Running Leanの実例として、『Running Lean』執筆の過程を記す。
後続の章の地図になっている。
『Running Lean』は元々ブログで書いていた内容をまとめ、リライトした本である。
よくブログを本にまとめるべきだと言われたが、何もしなかった。
何度も言われて、これを考え始めた。
(主に3章の内容)
読者に電話インタビュー。
既存の代替品(ブログその物、他のブログ、既存の本)に対するUVPは?
以下が分かる。
課題 : 顧客開発やリーンスタートアップ実践に苦労している
ソリューション : ブログを段階的なガイドとして読んでいる
アーリーアダプター(顧客セグメント) : ウェブベースの製品を開発している創業者
(主に4章、5章の内容)
デモの作成(目次、書名、書影が載り、通知用メールアドレスを登録できる予告用LP)
目次が最もリスクの高い部分。
読者に見せて買ってくれるかを聞き、目次を改良していった。
ソリューションの決定
解決に値する課題かを探る ブログに刊行予定時期を書いてチャネルテストをする。
1,000通のメールアドレスが集まり、潜在的見込み客が充分であることが分かる。
MVP[9章]を作って顧客のことを学習した。
目次をスライドにしてワークショップを開催。
少人数相手に繰り返す。
小さなバッチを反復する[6、7、8章]
課金も始めた。
課金は最初の検証[8章]
ソリューションが分かったので執筆を始めた。
見込み客に、本は反復的に[各所]リリースすることを伝える。
半数は同意し(アーリーアダプター[3章]の発見)、半数は完成を待つと言った。
内容のリスクが最も高いのでテストが必要だったが、テストができることが分かった。
よりよく書けた。より速く書けた。
内容の完成後、
- 表紙のデザイナーを雇い、
- 副題のテストをし、
- 物質本と電子本の選択肢のアンケート調査をし、
- マーケティングサイトを作った
正しい行動を適切な時期に[イントロダクション]
セルフパブリッシングの予定だった
出版社から出版の話が来ていた。
既に売れていたことで初期のトラクション[14章]が証明されていたから。
その出版社から出すことにした。
外部リソースを引き込むのは製品/市場フィット後が理想だが、例外もある。
販売数が10,000部を超えたので改訂版を出すことにした。
顧客との継続的なフィードバックループを構築[7、11章、各所]した結果を反映。
……はしない。
(ウェブのサービスとしての)ソフトウェアのようにリリースされる。
現在進行
- 学習したことはブログに
- ニュースレター「Running Lean Mastery」
- ワークショップの需要の増加
リーンキャンバス[3章]とUSERcycleはワークショップから生まれた。 フィードバックの反映が第二版でなされている例。