kimoto/gist:867864

## gistfile1.txt
地震について知識の整理(デマを流さないために)

目的
	間違った知識でデマを拡散してしまったり、そういったデマに流されないため
	可能なかぎり正しい判断を行えるようにするために知識の整理をする
	主に地震の強さについてと、放射線についての知識の整理

単語の整理
	シーベルト(sV) 古い単位ではRem
		シーベルトとは放射線の生体への影響を与える強さの単位(1000mSv = 1sV)
		1mSv = 0.001Sv = 1年間で人間が浴びる問題ないレベル(日本)
		2.4mSv = 0.002Sv = 人体は年間約2.4mSv被曝する(世界平均)
		200mSv = 0.2sV = 人体に影響が出るレベル
		7000mSv = 7sV = 多くの人が死亡する

		※200mSvでも、長期的な被曝ではなんらか影響があるのではという議論もあるらしい
		※1sV(基本単位) = 1,000msV(ミリ) = 1,000,000μsV(マイクロ) = 1,000,000,000nsV(ナノ)

	グレイ(Gy) 古い単位ではrad
		物質が放射線に当たった際に実際に物質に吸収される吸収量を示す単位がグレイ
		シーベルト(生体への影響)は、放射線の種類による変わる係数 * Gyにより算出される

		Sv=放射線荷重係数 x Gy
		http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88

	クーロン 古い単位ではレントゲン
		1クーロンのイオンを作るX線、ガンマ線量

	被爆(ヒバク)と被曝(ヒバク)の違い
		前者は、爆発の影響を受けること
		後者は、放射線の影響を受けること
		http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D#.E8.A2.AB.E6.9B.9D.E3.81.A8.E8.A2.AB.E7.88.86

	放射能と放射線の違い
		放射線は電磁波や粒子線のこと
		放射能は放射線を出すことが出来る能力のこと(またその強さの単位をBq / ベクレル)

		放射能を、放射性物質という意味で使うのは厳密には誤用だが
		広義では放射性物資という意味で使われているので注意

	cpm
		放射線量の単位で、一分あたりの放射線の数
		まったく別の概念であるため、シーベルトとの変換は出来ない
		cpm = count per minutes(1分あたりの個数)

		100cpm = 1μシーベルトとの話も?

	マグニチュード
		地震のエネルギーの強さを表す
		マグニチュードが1増えると約32倍、地震のエネルギーが増す
		M5.0とM8.0だと、3 * 32 = 96
		M5.0とM8.8だと、3.8 * 32 = 121
		M8.8とM8.9だと、0.1 * 32 = 3.2 (※M0.1の違いでも3倍のエネルギー差がある)

	マグニチュードの単位は測り方によって変わる
		日本 = 気象庁マグニチュード(Mj / Magnitude japanの略？)
		アメリカ = モーメント・マグニチュード (Mw)

福島原発の放射線量はどのくらいのものか
	情報ソース
	>91 名前：名無しさん＠十一周年[] 投稿日：2011/03/12(土) 21:01:12.54 ID:L5cKViTO0 [2/2]
	>爆発前が1015マイクロシーベルトで今が70マイクロシーベルト
	>で都内が40ナノシーベルトか
	↑都内の現在のデータは正しいかどうか未確認だが、これを元に計算したのが以下

	福島原発前後の福島内でのシーベルトが、爆発前が1015μsV/h(1時間あたり1mSv)、現在が70μsV/h
	東京都内が現在40nsV/h(1時間あたり0.000004mSv)

	つまり爆発前の状態では、1時間あたり1mSvなので、2時間滞在した場合2mSvとなり
	1年間で浴びて良いレベルを大きく超えるが、世界平均の自然界での被曝量は2.4mSvなのでまだ許容量ではある

	1週間浴び続けるとすれば、1015μSv * 24 * 7 = 170520μSv(マイクロ) = 170.52mSv(ミリ)
	1週間浴び続けたとして170.52mSvとなり、これは人体に影響が出るとされる200mSvよりも少し下。

	また現在では70μSv/hであるとのことなので、これを一週間浴び続けたとすれば
	70μSv/h * 24 * 7 = 11,760μSv = 11.76mSv
	11.mSvとなり、11年間で人間が浴びて良いレベルの放射線量となる
	現在の東京では、40nsV/h(単位はナノ)なので
	40nsV * 24 * 7 = 6,720nsV = 6.72μsV = 0.00672mSv
	現在の東京の一週間の生活でのシーベルトは、0.00672mSvとなり至って正常そのもの

地震のエネルギーがどれほどのものか計算する
	今回の地震は8.8M、これをエネルギー量単位ジュールに変換する
	1ジュールは1個のリンゴを(102g)を、1メートル動かす力に相当する

	M8.0の時のエネルギー、ジュールを算出すると
	log10E(常用対数10) = 4.8 + 1.5M
	log10E = 4.8 + 1.5 * 8.0
	log10E = 16.8
	E = 10の16.8乗
	E = 6.30957344480194e+16
	E = 約6.3 * 10,000,000,000,000,000ジュール
	E = 約63,000,000,000,000,000ジュール
	E = 63,000,000,000,000kジュール
	E = 63,000,000,000mジュール
	E = 63,000,000gジュール
	E = 63,000tジュール
	E = 63pジュール

	というわけで、マグニチュード8.0のエネルギーは、63ペタジュールになる
	このエネルギー量は、1個のリンゴ(102g)を63ペタメートル移動させるエネルギーに相当する(63,000,000,000,000,000メートル)
	このエネルギー量は、1トントラック(1t = 1,000,000g)を、63テラメートル移動させるエネルギーに相当する(63,000,000,000,000メートル)

	地球の一周が(赤道)、4万77km = 40,077km
	63テラメートルというのは、地球15億周分の距離(1571973950.1459690096564114080395周分)
	このエネルギー量は、15億台の1トントラックを地球一周分吹き飛ばすエネルギーがあるということ

	このエネルギーは、何人分の消費カロリー(1日)に相当するか
	1J = 0.239calなので、63pジュール * 0.239 = 15pcal = 15,000,000,000,000kcal
	これが成人男性何人分に相当するか、15pcal / 2000kcal => 7,500,000,000人 = 75億人

	M8.8のエネルギーは
		log10E = 4.8 + 1.5 * 8.8
		log10E = 4.8 + 13.2
		log10E = 18
		E = 10の18乗
		E = 1,000,000,000,000,000,000
		E = 1,000ペタ
		E = 1エクサジュール

	広島原爆のエネルギー(63兆ジュールらしい)をマグニチュードに換算すると
		63兆ジュール(62.8TJ / テラジュール)
		をマグニチュードに換算すると
		log10E = 4.8 + 1.5 * M(0.1)

		n = ex(eのx乗) <=> x = logen
		x = log10(62.8TJ) <=> 62.8TJ = 10のx乗
		log10(62.8TJ) = 13.7979596437372
		13.7979596437372 = 4.8 + 1.5 * M
		1.5M = 13.7979596437372 - 4.8
		1.5M = 8.9979596437372
		M = 8.9979596437372 / 1.5
		M = 5.99863976249147
		マグニチュードM5.9となる

	今回の地震(M8.8)は広島原爆の何個分のエネルギーに相当するか
		1エクサジュールは、62.8TJの何個分か
		1EJ = 1,000PJ = 1,000,000TJ
		1,000,000 / 62.8 = 15923.5668789809
		広島原爆の1.6万(15924)個分のエネルギーに相当する

放射線の種類について
	アルファ線α
		原子核から出てくるヘリウムの原子核で、プラスの電気を持っている
		原子核がアルファ崩壊をしたときに放出される放射線
		紙1枚で遮断出来る
		人体の皮膚で遮られるため、人体への害はない
		しかし、体内に取り込まれると長期間細胞に影響を与えるため危険
		アルファ波を天然に存在する放射性物質はラドン
		すべてのウラン、プルトニウムはアルファ線を放出する

	ベータ線β
		原子核から出てくる高速の電子で、マイナスの電気をもっている
		原子核がベータ崩壊を起こしたときに放出される放射線
		薄い金属板で遮断できる
		透過力がアルファ線よりも強い

	ガンマ線γ
		原子核から出てくる電磁波
		X線と同じ性質を持っている

	エックス線X
		レントゲンとかに使う
		人体を貫通する

	中性子線
		中性子から出来ている放射線
		透過力が高い、核分裂の時に発生
		水とコンクリートにより遮断可能
		他の物質を透過する

人体がもともと持つ放射能の強さ
	人体にはおよそ6,000-7,000Bqの放射能がある。これは人体に含まれるカリウム40という放射性物質によるものである。
	この程度の放射能であれば人体に及ぼす影響はほとんどない。

地震情報を知る上で便利だったソフト
	P2P地震速報
	http://www11.plala.or.jp/taknet/p2pquake/
	地震について知識の整理(デマを流さないために)

	目的
	間違った知識でデマを拡散してしまったり、そういったデマに流されないため
	可能なかぎり正しい判断を行えるようにするために知識の整理をする
	主に地震の強さについてと、放射線についての知識の整理

	単語の整理
	シーベルト(sV) 古い単位ではRem
	シーベルトとは放射線の生体への影響を与える強さの単位(1000mSv = 1sV)
	1mSv = 0.001Sv = 1年間で人間が浴びる問題ないレベル(日本)
	2.4mSv = 0.002Sv = 人体は年間約2.4mSv被曝する(世界平均)
	200mSv = 0.2sV = 人体に影響が出るレベル
	7000mSv = 7sV = 多くの人が死亡する

	※200mSvでも、長期的な被曝ではなんらか影響があるのではという議論もあるらしい
	※1sV(基本単位) = 1,000msV(ミリ) = 1,000,000μsV(マイクロ) = 1,000,000,000nsV(ナノ)

	グレイ(Gy) 古い単位ではrad
	物質が放射線に当たった際に実際に物質に吸収される吸収量を示す単位がグレイ
	シーベルト(生体への影響)は、放射線の種類による変わる係数 * Gyにより算出される

	Sv=放射線荷重係数 x Gy
	http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88

	クーロン古い単位ではレントゲン
	1クーロンのイオンを作るX線、ガンマ線量

	被爆(ヒバク)と被曝(ヒバク)の違い
	前者は、爆発の影響を受けること
	後者は、放射線の影響を受けること
	http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D#.E8.A2.AB.E6.9B.9D.E3.81.A8.E8.A2.AB.E7.88.86

	放射能と放射線の違い
	放射線は電磁波や粒子線のこと
	放射能は放射線を出すことが出来る能力のこと(またその強さの単位をBq / ベクレル)

	放射能を、放射性物質という意味で使うのは厳密には誤用だが
	広義では放射性物資という意味で使われているので注意

	cpm
	放射線量の単位で、一分あたりの放射線の数
	まったく別の概念であるため、シーベルトとの変換は出来ない
	cpm = count per minutes(1分あたりの個数)

	100cpm = 1μシーベルトとの話も?

	マグニチュード
	地震のエネルギーの強さを表す
	マグニチュードが1増えると約32倍、地震のエネルギーが増す
	M5.0とM8.0だと、3 * 32 = 96
	M5.0とM8.8だと、3.8 * 32 = 121
	M8.8とM8.9だと、0.1 * 32 = 3.2 (※M0.1の違いでも3倍のエネルギー差がある)

	マグニチュードの単位は測り方によって変わる
	日本 = 気象庁マグニチュード(Mj / Magnitude japanの略？)
	アメリカ = モーメント・マグニチュード (Mw)

	福島原発の放射線量はどのくらいのものか
	情報ソース
	>91 名前：名無しさん＠十一周年[] 投稿日：2011/03/12(土) 21:01:12.54 ID:L5cKViTO0 [2/2]
	>爆発前が1015マイクロシーベルトで今が70マイクロシーベルト
	>で都内が40ナノシーベルトか
	↑都内の現在のデータは正しいかどうか未確認だが、これを元に計算したのが以下

	福島原発前後の福島内でのシーベルトが、爆発前が1015μsV/h(1時間あたり1mSv)、現在が70μsV/h
	東京都内が現在40nsV/h(1時間あたり0.000004mSv)

	つまり爆発前の状態では、1時間あたり1mSvなので、2時間滞在した場合2mSvとなり
	1年間で浴びて良いレベルを大きく超えるが、世界平均の自然界での被曝量は2.4mSvなのでまだ許容量ではある

	1週間浴び続けるとすれば、1015μSv * 24 * 7 = 170520μSv(マイクロ) = 170.52mSv(ミリ)
	1週間浴び続けたとして170.52mSvとなり、これは人体に影響が出るとされる200mSvよりも少し下。

	また現在では70μSv/hであるとのことなので、これを一週間浴び続けたとすれば
	70μSv/h * 24 * 7 = 11,760μSv = 11.76mSv
	11.mSvとなり、11年間で人間が浴びて良いレベルの放射線量となる
	現在の東京では、40nsV/h(単位はナノ)なので
	40nsV * 24 * 7 = 6,720nsV = 6.72μsV = 0.00672mSv
	現在の東京の一週間の生活でのシーベルトは、0.00672mSvとなり至って正常そのもの

	地震のエネルギーがどれほどのものか計算する
	今回の地震は8.8M、これをエネルギー量単位ジュールに変換する
	1ジュールは1個のリンゴを(102g)を、1メートル動かす力に相当する

	M8.0の時のエネルギー、ジュールを算出すると
	log10E(常用対数10) = 4.8 + 1.5M
	log10E = 4.8 + 1.5 * 8.0
	log10E = 16.8
	E = 10の16.8乗
	E = 6.30957344480194e+16
	E = 約6.3 * 10,000,000,000,000,000ジュール
	E = 約63,000,000,000,000,000ジュール
	E = 63,000,000,000,000kジュール
	E = 63,000,000,000mジュール
	E = 63,000,000gジュール
	E = 63,000tジュール
	E = 63pジュール

	というわけで、マグニチュード8.0のエネルギーは、63ペタジュールになる
	このエネルギー量は、1個のリンゴ(102g)を63ペタメートル移動させるエネルギーに相当する(63,000,000,000,000,000メートル)
	このエネルギー量は、1トントラック(1t = 1,000,000g)を、63テラメートル移動させるエネルギーに相当する(63,000,000,000,000メートル)

	地球の一周が(赤道)、4万77km = 40,077km
	63テラメートルというのは、地球15億周分の距離(1571973950.1459690096564114080395周分)
	このエネルギー量は、15億台の1トントラックを地球一周分吹き飛ばすエネルギーがあるということ

	このエネルギーは、何人分の消費カロリー(1日)に相当するか
	1J = 0.239calなので、63pジュール * 0.239 = 15pcal = 15,000,000,000,000kcal
	これが成人男性何人分に相当するか、15pcal / 2000kcal => 7,500,000,000人 = 75億人

	M8.8のエネルギーは
	log10E = 4.8 + 1.5 * 8.8
	log10E = 4.8 + 13.2
	log10E = 18
	E = 10の18乗
	E = 1,000,000,000,000,000,000
	E = 1,000ペタ
	E = 1エクサジュール

	広島原爆のエネルギー(63兆ジュールらしい)をマグニチュードに換算すると
	63兆ジュール(62.8TJ / テラジュール)
	をマグニチュードに換算すると
	log10E = 4.8 + 1.5 * M(0.1)

	n = ex(eのx乗) <=> x = logen
	x = log10(62.8TJ) <=> 62.8TJ = 10のx乗
	log10(62.8TJ) = 13.7979596437372
	13.7979596437372 = 4.8 + 1.5 * M
	1.5M = 13.7979596437372 - 4.8
	1.5M = 8.9979596437372
	M = 8.9979596437372 / 1.5
	M = 5.99863976249147
	マグニチュードM5.9となる

	今回の地震(M8.8)は広島原爆の何個分のエネルギーに相当するか
	1エクサジュールは、62.8TJの何個分か
	1EJ = 1,000PJ = 1,000,000TJ
	1,000,000 / 62.8 = 15923.5668789809
	広島原爆の1.6万(15924)個分のエネルギーに相当する

	放射線の種類について
	アルファ線α
	原子核から出てくるヘリウムの原子核で、プラスの電気を持っている
	原子核がアルファ崩壊をしたときに放出される放射線
	紙1枚で遮断出来る
	人体の皮膚で遮られるため、人体への害はない
	しかし、体内に取り込まれると長期間細胞に影響を与えるため危険
	アルファ波を天然に存在する放射性物質はラドン
	すべてのウラン、プルトニウムはアルファ線を放出する

	ベータ線β
	原子核から出てくる高速の電子で、マイナスの電気をもっている
	原子核がベータ崩壊を起こしたときに放出される放射線
	薄い金属板で遮断できる
	透過力がアルファ線よりも強い

	ガンマ線γ
	原子核から出てくる電磁波
	X線と同じ性質を持っている

	エックス線X
	レントゲンとかに使う
	人体を貫通する

	中性子線
	中性子から出来ている放射線
	透過力が高い、核分裂の時に発生
	水とコンクリートにより遮断可能
	他の物質を透過する

	人体がもともと持つ放射能の強さ
	人体にはおよそ6,000-7,000Bqの放射能がある。これは人体に含まれるカリウム40という放射性物質によるものである。
	この程度の放射能であれば人体に及ぼす影響はほとんどない。

	地震情報を知る上で便利だったソフト
	P2P地震速報
	http://www11.plala.or.jp/taknet/p2pquake/