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@KenjiOhtsuka
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WhatWG, W3C についてのメモ書き。 ChatGPTにお世話になりました。

WhatWG と W3C の比較

WhatWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)は、ウェブ技術の進化と標準化に関するグループであり、主にHTMLと関連するテクノロジーの開発と標準化に取り組む組織です。WhatWGは、特にHTML5仕様の開発を主導し、ウェブブラウジング体験を向上させるための新機能や改良を提案・実装してきました。

一方、W3C(World Wide Web Consortium)は、国際的な標準化団体であり、ウェブに関連する技術やプロトコルの標準を策定することを目指しています。W3CはHTMLやCSSなどのウェブ技術の標準を定めており、インターネット上の情報をよりアクセス可能で持続可能なものにするための取り組みを行っています。

WhatWGとW3Cの違いは以下のような点にあります。

特徴 WhatWG W3C
標準化プロセス より柔軟なプロセスで進化を行う 慎重な議論とテストを経て標準を策定
標準の安定性 柔軟なプロセスにより変化がある 慎重なプロセスで安定性を確保
コミュニティ参加 コミュニティの意見を重要視 広範なメンバーシップで標準を策定
実装速度 新機能の導入が迅速 慎重な検討により安定性を確保
普及と採用 主にブラウザベンダーによる導入 多くの組織とプロジェクトで採用
影響力と認知 モダンなウェブ技術の推進を重視 ウェブ標準の策定と認知を重視
主な標準化領域 HTMLとウェブAPI ウェブ技術全般(HTML、CSS、APIなど)
コミュニティと関与 より広範な開発者コミュニティと連携 産業界、研究機関、開発者との協力
開発スピードと進化 レピュテーションを考慮せずスピード重視 慎重で保守的な進化を重視

総じて、WhatWGはウェブ技術の迅速な進化と実装を重視する姿勢が特徴であり、W3Cとは標準化のアプローチや速度、コミュニティとの関わり方などが異なる部分があります。 両組織の取り組みはウェブの進化と成熟に影響を与えており、互いに影響を受けながらも別々の進路を進んでいます。どちらが「正しい」ということではなく、それぞれのアプローチには利点や課題が存在します。

どちらを選択するかは、プロジェクトの性質や目標、開発速度などによって異なります。 新しい機能の迅速な導入が求められる場合は、WhatWGのアプローチが有益です。 一方で、より慎重な標準化プロセスや安定性が重要な場合は、W3Cのアプローチが適しています。

標準化プロセス

W3Cの標準的な標準化プロセス

  1. 問題の識別と提案: まず、ウェブに関連する新たな技術、機能、問題を識別し、それに対する提案が行われます。これはコミュニティや関連する専門家からの提案や要望に基づくものです。

  2. ガイドラインや仕様の起案: 問題や提案に基づいて、新たな技術ガイドラインや仕様が起案されます。これには、技術の仕様書、API仕様、アクセシビリティガイドラインなどが含まれます。

  3. ワーキンググループの形成: 標準化プロセスを進めるために、関連する専門家や利害関係者から成るワーキンググループが形成されます。このグループが具体的な仕様の策定や詳細な議論を行います。

  4. 草案の作成: ワーキンググループが草案を作成し、その内容を他のメンバーや関連するコミュニティと共有します。この段階では、技術的な詳細や仕様の内容が詳細に検討されます。

  5. パブリックレビュー: 草案が公に公開され、広くコミュニティや関係者からの意見を募集するパブリックレビューが行われます。これによって、さまざまな視点やフィードバックが集まります。

  6. 推薦候補仕様: パブリックレビューの結果を受けて、草案が推薦候補仕様として承認されることがあります。この段階では、草案に対する修正や変更が行われることがあります。

  7. 勧告仕様: 推薦候補仕様がさらなるレビューやテストを経て、最終的な仕様として承認され、勧告仕様となります。この段階での仕様は、広く利用されるウェブ標準として認められます。

  8. 実装と利用: 勧告仕様となった技術は、実際のウェブブラウザやプラットフォームで実装され、広く利用されるようになります。

WhatWGの標準的な標準化プロセス

  1. 透明性とオープン性: WhatWGは、ウェブ技術の標準化に関する議論や情報をオープンに行います。議論や決定は主に公開メーリングリストやGitHubリポジトリで行われ、誰でも参加できるようになっています。

  2. 生産的な議論: WhatWGは、技術的な議論を生産的に行うことを重視しています。実際の実装との連携や、迅速なフィードバックの収集を通じて、効果的な標準化を進めます。

  3. リビングスタンダード: WhatWGは「リビングスタンダード」というコンセプトを採用しています。これは、ウェブ技術の仕様が進化し続けるプロセスを意味します。新しい機能や変更は、必要に応じて随時追加され、現実のウェブの状況に合わせて進化します。

  4. 実装指向: WhatWGは、実際のウェブブラウザやユーザーエージェントにおける実装を重視します。標準の策定は、実際の実装や実際のウェブページとの連携を通じて行われ、実用的なウェブ技術の進化を支援します。

  5. 絶え間ない進化: WhatWGのアプローチは、ウェブ技術の進化が絶え間ないものであるという認識に基づいています。そのため、新しい技術の追加や改訂が頻繁に行われ、適切な方法で進化が維持されます。

W3Cでいうところの「幅広い組織やプロジェクト」とは

さまざまな業界や分野からの組織、企業、研究機関、個人開発者などが含まれます。 これらの関係者は、ウェブ技術の標準化と発展に寄与し、共同で議論や協力を行います。 具体的な例としては次のようなものがあります。

  1. 大手テクノロジー企業: Google、Microsoft、Appleなどのテクノロジー企業がW3Cに参加し、ブラウザの開発やウェブ技術の進化に貢献します。

  2. 通信事業者: インターネット接続プロバイダーや通信事業者も、ネットワークの効率性やセキュリティを向上させるためにW3Cに参加します。

  3. 研究機関: 大学や研究所もW3Cの活動に参加し、新しい技術の提案や研究成果を共有します。

  4. 非営利団体: ウェブアクセシビリティの向上やウェブの社会的影響に関心を持つ団体も、W3Cに参加して関連する技術やガイドラインの策定に参加します。

  5. 個人開発者: ウェブ開発者やエンジニアが個人としてW3Cに参加し、実務の経験をもとに意見を提供したり、技術の実装に関与したりします。

  6. 国際標準化団体: W3Cは国際的な標準化を促進する組織であり、ISOやITUなど他の国際標準化団体とも連携しています。

これらの組織やプロジェクトがW3Cに参加し、技術の提案、討論、仕様の策定、テスト、実装などを行い、ウェブ技術の標準化を進めています。 このような幅広い関係者の協力によって、ウェブ技術の互換性と進化が支えられています。

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