ソフト温情主義：知ってて自発的にやってる場合には介入しない。
-- G. Dworkin, http://plato.stanford.edu/entries/paternalism/
狭い温情主義：政府の介入だけを問題にする
-- G. Dworkin, http://plato.stanford.edu/entries/paternalism/
弱い温情主義：目的達成の前提となる事実について間違ってた場合介入するが、目的については介入しない。空を飛べると誤って信じて窓から飛び出すひとは止めるが、窓から出るべきだと信じて窓から飛び出すひとは止めない。
非純粋温情主義：当人が害を被る場合だけでなく、周囲が害を被る場合にも介入する。喫煙は、望んでやっているとしても健康を害するので、喫煙していないたばこ会社の従業員に介入する、など。
厚生温情主義：道徳的善悪でなく、当人の厚生が減る場合にだけ介入する。
個人にとっての善は経験的な項目算出だけで決まるか？それとも、そもそも温情主義的介入を受けないこと（独立した行為者であること、自己決定権を持つこと、自律を妨害されないこと）が善に入っているか？
温情主義の道具立ては、ウソや強制。カントはこれを拒否した。成人の自己決定権を否定することは、そいつをそいつじしんにとっての善のための手段として扱うことであって、目的として扱っていない。
-- カンティアン
長い目で見た自律は短期的な自律の制約からしか生まれませんからね……。
帰結主義は温情主義的介入を認めやすい。契約説もしかり。近年、リバタリアン的温情主義というのも登場
-- Cass Sunstein and Richard Thaler (2003)
Paternalism is the interference of a state or an individual with another person, against their will, and defended or motivated by a claim that the person interfered with will be better off or protected from harm. The issue of paternalism arises with respect to restrictions by the law such as anti-drug legislation, the compulsory wearing of seatbelts, and in medical contexts by the withholding of relevant information concerning a patient's condition by physicians. At the theoretical level it raises questions of how persons should be treated when they are less than fully rational.