lltjext.sty が array.sty の機能を壊す ＆ plextarray.sty で [t] の高さが変

array-leftright-tcb-20160910.tex

\ifdefined\directlua
  \documentclass{ltjsarticle}
  \usepackage{lltjext}
  \usepackage{array}
\else
  \documentclass{jsarticle}
  \usepackage{plext}
  \usepackage{array}
  \usepackage{plextarray}
\fi
\makeatletter
\def\@arrayleft{\left(}
\def\@arrayright{\right)}
\makeatother
\begin{document}
\[
  \begin{array}[t]{c}
    3 \\ 4 \\ 5
  \end{array}
  \begin{array}[c]{c}
    2 \\ 3 \\ 4
  \end{array}
  \begin{array}[b]{c}
    1 \\ 2 \\ 3
  \end{array}
\]
\end{document}

LuaTeX-ja の場合

上のソースを lualatex で処理すると、エラーが出る。

! Missing \right. inserted.
<inserted text> 
\right .
l.19   \end{array}

これは、"Compatibility with array package" の節の \ltj@lltjext@patch@array の定義中

  \def\endarray{\crcr\egroup\egroup\@end@alignbox}

の最後に \@arrayright を足す必要がある。

pLaTeX の場合

plextarray.sty を読み込んだ場合、[t] の場合の高さが非読み込み時と比べて小さくなる。要調査。

LuaTeX-ja のほうは 64f3f68 で修正していただきました。

pLaTeX のほうで [t] のときに高さが縮むのは

     \def\@begin@alignbox{\raise\cdp\vtop}%

となっていることが原因。なぜ \raise\cdp しているのかさっぱりわからないが、結局 forum:1355 と同じコードが原因。やはり plext_test にあるように、plext.sty 本体のコードを再検討する必要がある。