのでした. あ,でも,今はいろんな理由によって,経済的には大丈夫な状態ですので,ご心配せず.

父からそう言われたあと,父は何に怒っているのだろうといろいろ考えました. 基本的には自分が悪いのです. やっぱり自分の落ち度を考えるときりがないのですが, 結局のところ,博士課程がどういうものなのかが全然伝えられていないことが悪いのだと思います. 僕自身もあまりわかってないのだと思うのですが,父はそれ以上に博士課程や大学院のことが分からない. 『得体のしれない世界に飛び込んで,同僚の話によれば,食いっぱぐれる可能性がある』となれば, 父にとっては,息子がお笑い芸人になりたいと言ってるのと大差ないなと思うわけです. そんな息子をある種諦めるのも納得できるのです.

ダラダラ書いていてもしょうがないので,この話をまとめます. 多分,ほとんどの学生にとって,博士進学の話を親にするのはとてもつらい事なのです. でも,ちゃんと話をしないとダメです. 博士3年間,奨学金やRAなどのおかげで,お金の面倒はかけないかもしれません. でも,これまで20年以上掛けてきた面倒の恩返しする時間が短くなるのです. 十分に説明責任が発生する状態だと思います. 僕はそれが分かっていませんでした. だから結果的にこうなっています.

* * *

最後は内輪の揉め事の話で申し訳ないのですが, 博士進学の際に両親への相談・説得は逃れられないと思いますので,こういう話をしました. 就活の方もそうですが,M1の皆さんは僕と同じ失敗をしないでいただきたいと思います.

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