Klangは,定義済み関数や定数を提供し,カスタム関数を定義することができる,拡張可能なプログラム電卓の実装である.
Klangは,入力された文字列を解釈するために構文解析器を備えている. Klangの構文解析器は,再帰下降法を用い,字句解析と構文解析を同時に行っている. 再起降下法は,文法をプログラムの構造として記述するための方法の一種で,非終端記号の出現を関数呼び出しで表現する,という点で特徴付けられる. Klangの字句解析器は,基本的には1文字を1つの字句としているが,数値や識別子が現れた場合は,その終端までを1つの字句として切り出している.