ついにイーロンが動きました。
2023年2月3日現在、Twitter上で複数の事象が進行中です。
- 無警告でのユーザーアカウント凍結(現在進行形)
- Twitter APIの無償提供廃止予告(2月9日予定)
これらの事象についてまとめ、可能な対策を提示します。ただし、Twitter社(≒イーロン・マスク氏当人)にしか采配できない事象が多すぎるため、かなり推測を含むことはご承知おきください。また、時間が経つにつれて状況は変化しますので、常に最新の情報と照らし合わせてください。
本文書のバージョン: Ver.20230203-1400JST
詳細な条件は不明ですが、無警告でユーザーアカウントが凍結される状況が多数発生しています。おそらくscam(詐欺、悪徳商法)を行う業者対策だと推測されますが、設定された条件が緩すぎるため(ユーザーから見ると厳しすぎるため)、そうではないユーザーを多数巻き込んでいるようです。
もしあなたが今回のユーザーアカウント凍結に巻き込まれた場合、無闇にサブアカウント(複垢)を取得して、フォロワーへの誘導を行わないようにしてください。当該行為はTwitterの規約違反に当たり、本来凍結解除できるはずのアカウントを永久に失うことになりかねません。
もし、すでにそうした行為を行ってしまった場合、まずフォロワーへの誘導行為を直ちに止め、当該ツイートを削除して様子を見ましょう。
あなたが誤凍結だと思っていたとしても、Twitter社は正当な理由を持って凍結している可能性が高いです。
現在、凍結された原因として以下が考えられています:
- 同じツイートを同時に複数のアカウントから発信する行為
- 関連して、自分のツイートをサブアカウントで毎回リツイートする行為を継続している行為
- 1つのツイートに多くのハッシュタグをつける行為(3つ以上と推測)
- フォローされたアカウントを必ずフォローバックする行為を継続していた場合(いわゆる100%フォローバック)
上記の挙動はscamアカウントが典型的に行う行動ですが、Twitterで活動するクリエイターにも近しい挙動があるのではないでしょうか? 上記に心当たりがある場合、もしアカウントが復活したとしても避けた方が良いでしょう。
また、以下の行為もグレーだと推測されています:
- 同一内容のツイートを何度も繰り返す行為(いわゆる定期ツイート)
- ツイートのセンシティブ設定をオンにしたまま、センシティブな画像のみを毎回ツイートする行為(18禁向けアカウントなどがこれに該当)
- 特定のサイトへの過度の誘導行為(FANZAやDLsiteなどがこれに該当)
- ほぼ毎回リンクを付加した状態でツイートを行う(外部サイトへの誘導をメインとしたアカウント)
- ほぼ毎回ハッシュタグを付加した状態でツイートを行う(ハッシュタグspamへの加担疑い)
上記の行為はおそらくTwitter社内部で違反点数化されており、交通違反と同様にシャドウバン(Twitter検索の対象から外されたり、フォロワーから不可視化される)の対象になったり、アカウント凍結の原因となっていると推測されます。
一部で「お題箱やマシュマロと連携していたため凍結された」と言われているのは、それ自体が悪いことではなく、おそらくお題箱やマシュマロの募集ツイートと通常のツイートの比率を比較されていた可能性が高いと思われます。つまり、100ツイートに1つマシュマロ募集ツイートがあるならいいけど、5ツイートに1つマシュマロ募集ツイートがあるのはヤバいやろってことですね。
異議申し立ては以下から行えます:
このURLは凍結されたアカウントでログインした状態でしか有効ではありませんのでご注意ください。
また、異議申し立てはあなたの母語(この文書を読んでいるほとんどの人は日本語でしょう)で行うことを強くお勧めします。機械翻訳ではニュアンスが欠落するため、誤解を生む可能性があります。
(現在情報収集中です)
多くのscamアカウントは正しい情報を登録していないため、ここを参照されて違反点数が加算されている可能性が高いです。ユーザーアカウント情報より以下を登録しておくことを強くお勧めします。
- 正しく到達する(受信できる)メールアドレスを登録する
- 電話番号を登録し、電話番号認証を行う(携帯電話が必要です)
- 2段階認証の登録を行う
- ツイッターアカウント、凍結相次ぐ 日本国内だけ?分析してみると…(朝日新聞デジタル)
- https://digital.asahi.com/articles/ASR2344W7R23ULZU00D.html
- 記事の要旨としては「日本国内特有の現象と見られる」とのこと
Twitter APIの有償化が発表されました。これは2月9日(おそらく米国時間)より実行され、ほぼすべてのTwitter APIを使っているアプリケーションは「Twitter社に使用料を払うか、サービスを停止するか」の2択を迫られることになります。
まず、今回の件はTwitter社が行っているユーザー向け有償サービス 「Twitter Blue」とは全く関係ありません。 Twitter Blueに加入しているからといって今回の制限を逃れられるわけではありません。
Twitter Blueは基本的には「例の青いマークがもらえる」サービスでしかありません。ツイート編集などのおまけ機能はありますが、あくまでおまけです。イーロンを支援したいと思っている人以外が加入するメリットは限りなく薄いものです。今回の騒ぎにびっくりして慌てて加入しないように注意しましょう。
ちなみに自分はとりあえずTwitter Blueに加入してますが、なんか別にこれはいらないかな…って思っています。
今回予告されているのはTwitter API 1.1aと2.0の有償化です。ほぼすべてのサードパーティ製Twitterクライアント(TweetbotやTwicca、Tweenなど)はもとより、WebサービスでTwitterと連携してTLを読み出したり(TwilogやTweetShiftなど)、サービスと連携してツイートを行うもの(これは多すぎて例示できません)が使えなくなります。
もちろんそのサービスのオーナーがTwitter社へ支払いを行えば継続して利用可能になるとは推測されますが、改修が必要になると思われるため、数日〜数週間のラグが生じる可能性があります。
また、あなたが直接Twitterと関連していると想像していないサービスもこれらの対象になっている場合があります。例えば蒼天画廊のようにTwitterを巡回してファンアートを収集しているWebサービスも対象となります。
今回の予告には直接明示されていないのですが、今後の提供が怪しいサービスとして「Twitterを使ってログイン」があります。
ニコニコ動画をはじめ、多くのWebサービスはユーザーIDとパスワードの組み合わせではなく、他のサービスを経由してログインすることが可能です。その中にTwitterを使ってログインという機能があるはずです。
もしこの機能が停止されると、あなたが利用しているサービスにログインできなくなってしまう可能性が高いです。ニコニコ動画やANYCOLOR IDのように複数のIdPを利用可能なサービス(つまり、GoogleやFacebookなどでもログインできる)の場合は、他のIdPを登録しておくことで対処可能です。
ご注意ください:この機能は今回の提供廃止予告には含まれていません。ただしTwitter社の技術力的に継続して提供されるか怪しいのも事実であり、2月9日のサービス変更でとばっちりを喰らう可能性があるため今回の注意喚起に含めています。
2月3日現在、予告のみが行われている状態であり、ユーザーとしてできることは少ないです。
上述した「Twitterを使ってログイン」を利用しているユーザーは、2月9日を待たず、早急に他の手段でサービスにログインできるようにしておく必要があるでしょう。
サードパーティー製クライアントに関しては、一部の有償サービス(SocialDogなど)以外は利用不可能になるだろうと考えられます。また、一時的に利用不可能になる可能性があるため、公式クライアントを併用するなどの対策を取る必要があります。
APIを利用したサービスを開発している方は、最新情報をTwitter公式アカウントから収集し、即座に対応できるように備えてください。
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