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Created December 22, 2012 06:17
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就活したことない Advent Calendar 2012の12月22日の記事です (3rd rev.)
この日記は就活したことない Advent Calendar 2012の12月22日の記事です(作者:twitter@jkomiyama_)。
テーマは、就職したけど大学に戻ってきた話です。就活の話はしません(爆)
M1を対象として進学するかどうかの参考になる文章を書く・・・という役に立つかどうかは分かりませんが、
僕の経路はそこそこ珍しいと思いますし、何らかの参考になればと思います。
僕のバックグラウンドについて簡単に説明します。
2009年に理論物理(物性シミュレーション)の分野で修士を卒業し、就職しました。
修士の研究はMDシミュレーションでしたが、まあ大した物ではありませんでした(お察し下さい)。あと、MCMCとかもやっていました。
その後3年間ぐらいは、Web系の会社でソフトウェア・エンジニア(あるいはプログラマ)として働いていました。
今年の10月から、会社を辞めて博士後期過程に進学しました。
大学と両立も考え、会社を続ける交渉もしましたが無理そうだったので諦めました。まあこれは仕方ないと思います。
博士の専門は機械学習の理論寄りな場所です(なぜ分野を変えたのか、というのはまた別の話なので省略します)。
機械学習と理論物理は遠い・・・と思いきや、実は結構近いと思います。
MCMCとかありますし、すくなくても機械学習とプログラミング言語理論よりは近いです。
* * *
何を一番伝えたいのかと考えたとき、「大学の研究と企業の仕事の違いについて」、これが自分の実体験で一番重要かなと思います。
結論から言うと、大学と企業の一番の違いは、あるいは個人に求められる役割だと思います。
企業のしくみは、一次近似的には簡単です。企業はお金で動いています。
会社に1人の新しい人間 (それはあなたです!)を雇うことが会社の利益につながるなら、会社はあなたのことを必要とするでしょうし、
そうでないならたぶんお祈りされるか、もしくは就職しても良い結果にはならないと思います。
もちろん、会社によってターゲットとなる事業は異なるので
求めている人は違います。その会社で働いていく中で自分が活躍できそうかどうかということを考えるのが重要だと思います。
求められる役割は、企業の大きさについても異なりますね。
小さい企業なら少ない人数で会社のすべてをやることになりますし、大きい企業なら1人1人に求められることが細かく分かれて行きます。
そんなわけで数十人を超える企業だと、営業とか人事とかソフトウェア開発者とか企画とか色々な職業があるわけです。
自然淘汰の原理で、世の中でお金を得られるような会社が生き残ってくため、
自分がいくら活躍してもしていなくても儲かっていない会社はいずれ死にますし、
儲かっている会社は色々社内に問題があっても生き残ります。
基礎研究は、割と大きい会社ならあるかもしれませんが、そういう基礎研究をしている人が存在していることが、
(その人が直接お金を生み出さなくても)会社全体にとって利益になるものが大きいだという考えがあるからです。
いずれにせよ、企業は事業として成功するための人の集合で、会社全体で(あるいはチームごとに)収益というアウトプットが出せるかどうかの場所です。
大学のほうは何で回っているのか難しいですね・・・国の予算を研究ごとに配分しているのでしょうが、
(そういう意味では大学もお金で動いているといえますね!)大学の予算は利益から来ているものではないです。
そのため、大学は直接お金にならない基礎研究ができる機関になっているわけです。
大学での研究を仕事に!、と志す人はたくさんいるので、そういう人の間での競争は業績の質と量で行われます。
つまり、こちらのアウトプットは業績(=論文)ですね。
* * *
研究者と孤独:
怠惰ボッチさん(advent calendar 12/09)も語っておられましたが、研究者、というか博士は孤独だと思います。
修士に比べて人数が少ない&(一部の人を除いて)業績が既にある研究者に比べて名前が売れていないので、
まわりにいる人が少なかったりします。
また、自分で物事を考えて結果を出さなければいけないので、長い時間1人で考えたり作業したりする必要があります。
専門性も高いので、アドバイスをくれる人の言葉はとても貴重ですね。
企業でのお仕事はどうでしょうか?
仕事を始めると、基本的にチームで仕事をすることになります。
理由は簡単で、1人では何にもできないからです。
世の中の目に見える成果物は、単純なもので複雑なものでも、多くの人が関わってできています。
Webサービスでは少なくて5-10人、多くて数千人(大規模検索エンジンとか)ぐらいの人が完成に関わっています。
Webサービスのフロントエンドもインフラも営業も公報も会計も1人でやれるスーパーマンはいないわけではないですが、
そういう人は稀ですし、複数の作業をやっているということは、1つ1つにかけられる時間は短くなります。
大きいチームを安定して作れるほうが、最終的に大きいアウトプットができます。
人とのつながり:
僕の場合、
前職(ソフトウェア・エンジニア)は割と景気が良い業界だったことや、
横のつながりが強いという事情がありました(具体的には、勉強会とかに週1ぐらいで出ていて、外の会社の人と会っていました)。
そんなわけで在職中は孤独を感じることがありませんでしたが、ここ数ヶ月、大学に戻って寂しいと思うことはありますね。
まあ結果を出さないとどうしようもないですし、しばらくはそんな感じなのだと思います。
キャリア:
あと、自分はそんな感じでキャリアをころころ変えているのですが、
これは基本的に不利だと思います。
研究に残るにせよ残らないにせよ、基本的にどのキャリアでも一定年齢以上は業績で人を見るので、
自分のやることは基本的に換えないほうが良いです。
他人はあなたのことをそんなに詳しく見ないので、キャリアをころころ変えている人は一貫性がないと見られます。
そういう意味では、割と長い間続けられそうなことを仕事に選ぶのが良いかもしれませんね。
3年後、今の内定先の仕事を続けていたいと思うでしょうか?迷わずYesと言えるのなら、その会社に行くのが良いと思います。
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