この記事はダムアドベントカレンダー4日目の記事です。
群馬県の国道120号線沿いにある丸沼、大尻沼の間に存在しているダムです。
バットレスダムと呼ばれる丸沼ダムが何よりも特徴的なのがそのバットレス構造です。
現存する国内のダムではもう数基しか無いバットレスダムで、写真の通り水圧を支える遮水壁をコンクリート造りの柱と梁で補強するという独特の構造を持っています。
めっちゃかっこいいです。
自重で水圧を支える重力式のダムと比べてかなり複雑な施工が必要であり、着工当時はコンクリート費よりも人件費の方が割安であった為に、中空構造でコンクリートの使用量を減らせるバットレス構造によって建設されました。
現在ではもちろん人件費の方が割高であるのでこのような複雑な施工が必要なダムは建設されず、その当時に建設されたものが現状残っているのみという状況のようです。
また、丸沼ダムはバットレスダムの中でも堤高や貯水量が抜群に大きい事、その建設技術を評価されて土木遺産及び国の重要文化財に認定されています。
また、湖面(沼面?)の両岸を渡すように筏が渡しており、筏に乗って手動で綱を引くことでダムの堤体を正面から捉えることができます (もちろん対岸へも渡れます)。
この筏は丸沼ダム周辺の環境保全や自然保護を行っている「丸沼を愛する会」が私的に渡しているものですが、一般開放も許可されています。ありがたや。
ダムカードも配布していますが、丸沼ダムからちょっと離れた片品村観光協会でもらうことができます。
今知ったんですが来年2021年の3月いっぱいまで限定デザインで配布しているようです。
＼【2020限定】丸沼ダムカード／ | かたしないろ｜片品村観光協会公式サイト
ぜひ行ってみてください。
自分が持っているのは通常カードのようです…。
