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@hogashi
Created March 16, 2022 08:54
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[
[
"秋の田の",
"かりほの庵の",
"苫をあらみ",
"わが衣手は",
"露にぬれつつ"
],
[
"春すぎて",
"夏来にけらし",
"白妙の",
"衣ほすてふ",
"天の香具山"
],
[
"あしびきの",
"山鳥の尾の",
"しだり尾の",
"ながながし夜を",
"ひとりかも寝む"
],
[
"田子の浦に",
"うち出でて見れば",
"白妙の",
"富士の高嶺に",
"雪はふりつつ"
],
[
"奥山に",
"もみぢ踏み分け",
"鳴く鹿の",
"声聞く時ぞ",
"秋は悲しき"
],
[
"かささぎの",
"渡せる橋に",
"おく霜の",
"白きを見れば",
"夜ぞふけにける"
],
[
"天の原",
"ふりさけ見れば",
"春日なる",
"三笠の山に",
"出でし月かも"
],
[
"わが庵は",
"都のたつみ",
"しかぞすむ",
"世をうぢ山と",
"人はいふなり"
],
[
"花の色は",
"うつりにけりな",
"いたづらに",
"わが身世にふる",
"ながめせしまに"
],
[
"これやこの",
"行くも帰るも",
"別れては",
"知るも知らぬも",
"あふ坂の関"
],
[
"わたの原",
"八十島かけて",
"漕ぎ出でぬと",
"人には告げよ",
"あまのつり舟"
],
[
"天つ風",
"雲のかよひ路",
"吹きとぢよ",
"をとめの姿",
"しばしとどめむ"
],
[
"つくばねの",
"峰より落つる",
"みなの川",
"こひぞつもりて",
"淵となりぬる"
],
[
"陸奥の",
"しのぶもぢずり",
"誰ゆゑに",
"乱れそめにし",
"われならなくに"
],
[
"君がため",
"春の野に出でて",
"若菜つむ",
"わが衣手に",
"雪はふりつつ"
],
[
"立ち別れ",
"いなばの山の",
"峰に生ふる",
"まつとし聞かば",
"今帰り来む"
],
[
"ちはやぶる",
"神代もきかず",
"竜田川",
"からくれなゐに",
"水くくるとは"
],
[
"住の江の",
"岸による波",
"よるさへや",
"夢の通ひ路",
"人めよくらむ"
],
[
"難波潟",
"みじかき葦の",
"ふしの間も",
"あはでこの世を",
"過ぐしてよとや"
],
[
"わびぬれば",
"今はた同じ",
"難波なる",
"みをつくしても",
"あはむとぞ思ふ"
],
[
"今こむと",
"言ひしばかりに",
"長月の",
"有明の月を",
"待ちいでつるかな"
],
[
"吹くからに",
"秋の草木の",
"しをるれば",
"むべ山風を",
"嵐といふらむ"
],
[
"月みれば",
"千々に物こそ",
"悲しけれ",
"我が身ひとつの",
"秋にはあらねど"
],
[
"このたびは",
"ぬさもとりあへず",
"手向山",
"紅葉のにしき",
"神のまにまに"
],
[
"名にしおはば",
"逢坂山の",
"さねかづら",
"人に知られで",
"くるよしもがな"
],
[
"小倉山",
"峰のもみぢ葉",
"心あらば",
"今ひとたびの",
"みゆき待たなむ"
],
[
"みかの原",
"わきて流るる",
"いづみ川",
"いつみきとてか",
"恋しかるらむ"
],
[
"山里は",
"冬ぞさびしさ",
"まさりける",
"人めも草も",
"かれぬと思へば"
],
[
"心あてに",
"折らばや折らむ",
"初霜の",
"おきまどはせる",
"白菊の花"
],
[
"ありあけの",
"つれなく見えし",
"別れより",
"暁ばかり",
"憂きものはなし"
],
[
"朝ぼらけ",
"ありあけの月と",
"見るまでに",
"吉野の里に",
"降れる白雪"
],
[
"山川に",
"風のかけたる",
"しがらみは",
"流れもあへぬ",
"紅葉なりけり"
],
[
"ひさかたの",
"光のどけき",
"春の日に",
"しづ心なく",
"花の散るらむ"
],
[
"誰をかも",
"知る人にせむ",
"高砂の",
"松も昔の",
"友ならなくに"
],
[
"人はいさ",
"心も知らず",
"ふるさとは",
"花ぞ昔の",
"香に匂ひける"
],
[
"夏の夜は",
"まだ宵ながら",
"明けぬるを",
"雲のいづこに",
"月やどるらむ"
],
[
"白露に",
"風の吹きしく",
"秋の野は",
"つらぬきとめぬ",
"玉ぞ散りける"
],
[
"忘らるる",
"身をば思はず",
"誓ひてし",
"人のいのちの",
"惜しくもあるかな"
],
[
"浅茅生の",
"小野の篠原",
"しのぶれど",
"あまりてなどか",
"人の恋しき"
],
[
"しのぶれど",
"色に出でにけり",
"わが恋は",
"物や思ふと",
"人の問ふまで"
],
[
"恋すてふ",
"わが名はまだき",
"立ちにけり",
"人知れずこそ",
"思ひ初めしか"
],
[
"契りきな",
"かたみに袖を",
"しぼりつつ",
"末の松山",
"波越さじとは"
],
[
"あひ見ての",
"のちの心に",
"くらぶれば",
"昔は物を",
"思はざりけり"
],
[
"あふことの",
"たえてしなくは",
"なかなかに",
"人をも身をも",
"恨みざらまし"
],
[
"あはれとも",
"いふべき人は",
"思ほえで",
"身のいたづらに",
"なりぬべきかな"
],
[
"由良のとを",
"渡る舟人",
"かぢを絶え",
"ゆくへも知らぬ",
"恋の道かな"
],
[
"八重むぐら",
"しげれる宿の",
"さびしきに",
"人こそ見えね",
"秋は来にけり"
],
[
"風をいたみ",
"岩うつ波の",
"おのれのみ",
"くだけて物を",
"思ふころかな"
],
[
"みかきもり",
"衛士のたく火の",
"夜は燃え",
"昼は消えつつ",
"物をこそ思へ"
],
[
"君がため",
"惜しからざりし",
"命さへ",
"長くもがなと",
"思ひけるかな"
],
[
"かくとだに",
"えやはいぶきの",
"さしも草",
"さしも知らじな",
"もゆる思ひを"
],
[
"明けぬれば",
"暮るるものとは",
"知りながら",
"なほうらめしき",
"朝ぼらけかな"
],
[
"嘆きつつ",
"ひとり寝る夜の",
"明くるまは",
"いかに久しき",
"ものとかは知る"
],
[
"忘れじの",
"行く末までは",
"かたければ",
"今日をかぎりの",
"命ともがな"
],
[
"滝の音は",
"絶えて久しく",
"なりぬれど",
"名こそ流れて",
"なほ聞こえけれ"
],
[
"あらざらむ",
"この世のほかの",
"思ひ出に",
"今ひとたびの",
"逢ふこともがな"
],
[
"めぐりあひて",
"見しやそれとも",
"分かぬまに",
"雲がくれにし",
"夜半の月かな"
],
[
"ありま山",
"ゐなの笹原",
"風吹けば",
"いでそよ人を",
"忘れやはする"
],
[
"やすらはで",
"寝なましものを",
"さ夜更けて",
"かたぶくまでの",
"月を見しかな"
],
[
"大江山",
"いく野の道の",
"遠ければ",
"まだふみも見ず",
"天の橋立"
],
[
"いにしへの",
"奈良の都の",
"八重桜",
"けふ九重に",
"にほひぬるかな"
],
[
"夜をこめて",
"鳥のそらねは",
"はかるとも",
"よに逢坂の",
"関はゆるさじ"
],
[
"今はただ",
"思ひ絶えなむ",
"とばかりを",
"人づてならで",
"言ふよしもがな"
],
[
"朝ぼらけ",
"宇治の川霧",
"たえだえに",
"あらはれわたる",
"瀬々の網代木"
],
[
"恨みわび",
"ほさぬ袖だに",
"あるものを",
"恋にくちなむ",
"名こそ惜しけれ"
],
[
"もろともに",
"あはれと思へ",
"山桜",
"花よりほかに",
"知る人もなし"
],
[
"春の夜の",
"夢ばかりなる",
"手枕に",
"かひなく立たむ",
"名こそ惜しけれ"
],
[
"心にも",
"あらでうき世に",
"ながらへば",
"恋しかるべき",
"夜半の月かな"
],
[
"あらし吹く",
"み室の山の",
"もみぢ葉は",
"竜田の川の",
"錦なりけり"
],
[
"さびしさに",
"宿をたち出でて",
"ながむれば",
"いづこも同じ",
"秋の夕暮れ"
],
[
"夕されば",
"門田の稲葉",
"おとづれて",
"葦のまろやに",
"秋風ぞ吹く"
],
[
"音にきく",
"たかしの浜の",
"あだ波は",
"かけじや袖の",
"ぬれもこそすれ"
],
[
"高砂の",
"をのへの桜",
"咲きにけり",
"外山のかすみ",
"立たずもあらなむ"
],
[
"憂かりける",
"人を初瀬の",
"山おろしよ",
"はげしかれとは",
"祈らぬものを"
],
[
"契りおきし",
"させもが露を",
"いのちにて",
"あはれ今年の",
"秋もいぬめり"
],
[
"わたの原",
"こぎ出でてみれば",
"久方の",
"雲ゐにまがふ",
"冲つ白波"
],
[
"瀬をはやみ",
"岩にせかるる",
"滝川の",
"われても末に",
"あはむとぞ思ふ"
],
[
"淡路島",
"かよふ千鳥の",
"鳴く声に",
"幾夜ねざめぬ",
"須磨の関守"
],
[
"秋風に",
"たなびく雲の",
"たえ間より",
"もれ出づる月の",
"かげのさやけさ"
],
[
"長からむ",
"心も知らず",
"黒髪の",
"乱れてけさは",
"物をこそ思へ"
],
[
"ほととぎす",
"鳴きつる方を",
"ながむれば",
"ただありあけの",
"月ぞ残れる"
],
[
"思ひわび",
"さてもいのちは",
"あるものを",
"憂きにたへぬは",
"涙なりけり"
],
[
"世の中よ",
"道こそなけれ",
"思ひ入る",
"山の奥にも",
"鹿ぞ鳴くなる"
],
[
"ながらへば",
"またこのごろや",
"しのばれむ",
"憂しと見し世ぞ",
"今は恋しき"
],
[
"夜もすがら",
"物思ふころは",
"明けやらで",
"閨のひまさへ",
"つれなかりけり"
],
[
"嘆けとて",
"月やは物を",
"思はする",
"かこち顔なる",
"わが涙かな"
],
[
"村雨の",
"露もまだひぬ",
"まきの葉に",
"霧立ちのぼる",
"秋の夕暮れ"
],
[
"難波江の",
"葦のかりねの",
"ひとよゆゑ",
"みをつくしてや",
"恋ひわたるべき"
],
[
"玉のをよ",
"たえなばたえね",
"ながらへば",
"忍ぶることの",
"弱りもぞする"
],
[
"見せばやな",
"雄島のあまの",
"袖だにも",
"濡れにぞ濡れし",
"色は変はらず"
],
[
"きりぎりす",
"鳴くや霜夜の",
"さむしろに",
"衣かたしき",
"ひとりかも寝む"
],
[
"わが袖は",
"潮干に見えぬ",
"沖の石の",
"人こそ知らね",
"乾くまもなし"
],
[
"世の中は",
"つねにもがもな",
"渚こぐ",
"あまの小舟の",
"綱手かなしも"
],
[
"み吉野の",
"山の秋風",
"さ夜ふけて",
"ふるさと寒く",
"衣うつなり"
],
[
"おほけなく",
"うき世の民に",
"おほふかな",
"わが立つ杣に",
"すみぞめの袖"
],
[
"花さそふ",
"嵐の庭の",
"雪ならで",
"ふりゆくものは",
"わが身なりけり"
],
[
"こぬ人を",
"まつほの浦の",
"夕なぎに",
"焼くやもしほの",
"身もこがれつつ"
],
[
"風そよぐ",
"ならの小川の",
"夕暮れは",
"みそぎぞ夏の",
"しるしなりける"
],
[
"人もをし",
"人も恨めし",
"あぢきなく",
"世を思ふゆゑに",
"物思ふ身は"
],
[
"百敷や",
"ふるき軒端の",
"しのぶにも",
"なほあまりある",
"昔なりけり"
]
]
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