ファイルが誤って削除されたり、過去のバージョンに戻したい場合があります。Gitを使えば、これらの操作を簡単に行うことができます。以下に、特定のファイルについて最後にコミットされた状態を見つけ出し、そのファイルを復元する手順を紹介します。
まず、削除されたファイルや変更を追跡したいファイルの最後のコミットIDを見つけます。これにはgit log
コマンドを使用します。
$ git log -- filename
このコマンドは、指定したファイルに関連するコミット履歴を表示します。出力から、ファイルが最後に変更されたコミットIDを探します。
次に、見つけたコミットIDの直前の状態からファイルを復元します。Git 2.23以降では、git restore
コマンドを使ってこれを行うことができます。
$ git restore --source=commitID^ -- filename
ここで、commitID
はステップ1で見つけたコミットIDです。^
記号はそのコミットの直前を指します。
復元したファイルを現在のワーキングディレクトリに追加し、変更をコミットします。
$ git add filename
$ git commit -m "Restore filename"
最後に、変更をリモートリポジトリにプッシュします。
$ git push
以上で、特定のファイルを過去の状態に復元するプロセスが完了しました。この方法を使えば、誤って削除したファイルを簡単に復元することができます。