gistfile1.cpp

#include <type_traits>

void f(std::integral_constant<int, 0>);

template<int I>
auto f(std::integral_constant<int, I>)
  -> decltype(f(std::integral_constant<int, I - 1>()));

int main()
{
  static_assert(
    std::is_same<
      decltype(f(std::integral_constant<int, 2>())), void>::value, "");
  // このコードは，上記の static_assert 中の f の呼び出しが
  //
  //   - オーバーロード解決の結果 f<2>(std::integral_constant<int, 2>) に合致する
  //   - この戻り値型は decltype(f(std::integral_constant<int, 1>())) である
  //   - この戻り値型を決定するため，次に f(std::integral_constant<int, 1>()) に対する
  //     オーバーロード解決が開始される
  //   - その結果， f<1>(std::integral_constant<int, 1>) に合致する
  //   - この戻り値型は decltype(f(std::integral_constant<int, 0>())) である
  //   - この戻り値型を決定するため，次に f(std::integral_constant<int, 0>()) に対する
  //     オーバーロード解決が開始される
  //   - その結果，非テンプレート関数 f(std::integral_constant<int, 0>) と
  //     テンプレートのインスタンス化の結果である f<0>(std::integral_constant<int, 0>) の
  //     2つが候補に挙がる
  //   - オーバーロード解決の規則に基づいて，非テンプレート関数が優先して合致する
  //   - 結果， f(std::integral_constant<int, 0>()) に対して，非テンプレート関数
  //     f(std::integral_constant<int, 0>) が合致する
  //   - f(std::integral_constant<int, 0>) の戻り値型は void なので最終的に上の
  //     static_assert 中の f の呼び出しの戻り値型も void と決定される．
  //   - したがって，上記の static_assert は well-formed となる
  //
  // ……という意図のつもりである．
}