Swiftのメモリー管理

ARC.swift

/**
 Swift はメモリー管理にARC(Automatic Reference Counting) という仕組みを利用しています。
 
 ARCは、インスタンスが作成されるたびに、値を保存するためのメモリを確保します。
 このメモリは、以下の情報を保持します。
 - インスタンスの型に関する情報
 - プロパティの値
 
 インスタンスが不要になると、ARCは使用されているメモリを自動的に解放します。
 
 
 インスタンスが不要になったかを判断するために 参照カウンタ という仕組みを利用します。 ARCは、クラスのインスタンスが参照しているプロパティ、定数、および変数の数を追跡し、インスタンスに対して1つでもアクティブな参照が存在する限りは、インスタンスを解放しません。1つも参照がなくなったときに初めてメモリを解放します。
 */

import Foundation

class Person {
    var name: String
    
    init(name: String) {
        self.name = name
    }
}

var person1: Person? = Person(name: "Taro")

var person2 = person1
var person3 = person1

print("person1: \(person1?.name)")// person1: Optional("Taro")\n
print("person2: \(person2?.name)")//person2: Optional("Taro")\n
print("person3: \(person3?.name)")//person3: Optional("Taro")\n

person1 = nil // Q.これでSwiftはメモリを解放する？

// しない。なぜなら Person1は解放しても、person2, 3 はインスタンスを参照している

/**
 インスタンスとは？
 A. クラスを具現化した「実体」のこと。
 */
print("person1: \(person1?.name)")
print("person2: \(person2?.name)")
print("person3: \(person3?.name)")

// Q person2, 3 を解放するにはどうすれば良い？
// A. person2, 3 も解放してあげる必要がある(今回の場合は、nilを代入してあげる)

person2 = nil
person3 = nil

print("person1: \(person1?.name)")
print("person2: \(person2?.name)")
print("person3: \(person3?.name)")

//この段階で初めて全ての参照がなくなり、Swiftは自動的に使われていたメモリを解放することができました。