バージョン: | 0.0.4 |
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発表日時: | 2012-12-27 |
作者: | @voluntas |
URL: | http://voluntas.github.com/ |
- 自己紹介
- 継続開発のススメ
- 継続開発の成功
- 継続開発の継続
- 継続開発の罠
- @voluntas
- 弱小パッケージメーカー在籍
- Erlang/OTP で製品作って売ってます
- ネットワークサーバー系が専門
- 趣味ではプログラムを書かないサラリーマンプログラマー
省略、継続開発のススメでぐぐってください
- http://d.hatena.ne.jp/Voluntas/20110823/1314036482
- http://d.hatena.ne.jp/Voluntas/20111123/1322022817
- http://d.hatena.ne.jp/Voluntas/20120624/1340520195
- https://gist.github.com/9ee65f0dfa9b7dd78fde
継続開発が成功したと言える状態を定義するのであれば、何かしら導入した結果「短期間で製品がリリースできるようになり売り上げが上がった」事が成功と言えるでしょう。
売り上げが上がらない場合は、ただコストを払っただけで、むしろ失敗と言えるでしょう。正しい導入が出来ていない事になります。
技術側の努力で売り上げ上げるのは正直大変です。あるといえば開発期間が下げられた事で見積もりが下げられるとか、開発期間を下げたことで仕事が多くとれるようになったとかくらいでしょう。
ほとんど技術が売り上げに貢献を目に見える形にするのはとても難しいです。 ただし、売り上げに貢献しない場合は継続開発におけるコストを支払うのが難しい事が多いです。
社内で継続開発の価値が認められるには売り上げに貢献する以外はないと思います。
継続開発は継続しなければなりません、少しでも止まると少しずつ破綻していきます。継続開発は継続し続ける前提です。
ただし継続開発を継続するには人とお金と時間が必要です。お金と時間が無い場合には継続することが難しくなってきます。
継続のコストは導入よりも高くなります。これは「そのままの環境を維持」するのではなくよりよい環境を求めていくという前提です。むしろそのままの環境を維持するのでは継続開発と言えません。
良いライブラリがあればそちらに移行することも検討が必要でしょう。また便利にする何かを導入した場合はその維持も考えられます。
その環境を維持するのは人です、その環境にいる人たちは新しいことを学び続ける必要があります。その人たちが環境を提供し続けていく会社が必要になります。
継続開発には開発が継続できなくなる罠が存在します。
- 継続開発を押してた人が抜ける
- 予算が無くなってコストが下がって継続開発が難しくなる
- 効率がいいのだから人を入れなくても行けると思い込み始める
このあたりが大きな課題で、一時期でも停滞すると破綻する。継続開発は「継続し続けない」と行けない。
実際一端、継続開発をやり始めてある程度うまく行き始めるとこの罠にはまります。この罠をどう回避するかにコストをかけ続け始めなければ行けなくなるのです。
この罠に陥らないための一つの答えは「やりすぎない事」があると思います。そこそこ便利でとどめておきいつでも戻れるようにしておくというモノだと思います。
ただ、個人的には元に戻す前提で改善はするべきでは無いと考えています。 となると回答は「何事もバランス良く」という抽象的なモノになってしまいます。それこそ人に依存し始めてしまい罠にはまる事になってしまう気がします。
結局のところ銀の弾丸は無いが結論なのかなと思います。 継続開発を導入する以上は、罠を回避し続けるために投資をするしかないと思います。
そのためにも結果をアピールしていきましょう。自己満足で終わらない継続開発が必要なのです。