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@faithandbrave
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写真に対する考え

目的

私の写真の目的は、思い出をきれいに残すこと。 なので、旅先や日々のちょっとした思い出をスナップショットとして残すことが目的。

作品写真は写真技術の練習として撮っていた時期もあったけど、最近はあまりやらない。 スナップショット写真群のなかに「作品!」って感じの写真が混ざっていると作風が合わなくて浮いてしまう。

使っているカメラ

  • SONY α7C + FE 24mm F2.8 G
  • RICOH GRiii

以前まで、SONY RX100m3、SONY RX100m5を使っていた。

あるとうれしいカメラ機能:

  • 高速かつ確実性の高いオートフォーカス。ピントが合っていないとRAW現像でもどうにもならない
  • ダイナミックレンジの広さ。影をできるだけ消したい人なのでダイナミックレンジ性能は重要。夜の写真も撮りやすくなる。15bitあれば概ね満足
  • スナップショットで望遠が必要になるのはレアケースなので、興味がある焦点距離は広角寄り。ポートレートも風景を入れて構図をがんばりたいので50mmとか85mmはそんなに興味がない

メインの被写体

  1. 風景
  2. 奥さん
  3. お花
  4. 料理
  5. たまに星景

写真の仕上げ方

露出やホワイトバランスなどの設定はさぼってRAWで撮り、あとで直す。 構図もあとでトリミングで直すので、地面と平行に撮るというのは過度に気にしない。

JPEG撮って出しはカメラ性能 (ダイナミックレンジとか) を使いこなせていない行動だと思っている。ただしスタジオフォトグラファーを除く (環境が不変なところではカメラの設定を一定にできる)。

RAW現像のポイントは以下:

  1. 露出は暗めに撮って、あとで明るくする。その方が白飛びしにくい。撮った段階で白飛びしてると白飛びした向こうにある情報が残っていないことが多い
  2. 美肌処理をする。肌荒れ写真はリアルな記録だとは思うが、きれいな思い出ではないという考え。
  3. ハイライトをマイナス補正して空をきれいに出力する。HSLの青色の輝度を下げたりもする。Luminar AIのスカイエンハンサーも便利
  4. シャドウを持ち上げて影をできるだけ消す。影があるとポートレートでは彫りの深い顔、暗い思い出になってしまうという考え
  5. 彩度とコントラストは上げない。彩度やコントラストを上げると瞬間的には満足度が上がるが、飽きやすい写真になる
  6. 解像感を上げるには、Luminar AIのアクセント機能がよい。これは人間以外の解像感を上げてくれる。Lightroomのテクスチャは風景には使いやすいが、人間にも適用されるので彫りが深くなったり肌荒れが目立ったりする

写真加工に対する考え

美肌処理や体型補正くらいはする。これは写真に対するお化粧だという考え。すっぴん (撮って出し、肌荒れ、ダイエット中の体型) は恥ずかしいからお化粧 (RAW現像、美肌処理、体型補正) をして人に見せる。

個人的にやらないのは、ないものをあることにする加工。ただし、個人で楽しむ作品写真はその限りではない。

撮って出しは無加工であり真実の写真だ、と考えている人もいるが、デジタルカメラだろうがフィルムカメラだろうが、現像という過程を経る限りなにかしら加工されていて、完全な無加工写真というのは存在しない。一例として、日本人の肌色は黄色がかっているが、ニコンなどを除く多くのカメラは肌色に写るよう色が調整されている。カメラごとに写真の色味が異なり、見た通りに写るわけではなく、カメラメーカーが決めたデフォルトの写り方で写っている。フィルムカメラによって撮られた写真の現像も技術者や機械によって仕上がりは異なる。

写真は人間が目と脳で見たとおりには写らないので、見たときの印象を込めることが大事だと考える。

写真は暗くてなんだかわからない撮って出しの写真でも、思い出補正によって自分には明るくて表情もよく見えるように思えてしまったりするが、実際には暗くてなんだかわからない写真だ、ということが多いと思う。私が行う写真現像は、思い出補正をだれがみても見た目でわかるよう現実世界に書き出す作業なのだ。

写真好きであってカメラ好きではない

写真好きとカメラ好きは話が合わないと思う。

カメラ機材を熱心にレビューしている人の写真が全然よくなかったりするのはよくある。

いい写真だがきらいな写真はある

技術的にはいい写真だが、好きになれない写真はある。

  • モノクロ写真は、思い出をきれいに残すには情報を過度に落としているので好きじゃない。時代を表現する写真がいい写真だと思う。モノクロ写真はコントラストが明確になるという利点は把握している
  • 過度にアピールした写真は好きじゃない。たとえばジャンプしてるところを撮っていたりするのは、自然な行為ではないので記念ではあるが記録ではないと思う
  • ゴテゴテしたコントラスト高めの写真は飽きるので、長く楽しめないから好きじゃない
  • 暗い写真は暗い思い出になるという考えなので好きじゃない

コンデジはカメラメーカーからもフルサイズユーザーからも過度に格下に見られている

私はSONY RX100m3、SONY RX100m5を使ってきたが、そのへんのフルサイズカメラを使ったプロのフォトグラファーよりもいい写真を撮れていた。焦点距離の制限はあるにしても、ダイナミックレンジも解像感も必要十分にあり、スナップショット用途でもこの焦点距離内の作品写真を撮るのでも十分にいい性能をしている。

だが、フルサイズカメラのユーザーは、高い機材や交換可能レンズに過度な自信をもっていて、コンデジを格下に見る傾向がある。高い機材を使ったからいい写真が撮れるわけではない。いい写真を撮る技術があるからいい写真が撮れるのだ。

センサーサイズが大きくなれば、解像感が高くなり、光を集める性能が高いためにノイズ耐性が高くダイナミックレンジが広くなる。ただこれは、RAW現像時にどこまで影を消せるか、夜にどこまでノイズを消せるか、くらいに違いはあるが、それ以外は大して変わらない。 解像感も最近はRAW現像で向上できる。

DSC07630

↑ SONY RX100m3で撮った初日の出。

DSC09544

↑ SONY RX100m3で撮った星景写真。

DS004574

↑ SONY RX100m5で撮った風景写真。

DS002153

↑ SONY RX100m5で撮った風景写真。

これらの写真はコンデジで撮った写真をRAW現像したものだが、この品質の写真を撮れるフルサイズカメラのユーザーはそんなにいない。

コンデジは、カメラメーカーからも格下扱いされている。 SONYではαシリーズユーザーのためのコミュニティが提供され、ファームウェアアップデートもコンデジはほとんど提供されない。「SONY公式写真コミュニティ」とすればいいのに「α cafe」というコミュニティサービスを提供していることに格付けと排他性を感じる。 これは写真学校みたいなものも同様だ。写真学校はフルサイズユーザーのみを対象としているように強く感じる。写真を学ぶのに機材の高級さを要求するのはナンセンスだ。そういった排他性がカメラを衰退させるのだと思う。

カメラメーカーに望むこと

カメラメーカーのカメラは硬派すぎる。

ライトユーザー向けの便利な機能がないために、潜在的なライトユーザーを獲得できないでいる。

「プログラムオート」「絞り優先」「シャッタースピード優先」。違うそうじゃない。ライトユーザーに馴染みやすいのはポートレートモード、テーブルフォトモード、花モード、星景モード、風景モードなどのシーン別の (概ね) 最適設定だ。たとえばプログラムオートでそのすべてがカバーされるとしても、目的を分けたほうがわかりやすい。「カメラを使うなら絞りとはなにか、シャッタースピードとはなにかを学ばねばならない」というのは傲慢さや排他性を強く感じる。

プリクラの流行は継続していて若年層を中心に根強い文化となっているが、それをカメラメーカーが頑なに取り入れないのもライトユーザーを格下にみる排他的な行動だと思う。写真をデコレーションする、というのはSNSに投稿する上では常識化しているが、カメラの機能としてそういったものを提供しないのは大変な問題だと思う。

カメラメーカーには、若年層やライトユーザーが望む、わかりやすくて使いやすくてかわいくしたりできる、そんなカメラを作ってほしい。

機能をわかりやすくし、ライトユーザーに便利な機能を作ることと、プロの道具として便利なカメラに仕上げることは衝突しないと思う。

プロのフォトグラファーは意外と写真が下手な人が多い

プロのフォトグラファーは、雑誌や広告の掲載写真を撮っている人はもちろん写真がうまいが、ウェディングフォト、結婚式写真、家族写真などを撮っているフォトグラファーは、写真がうまくないを軽く通り越して明確に下手な人が多い。

こんな記事はたくさんある。

フォトグラファーは、仕事として稼げてさえいれば免許・資格の必要なくプロになれてしまう。そして、その多くはフルサイズカメラでシャッターボタンを押すだけの人なのだと思う。構図もよくないしRAW現像もしていないし被写体の笑顔も引き出せていない。

撮影で2万円を払うか、自分でフルサイズカメラを10万円だして買うかで前者を選ぶ人が多いためにそういった商売が成り立っているのだろうが、プロとして恥ずかしくない品質の写真を撮っている人はけっこう少ない。

これは、カメラを一部の人しか持っていなかった時代の名残りだと思う。使い捨てカメラやポラロイドカメラのようなものは一般の人も持っていたりしたが、本格的なカメラは写真に本格的に取り組んでいる人や、それを仕事にするような人しか持っていなかった。だから、カメラをもっているだけで仕事になった。だが、いまではスマートフォンでだれでも写真をいくらでも撮れるので、プロのフォトグラファーは写真が上手くなければ存在意義がない。

しかし、多くの消費者は写真を見る目がなく、思い出補正によって、よくない写真をよくないと認識できなかったりする。

プロに撮ってもらう写真は時間単価が高い。1時間3ショットで1万円・2万円、みたいなものが多くある。たった数枚の写真でそんな高いお金を払う価値があるフォトグラファーかどうかは、念入りに調べたほうがよいと思う。

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