宇佐美 清 さん
場所:産業技術大学院大学
新しいコミュニケーションを設計すること
ファインアートと商業→狭義
新しい価値をどう創出するか→広義
Windows95が発売された = インターネットの登場・普及
個人がメディアを手に入れた。 購買前、購買後にも良い悪いという話が消費者間で行われるようになった。
- 製品として優秀かどうか(良くて当たり前)
- 自分にとって価値があるかどうか(関連性認知)
ブランドマーケティング「ブランドエクイティ戦略」
インターネットの登場とブランディング時代の幕開けが重なったのは偶然。 インターネットの普及がブランディングを加速させた。消費者目線で考えざるを得なくなった。
ブランドとは「消費者が求める価値」のことである。 (マーケティングコミュニケーション大辞典)
→ブランドは差別化のためにある
価値は「お値打ち」のこと。 お値打ちとは値段以上に価値を見いだせること(広辞苑)
デザイン(広義)=価値
世界の企業のブランド価値(インターブランド)
参考:ミルウォードブラウン
小林製薬 「あったらいいなをかたちにする」
購買が目的。 最終的にはファン(ロイヤルユーザー)を作ること。
何故、TVCMをするのか。 投資してもらうため、優秀な人材を確保するため。
ブランドとは消費者にとって「好感」「共感」のことである →ブランドの価値とは消費者に好感を持ってもらうこと
ブランドはものがなくてもそれについて語ることができる →これこそがブランド
それを使っているといい気持ちにさせてくれることが大事
新しい「価値」のこと
- 人の感情を揺さぶる
- 人の役に立つこと
デザイン、ブランド、アイディア、どれも価値と非常に近い
アイディアは感覚的な分野(右脳的)が大事 →これは訓練が必要
訓練がないとロジカル分野(左脳的)から出そうとしがち →誰が見てもわかりやすいから
新しい価値を見つけるために日常的にやっている発想法
- ロジックは Why?
- マジックは How? So what?
言っていることは理屈が通っているが面白くない
面白そうだけど何言ってるかよく分からない
理屈と思いつきの区別と整理をする
Logicは戦略、Magicは戦術
大局的に見る、接眼で見る。これらを行ったり来たりすることが大事。 どこに目をつけるか、目の付け所、着眼点が一番重要。 それが決まるまではニュートラルでないとハマる。
雨が降るとAは水が流れる、Yは水が貯まる。
蔵宅という月額日本酒販売のリブランディング
新しい価値の創出のための会議(的なアイディア出し)は2時間以上やらない。 90分、多くて120分が限度。それで出なかったら一旦やめる。
日本酒のラベルを徹底的に調べた。 日本酒にはなくて他のお酒にあった概念「Bottlers」を導入。
コピーライトは普通の人がやらないほうがよい(プロには勝てない)
蔵人 - KURAND
つねに戦略アイディアを求め、それをコミュニケーションに具現化する。 KPIは数字で分からないことも含めて計測していく(認知度、好感度)
アイディアは世の中に出すだけではダメ。 出して世の中に聞いてみないとダメ。 そうしないとアイディアは途中で倒れる。
例:キットカットのハロウィンキャンペーンは世の中のハロウィンの認知が低すぎて大コケ。アイディアだけが良かったので世の中に問う前に出してしまった結果。待つことはできた。
個人が集まり、チームになるが、一番重要なのは個人。アイディアはあなたの中にある。 個人の自由な発想をコミュニケーションをもって交換する。
楽しんで、情熱を持たないと良いアイディアができない
ロジックを攻めるころは徹底的に調べまくる。 マジックはどうしても言葉にできない部分がある。
プロってすげぇ。