1ヶ月〜2ヶ月ほど前に、会社の同僚に連れられて行ったバーのようなところで、テキサスホールデムポーカーに入門した。 テキサスホールデムポーカーは、広く知られているポーカーとは違う。各プレイヤーの手には2枚のカードしか与えられず、場に最大5枚まで存在する共通カードと合わせた7枚の中から作られうる最高の5枚によって役の強さを比べる。
この記事では、テキサスホールデムを遊ぶことによって得られる、エンジニアへの様々なメリットを紹介していく。
テキサスホールデムは最後までゲームが進行することはあまりない。各フェーズごとにプレイヤーが賭けるチップによって、あるいはそのうちのブラフによって、「この手では勝てない」と感じたプレイヤーがゲームを降りていき、対戦相手がいなくなることで事実上の勝利、という形でゲームが終わるのがほとんどである。
その過程で、プレイヤーには論理的な思考を求められる。たとえば相手が強気のベット(チップを賭けること)をしたとして、その前のフェーズでどんなアクションを取っていたか、あるいはそのプレイヤーは傾向としてどういうアクションをとる人なのか。
そういった論理を突き詰めないとベットの時にどんな手札なのか推測されてしまうし、強気なアクションが行えなくなってしまう。
良いプレイは、論理と数字に基づいたプレイである。
- ポーカーは勝ち負けではなく、正しい判断を下すゲームである。
- もしあなたが相手の手を知っていたとして、その時と同じプレイを行えれば勝ち、違うプレイを行えば負ける。
こういった言葉があるように、テキサスホールデムでは論理ともう一つ、確率に基づいたプレイが正しいとされている。
たとえば、「100円を支払うことでプレイでき、51%の確率で200円が手に入るゲーム」と「100円を支払うことでプレイでき、65%の確率で300円が手に入るゲーム」だとしたら、前者はやり続ければ最終的にお金が増える方向に収束するが、後者はお金が減る方向に収束する。ポーカーのベットでも同じ「オッズ」という考え方で判断を下す。
テキサスホールデムは、エンジニアにとって頭のトレーニングになる。「趣味はポーカーです」って言うの正直カッコいいなって思ってるし、みんなやればいいと思う。