FFmpeg チートシート

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FFmpeg チートシート

コマンドラインツール ffmpeg の有用なコマンド:

FFmpeg ダウンロード: https://www.ffmpeg.org/download.html

文書: https://www.ffmpeg.org/ffmpeg.html

変換の基本形

ffmpeg -i in.mp4 out.avi

MKV ファイルを MP4 にする

ffmpeg -i in.mkv -c:v copy -c:a copy out.mp4

高品質でエンコーディング

動画の出力品質を調整するには crf (Constant Rate Factor, レート固定係数) を使う。crf が低いほど品質は上がる (範囲は 0～51)。デフォルト値は 23。ほとんど見た目の品質劣化がない圧縮は -crf 18 を使う。圧縮処理の速度を調整するには preset パラメータを使うこと。 参考: https://trac.ffmpeg.org/wiki/Encode/H.264

ffmpeg -i in.mp4 -preset slower -crf 18 out.mp4

(時間で) トリミング

再エンコードなしでトリミングするには:

ffmpeg -ss [start] -i in.mp4 -t [duration] -c copy out.mp4

• -ss 開始時間。例: 00:01:23.000 or 83 (秒で指定)
• -t クリップの再生時間 (上と同じ書式)。
• 最近の ffmpeg では終了時間を -to で指定できるようになった。
• -c copy は１番目に指定された映像・音声および字幕ストリームを再エンコードせず入力から出力にコピーする。これは品質の低下がなく、コマンドの実行は数秒で終了する。

再エンコードありの場合:

-c copy オプションをつけない場合、ffmpeg は自動的に指定された形式で再エンコーディングをおこなう。高品質の映像・音声を得るには x264 エンコーディングガイド および AAC エンコーディングガイド を参照のこと。

例:

ffmpeg -ss [start] -i in.mp4 -t [duration] -c:v libx264 -c:a aac -strict experimental -b:a 128k out.mp4

別ファイルの音声を画像に合わせる

映像を in0.mp4 から、音声を in1.mp4 から取り込むには:

ffmpeg -i in0.mp4 -i in1.mp4 -c copy -map 0:0 -map 1:1 -shortest out.mp4

• -c copy オプションをつけるとストリームは再エンコードされずコピーされるため、品質の低下はない。再エンコードが必要な場合は FFmpeg Wiki: H.264 エンコーディングガイド を参照。
• -shortest オプションは、入力動画の短いほうの長さに出力動画を合わせる。
• より詳しい情報は -map オプションの説明 を参照のこと。

複数の動画を連結する

まず、以下のようなテキストファイルを作成する:

file 'in1.mp4'
file 'in2.mp4'
file 'in3.mp4'
file 'in4.mp4'

つぎに ffmpeg を実行する:

ffmpeg -f concat -i list.txt -c copy out.mp4

音声・映像を遅らせる

映像を 3.84秒遅らせるには:

ffmpeg -i in.mp4 -itsoffset 3.84 -i in.mp4 -map 1:v -map 0:a -vcodec copy -acodec copy out.mp4

音声を 3.84秒遅らせるには:

ffmpeg -i in.mp4 -itsoffset 3.84 -i in.mp4 -map 0:v -map 1:a -vcodec copy -acodec copy out.mp4

字幕をつける

libass ライブラリが必要 (ffmpegビルド時に --enable-libass をつけたものをインストールすること)。

まず、字幕を .ass 形式に変換:

ffmpeg -i sub.srt sub.ass

つぎに、映像フィルタを使ってこれを追加する:

ffmpeg -i in.mp4 -vf ass=sub.ass out.mp4

映像から特定のフレームだけを抜き出す

1秒～5秒と、11秒～15秒の全フレームを抜き出すには:

ffmpeg -i in.mp4 -vf select='between(t,1,5)+between(t,11,15)' -vsync 0 out%d.png

1秒ごとに１フレームだけを抜き出すには:

ffmpeg -i in.mp4 -fps=1 -vsync 0 out%d.png

映像を回転させる

時計回りに90°回転:

ffmpeg -i in.mov -vf "transpose=1" out.mov

transpose に与えるパラメータは以下のとおり:

0 = 反時計回りに90°回転＋上下反転 (デフォルト)
1 = 時計回りに90°回転
2 = 反時計回りに90°回転
3 = 時計回りに90°回転＋上下反転

180度回転させるには -vf "transpose=2,transpose=2" を使う。

"トランスポート・ストリーム (TS) 形式" の動画をダウンロードするには

1. プレイリストファイルを取得する。例: Chrome なら、F12 > Network > Filter: m3u8
2. ダウンロードして連結する:

ffmpeg -i "path_to_playlist.m3u8" -c copy -bsf:a aac_adtstoasc out.mp4

"Protocol 'https not on whitelist 'file,crypto'!" エラーが出る場合は、 protocol_whitelist オプションを追加する:

ffmpeg -protocol_whitelist "file,http,https,tcp,tls" -i "path_to_playlist.m3u8" -c copy -bsf:a aac_adtstoasc out.mp4

音声の一部をミュートする

最初の90秒間の音声を消すには:

ffmpeg -i in.mp4 -vcodec copy -af "volume=enable='lte(t,90)':volume=0" out.mp4

1'20" ～ 1'30" の音声を消すには:

ffmpeg -i in.mp4 -vcodec copy -af "volume=enable='between(t,80,90)':volume=0" out.mp4

デインタレース

デインタレースには "yet another deinterlacing filter" (yadif) フィルタを使う:

ffmpeg -i in.mp4 -vf yadif out.mp4

画像からスライドショー動画を作成する

-r オプションは１秒あたりのフレーム数を指定する (つまり、各画像を表示したい時間の逆数)。また -vf fps=25 は生成される動画の実際の fps を指定する。

ffmpeg -r 1/5 -i img%03d.png -c:v libx264 -vf fps=25 -pix_fmt yuv420p out.mp4

映像から静止画を抜き出す

• 全フレームを抜き出す: ffmpeg -i input.mp4 thumb%04d.jpg -hide_banner
• 1秒ごとに1フレームだけ抜き出す: ffmpeg -i input.mp4 -vf fps=1 thumb%04d.jpg -hide_banner
• 特定の1フレームだけを抜き出す: ffmpeg -i input.mp4 -ss 00:00:10.000 -vframes 1 thumb.jpg

メタデータに含まれる題名を変更する

ffmpeg -i in.mp4 -map_metadata -1 -metadata title="My Title" -c:v copy -c:a copy out.mp4