Pokémon Past Generation Advent Calendar 2023、185日目の記事です。売り切れ御礼の3DS LL合意なし秘密さわさわ基板Qingpiの製造についてかんたんに書きます。
QingpiはGPLv3で公開されています。ライセンスに従って自由に製造していただいて構いません。なおNew 3DS LLに対応する新作を開発中です。よほどでなければ気長にお待ちいただくのがよいでしょう。3DS LLに対応するかは未定です。
Qingpiのプリント基板は、JLCPCBでの製造を前提にKiCadで開発されています。もろもろの具体的な手順は他所のサイトを参考にしてください。
リポジトリのpcb
フォルダに保存されているpcb.kicad_pro
を開き、Fabrication-Toolkitプラグインから製造データを出力します。出力される所定のZIPファイルをJLCPCBにアップロードし、発注してください。
もろもろのパラメータはREADMEに記載しています。人力で部品を実装するならRemarkまで書いたほうが安心です。PCBAまで任せるなら紛らわしいので不要です(向こうでよしなにしてくれます)。
出力されるデータにはJLCPCB用の部品指定メタデータも含まれており、PCB発注時にそのままPCBA(PCB & Assembly)も発注できるようになっています。一度PCBAまで進め、不足部品を確認しておくとよいでしょう。特にAD8403やDS4432などは基本的にJLCPCBに在庫がないうえに替えが利かないので、予めJLCPCB Assembly Parts Library & Component Sourcingで購入してJLCPCBの工場に納めておく必要があります。
Qingpiはギリ人力部品実装+おうちリフローできるように設計しています。あなたがマゾなら一考の価値ありです。先のREADMEを参考に、PCBと一緒にステンシルを注文してください。
発注した基板が届いたら、人力製造用の余剰部分をニッパー等で切り離してやすりで均します。基板を傷付けないよう注意してください。
USB端子横の四角と丸のスルーホールを導通させてPCに接続するとBOOTSELモードに入ります。ドラッグアンドドロップでuf2を書き込んでください。うかつなことに依存ライブラリを壊してしまったので、2024/06/01時点では私の手元でしかファームウェアをビルドできなくなっています。そのうち直します。