このスプリントでは、カンバンボードに対するアクセシビリティの改善を加えました。カンバンボードのワークアイテムアクションメニューから、カードをカラムやスイムレーンに移動できるようになりました。
詳しくは、リリースノートをご覧ください。
以前、Azure DevOps REST APIの多くがスコープ(作業項目の読み取りなど)と関連付けられていなかったため、お客様はパーソナルアクセストークン(PAT)などの非インタラクティブ認証メカニズムを通じて、これらのAPIをフルスコープで利用することになりました。フルスコープのパーソナルアクセストークンを使用すると、悪意のあるユーザーの手に渡ったときのリスクが高まります。これは、多くのお客様がPATの使用と動作を制限するためのcontrol plane policiesをフルに活用しなかった主な理由の1つです。
このスプリントのリリースでは、すべてのパブリックAzure DevOps REST APIが、粒度の細かいPATスコープに関連付けられ、サポートされるようになりました。現在、パブリックなAzure DevOps REST APIのひとつを認証するためにフルスコープのPATを使用している場合、不要なアクセスを避けるために、APIによって受け入れられた特定のスコープを持つPATに移行することを検討してください。特定のREST APIでサポートされている粒度のPATスコープは、ドキュメントページのセキュリティセクションで見つけることができます。さらに、ここにスコープの表があります。
アクセシビリティ向上の一環として、カンバン上のカード操作にMove to columnとMove to swimlaneオプションが追加されました。これらのアクションは、アクセシビリティが必要なユーザーが、かんばん上でカードを簡単に移動できるようにするものです。
注意事項
この機能はNew Boards Hubs previewを有効にする必要があります。
パイプラインの自動化を定義するために、タスクを使用できます。これらのタスクの1つに、パイプラインでPowerShellスクリプトを実行できるPowerShell@2
ユーティリティタスクがあります。Azure環境を対象としたPowerShellスクリプトを使用するには、AzurePowerShell@5
タスクを使用します。Invoke-WebRequest
などの進捗状況を表示できる一部の PowerShellコマンドの実行速度が向上しました。スクリプト内にこれらのコマンドが多数ある場合、またはこれらのコマンドが長時間実行されている場合、この改善はより顕著になります。この更新により、PowerShell@2
およびAzurePowerShell@5
タスクのprogressPreference
プロパティは、デフォルトでSilentlyContinue
に設定されるようになりました。
12月までにPipelines Agentを.NET 3.1 Coreから.NET 6にアップグレードする事前告知となります。これにより、Windows Arm64だけでなく、Apple Siliconのネイティブサポートが追加されます。
.NET 6を使用すると、エージェントのシステム要件が変更されます。具体的には、以下のオペレーティングシステムのサポートを停止します。CentOS 6、Fedora 29-33、Linux Mint 17-18、Red Hat Enterprise Linux 6
重要
上記のOS上で動作するエージェントは、.NET 6ベースのエージェントをロールアウトすると、更新されなくなるか、失敗することになりますので、ご注意ください。
このスプリントでは、PipelineエージェントにNode 16タスクランナーを追加しました。現在、エージェントには Node 6, 10, 16ランナーが含まれています。Node 10がEnd-of-Lifeになったので、Node 16ランナーを利用するためにIn-the-Boxタスクの更新も開始しました。これはSprint 177で導入されたマルチランナー実行モデルを使うため、タスクは Node 16を持たないエージェントでも実行叶となっています。タスクはexecution
中のtask.json
で複数のNodeランナーとの互換性を表現でき、それらのために異なるエントリポイントの維持が可能です。task.json
を更新する方法については、説明を参照してください。
今年後半には、エージェントからNodeのEnd-of-Lifeバージョンを削除する計画についてお伝えいたします。
今まで、フィードのコピーを持っていれば、アップストリームのパッケージの閲覧が可能です。アップストリームで利用可能なパッケージであっても、まだフィードに保存されていないものを検索できないのが痛いところでした。現在は、新しいフィードのユーザーインターフェイスで、利用可能なアップストリームパッケージの検索が可能です。
Azure Artifacts は、アップストリームのソースでパッケージを検索し、パッケージのバージョンをフィードに保存できるユーザーインターフェイスを提供するようになりました。これは、製品やサービスを向上させるというマイクロソフトの目標に沿ったものです。
いつものように、私たちはArtifactサービスがコミュニティの進化するニーズに応えることを望んでいます。コメントを投稿するか、Developer communityを利用してフィードバックを提供してください。
注意事項
ここで議論されている機能は今後二~三週にわたって順次展開されます。
Azure DevOpsサービスを体験してみてください。
これらの機能についてどう思っているかお聞きしたいと思います。 フィードバックメニューを使用して問題を報告するか、提案を提出してください。
アドバイスや回答を必要とする質問がある場合、Stack Overflowコミュニティで聞いてください。
ありがとうございました。
Aaron Hallberg