前回のスプリントでは、新しいpull requestエクスペリエンスの改善を発表しました。今回のスプリントでは、この分野への投資を倍増させ、別のラウンドで強化を行います。2021年1月には、新しいエクスペリエンスを一般提供可能とする予定です。
- シングルクリックでインラインと差分ビューの切り替えができるようになりました
- コミットに親カードを追加しました
- PR filesタブ内に長いファイル及びフォルダー名が表示できるように空間を少し広げました
- PR filesタブでdiffペインのサイズ変更したとき、スクロール位置が変更されてしまう問題を修正しました
- モバイルデバイス使用時にコミット検索ボックスが消えていたため、復活させました
- モバイルビューで新しいPRファイルの差分がより広く見えるようになりました
- PR概要ビューで画像の扱いを改善しました
- 新しいPRを作成するときの比較対象ブランチを変更しました
今回の更新では、皆様からのフィードバックをもとに、pull requestのエクスペリエンスを以下のように強化しています。
注意事項
2021年1月にすべてのorganizationsで新しいpull requestエクスペリエンスが有効になり、古いエクスペリエンスに戻ることはできませんのでご注意ください。
以前のエクスペリエンスでは、ワンクリックでインラインビューと差分ビューの切り替えができました。新しいエクスペリエンスでは、ドロップダウンを選択することなく、切り替えできていたこの機能を復活させました。
Commitsのページでは、特定のコミットで行われた変更を親コミットと比較できます。しかし、親コミットに移動して、そのコミットが親コミットとどのように違うのかをさらに理解したい場合もあるでしょう。これは、リリースのすべての変更点を理解したい場合、必要になることが多いと思います。これを実現するために、コミットに親カードを追加しました。
長い名前のフォルダーやファイルは、ファイルツリーの水平方向の間隔が不足していたために切り取られてしまいました。ツリーのインデントをルートノードに合わせて変更したり、ホバー時以外はページから楕円ボタンを隠すことで、ツリー内に追加スペースを作りました。
ファイルツリーのイメージはこちらになります。
ディレクトリーの上をホバーするときのファイルイメージはこちらです。
PRファイルのタブ内で横並びしているdiffペインのサイズを変更すると、ユーザーのスクロール位置が失われてしまうという問題がありました。この問題は修正され、差分ペインのサイズ変更時にユーザーのスクロール位置が保持されるようになりました。
モバイル端末でCommitsページを表示する際、新しいエクスペリエンスでは検索ボックスがなくなっています。その結果、ハッシュからコミットを見つけて開くことが困難になっていました。これは現在修正されています。
このページでは、画面の40%をヘッダーで占有するのではなく、モバイルビューでファイルをより多く見えるように、スペースを有効活用できるような更新を行いました。
PRに編集された画像があった場合、PRサマリービューには表示されませんでしたが、PRファイルビューには正しく表示されていました。この問題を修正しました。
今回のアップデート以前は、比較対象ブランチではなく、リポジトリのデフォルトブランチで変更内容を比較していたため、理想的なエクスペリエンスではありませんでした。
注意事項
Azure Pipelinesイメージは、ユーザーに可能な限り最高の体験を提供するために継続的に更新されます。これらの定期的な更新は、主にバグや古くなったソフトウェアへの対処を目的としています。多くの場合、パイプラインへの影響はありませんが、必ずしもそうとは限りません。パイプラインが、イメージ上で削除または更新されたソフトウェアに依存している場合、影響を受ける可能性があります。
Windows、Linux、macOSイメージの今後のアップデートについての詳細は、以下のアナウンスをお読みください。
今後展開されるイメージ(pre-release)の変更点を見るためには、次のリリースノートをフォローして通知を受け取ってください。
なぜジョブが実行されないのかという質問をユーザーから受けることがよくあります。この質問に対するもっとも一般的な答えは、プールに十分な同時実行性がないというものですが、以前からこれを診断することは困難でした。
本日、エージェントプールの過去の使用状況グラフの公開プレビューを発表します。これらのグラフでは、プールで実行されているジョブを、最大30日間のプールの同時実行率と比較して閲覧できます。このデータを4つの異なる時間間隔(1日、7日、14日、30日)で掘り下げられます。
エージェントプールの使用状況データは、Analyticsサービスによって10分ごとにサンプリングされ、集計されます。ジョブ数は、指定された時間間隔で実行中のジョブの最大数に基づいてプロットされます。
この機能はデフォルトで有効になっています。試してみるには、以下のガイダンスにしたがってください。
- プロジェクト設定で、パイプラインの“Agent pools”タブに移動します。
- エージェントプールからプールを選択します (例: Azure Pipelines)
- プール内で、"Analytics" タブを選択します。
ServiceNow用のAzure Pipelinesアプリは、Azure PipelinesとServiceNowの変更管理を統合するために役立ちます。今回の更新では、ServiceNowで管理されている変更管理プロセスをAzure PipelinesのYAML pipelinesに認識させるための統合をさらに進めます。
リソースに"ServiceNow Change Management"のチェックを設定することで、そのリソースにビルドをデプロイする前に変更が承認されるまで一時停止できるようになりました。ステージの新規変更を自動的に作成したり、既存の変更リクエストを待機できるようになります。
また、サーバージョブにUpdateServiceNowChangeRequest
タスクを追加して、展開状況や注意点などの変更要求を更新させることもできます。
注意事項
ここで議論されている機能は今後二~三週にわたって順次展開されます。
これらの新機能を読んだ後、次のリンクからぜひご自身でAzure DevOpsサービスを体験してみてください。
これらの機能についてどう思っているかお聞きしたいと思います。 フィードバックメニューを使用して問題を報告するか、提案を提出してください。
アドバイスや回答を必要とする質問がある場合、Stack Overflowコミュニティで聞いてください。
ありがとうございました。
Vijay Machiraju