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Discord利用規約改定に関する、公式ブログ記事の非公式的日本語訳

以下の文章は、Discord公式ブログの記事「Terms of Service Feedback and Changes」の、10月19日時点の内容 の非公式的日本語訳です。

現在の英語版の内容と異なる場合があります。当該記事の最新版はこちら

The following text is a post from the Discord official blog, “Terms of Service Feedback and Changes”, accessed at Oct 19th, unofficially translated into Japanese, which might be different from the current English version.


訳者より

クラスアクション(class action lawsuits)は日本でいう「集団訴訟」に近いものだが、全く同じものではない。ダイヤモンド・オンラインに投稿された記事には、

 クラスアクションの最大のポイントは、「被害者の一部が全体を代表して訴訟を起こす」という点にあります。これは、日本の集団訴訟とはまったく異なる考え方なので注意が必要です。

 日本で集団訴訟を起こすためには、被害者全員の意見を集約して、その一人ひとりから同意を取り付けることによって、原告団を立ち上げる必要があります。

 ところが、クラスアクションでは、そのような手続きを踏む必要がありません。被害者の立場におかれている消費者は、「私は訴訟に参加しない」と意思表示をしない限り、自動的に訴訟に加わることになるのです。つまり、訴訟当事者が桁違いに増えるケースが多いということです。

とある。またWikipedia日本語版の「集団訴訟」の項目によれば、

日本では2010年現在、厳密な意味でのクラスアクション制度は導入されていない。選定当事者制度が日本版クラスアクションとして紹介されることがあるが、積極的に当事者選定を行った者以外には判決の効力が及ばない点で、大きく異なっている。

ということである。以上の点にご留意いただきたい。


利用規約のフィードバックと変更点

先日の利用規約の改訂に関して、私たちはたくさんの意見をいただきました。毎度のことながら、コミュニティによるフィードバックは私たちにとって非常に重要なものです。ご意見をお送りいただきまして、誠にありがとうございました。

はじめに、今回の改訂を取り巻く背景について説明し、次に、皆さまのご意見に基づいてどのように変更したかを共有したいと思います。

背景 (The Context)

改訂点 (What changed?)

2018年10月16日、私たちは利用規約に、仲裁とクラスアクション(集団訴訟)権放棄条項を追加しました。その条項を簡単に説明すると、Discordとユーザーとの間で何らかの意見の相違があった場合には、私たちは「仲裁」という別の紛争解決手段をとる、というものです。

改訂の理由 (Why did we change it?)

アメリカにおける現在の法制度では、クラスアクションを乱用することができてしまいます。利用規約に当該条項が追加されたのは、私たちが営利目的のゲームストアやサブスクリプションサービスを運用し始めたからです。私たちはついに、他の多くの企業と同じく、クラスアクションを乱用しようとする人たちの標的となってしまったのです。

法制度の状況や「仲裁」、潜在的なクラスアクション訴訟の乱用について詳しく知りたい方のために、この記事の末尾の資料セクションにいくつかのリンクを載せました。

改訂による影響 (What does that mean for you?)

私たちは、皆さまが仲裁制度が一般に良いか悪いか、あるいはクラスアクションが有益なシステムか否かについてで、意見が食い違う可能性があると考えました。白黒はっきりできるような問題ではない、ということです。実際に、ヨーロッパがどのようにしてクラスアクションを導入するのか、私たちは非常に関心を持っています。彼らは、アメリカが直面している問題を和らげようとしているからです。

私たちはこれが「白か黒か」といった問題ではないと考えたため、ある制度を導入しました。それは、当該条項から完全にオプトアウトできる制度です。(競合他社の中には、まだ導入していないところもあります。)もしオプトアウトしたい場合は、ぜひそうすることをお勧めいたします。オプトアウトすることにより、あなたが何らかの不利益を被ることは一切ありません。 いかなる場合でも、仲裁制度からオプトアウトしたからといって、ユーザーに対し何らかの機能を制限したり措置をとったりすることはありません。

変更点 (The Changes)

以下に示す変更点は、2018年10月20日までのどこかで有効になります。

アメリカのみへの適用 (United States Exclusivity)

「改訂の理由 (Why did we change it?)」で説明した通り、私たちが今回の変更を行ったきっかけはアメリカの法制度の状況にあります。そのため、アメリカ国外のユーザーを保護するために、当該条項がアメリカ在住のユーザーにのみ適用されるよう変更しました。もしあなたがアメリカに住んでいない場合、当該条項は適用されなくなります。 よって、アメリカに住んでいないユーザーは、オプトアウトの意志に関わらず、オプトアウトする必要はありません。

オプトアウト制度の期間延長 (Opt Out Extension)

また、全ユーザーは利用規約の改訂について、その改定当日に、Discordクライアント上部に表示される青い通知バーによってお知らせされていました(まだログインしていない人にはこれから表示されます)が、結果論ではありますが、そういった改訂点をより前もってお知らせしておくべきでした。誠に申し訳ありませんでした。

そのため、フィードバックのほとんどは、今回の改訂を知らなかったという内容のものでした。オプトアウトを考えている人や通知バーを見逃してしまった人に対し、より多くの機会を提供するために、オプトアウト可能な期間を当初の30日間から90日間に延長しました。

オプトアウトの方法 (How do I opt out?)

利用規約の「DISPUTE RESOLUTION」に示されています:

You have the right to opt out and not be bound by the provisions requiring arbitration by sending written notice of your decision to opt out to Discord by email to arbitration-opt-out@discord.com.

(訳注: PTB版日本語参考訳はこちら。該当部分は以下のとおり。)

お客様は、脱退する決定を記載した書面をEメール(arbitration-opt-out@discord.com)にてDiscord宛に送信し、脱退して仲裁を必要とする規約による拘束を受けない権利を持ちます。

(訳注、ここまで)

オプトアウトに際してテンプレートや書式は定められていません。オプトアウトの要請が含まれていて、あなたのDiscordアカウントに登録されているメールアドレスから送信されていれば問題ありません。

繰り返しになりますが――仲裁制度からのオプトアウトにより何らかの不利益を被ることは一切ありません。もしオプトアウトしたい場合は、ぜひオプトアウトしてください。

総括

フィードバックの提供に関しまして、今一度御礼申し上げます。一企業として、皆さまから意見をいただくということは重要だと考えています。皆さまが非常に大きな関心を持ってご意見をお送りくださったことを非常に痛感しています。もし何か質問がありましたら、privacy@discordapp.comにご連絡ください。喜んでお答えいたします!

資料

(訳注: 全て英語です)

  1. California courts公式サイトの仲裁制度に関する入門書
  2. WikipediaのClass Action lawsuitsの記事 (「Advantages and Criticisms」セクションをお読みください)
  3. Mike Masnick(著名なuser rights提唱者)によるクラスアクション乱用の方法に関する記事
  4. 逆に、仲裁制度がより良いわけでもないとMikeが述べている別の記事
  5. 記事中でも触れましたが、ヨーロッパによる乱用されないクラスアクションの導入方法の記事

[End of Translaton]

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