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@imaya
Created December 13, 2013 01:49
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退職エントリ

入社から退職に至るまでの経緯

この記事は退職 Advent Calendar 13 日目の記事です。 本日が最終出社となりましたので、入社から退社までを振り返り整理しようと思い、この文章を書いています。

はじめに

自分語りなので興味ない人はさっさと戻ったほうが良いです。 簡単にまとめると、元々あまり執着ないしやることない、なんか最近クソみたいな社内ポリシーがいっぱい出来て萎える、話の合う人がやめることにしたから会社にいる意味を感じないため辞めるということです。

そもそも正社員希望じゃなかった

まず、今の会社は自分の経歴の中で2社目になります。 新卒で入った会社を色々あって辞めたあと、しばらく気ままに開発ニートをしていました。 JavaScript を本格的に使い出したのがこの頃です。 お絵かきツールやPNGエンコーダ、zlib.js などはこの時に最初のバージョンが作られました。

今の会社にはいる事になったのは、前職で非常にお世話になった先輩に Twitter で発見され、@yoya さんを含め前職を同じくする今の会社の人を紹介していただいたのがきっかけです。 その中で @yoya さんとは話が合い、某ライブラリのパフォーマンスチューニングの話があがったので、バイトくらいならいいかなと思って話を聞くことになりました。 (ちょっとこのへんの話は前後してるかも知れません)

で、話を聞いた結果 「バイトとか採用フローあったっけ? とりあえず正社員で受けてよ」 みたいな話になったので、作業が終わったらさっさと辞めれば良いかと思って採用フローを受けることにしました。

また、それまで独学で JavaScript ライブラリの開発をやっていたので、組織での大規模JSってどうやってるんだろうという興味もあったように思います。 きっと何か素晴らしいワークフローがあるんだろうと勝手に期待してました。

入社したら仕事がなかった

採用フローを受ける事にしたのは良いのですが、この時期会社は人を増やしまくっている時期だったらしく、人事の反応がとにかく遅い。 こちらから何度か催促して、中からもつついてもらうようにしてもらって、やっと面接の日程が決まるという感じでした。

そのようなやりとりを数回繰り返し、あれこれあってやっとのことで入社したら、当初やる予定だったパフォーマンスチューニングが諸般の事情で根底から消え去っていました。 これに関しては今でも時期が悪かったなと思います。

やることがないので適当に目に見える範囲のコードのおかしいところの指摘などをしていました。 当事者からすれば良い迷惑だったと思います。すいません。

実際に入ってみて開発の光景を見ていると、バックエンドやインフラに関してはともかく、JavaScript まわりでは期待しているレベルではありませんでした。(一応書いておきますが、もちろんこれは当時の、しかも自分が見た範囲の話です) 言い方は悪いですが、当時の状況を簡単に言うと「JavaScript とはバックエンドのテンプレートエンジンが出力したHTMLを装飾するための道具」でしかなかったのです。 だから(コンソールにJavaScriptのエラーが表示されているレベルで)多少バグっていてもなんとなく動いているように見えればよかったのだろうと思います。 これは JavaScript でアプリケーションをつくろうとしている自分にはとても受け入れがたい姿勢でした。

そして、そのレベルにも関わらず CoffeeScript を使った大規模なフレームワークとかを興味本位で作って本番に投入する人がいて「あっこれやばいな」という気配を感じ取りました。 作るだけなら構わないんですが、それを後戻りできないように投入したのは最高にクソだと思いました。 自分が CoffeeScript を完全に敵視するようになった理由はこのへんですね。本当はもっと詳細に理由を語りたいのですがやめておきます。 (一応言っておきますが、CoffeeScript 自体が悪いわけではないのは理解してます。)

ここから改善していって開発環境が快適になりました、みたいな話だとありがたみがあるような気がするのですが、自分の取った方法は真逆でした。 これらのコードに触れてしまうと泥沼に引きずり込まれてしまうと思ったので、一切サービスのコードに触らないようにしようと思ったのです。 もしサービスのコードをメンテナンスするような仕事を振られたらその時点で辞めようという強い心をもって干渉しないことを決めました。 ここから社内ニート生活が始まります。

社内ニートから退職まで

幸いにも上司や同僚は素晴らしい方々で、(内心どう思っていたかはわかりませんが)自分の方針に理解を示し尊重していただけました。 面談などでも「好きにやって良い」と言われ、こちらが「ポータビリティのないコードはやる気がおきない」とクソみたいな態度を取っても、最初から個人のGitHubアカウントでオープンソースとしてやって良いということになりました。 とはいえ、自分は研究開発の部署にいたわけでもなく、開発者としてのグレードも「上長の指示を受けて業務を遂行する」みたいなランクだったので罪悪感というか、違和感のようなものもありました。 会社のアカウントで公開している sf2synth.js と smfplayer.js も初期の開発は(個人的な興味の技術検証目的というのもあって)個人の bitbucket リポジトリで行っていましたが、上記の様な理由からそろそろなんか会社にも貢献しておきたいという理由で会社アカウントでの公開にしたような気がします。 まあ結局辞めるので、貢献どころか「オープンソースで公開してた人が辞める」みたいなイメージがついてしまわないか心配ではあるのですが。

他にも社内用に今後の開発で必要になりそうなライブラリとかいくつか作ったのですが、結局使われることはないまま終わりました。 どんなものを作ったかはここでは一応伏せておきます。

開発環境としては上記のように優遇されているといっても良いくらいで不満は感じなかったのですが、開発部署以外のところで色々問題を感じるようになりました。 論理的な議論は不可能で、もっている政治力によって物事が決まるような感じでした。 それが自分の影響のないところで行われているならば、どうぞご自由にと思うのですが、自分の身に降り掛かってくる物事がそのように決定され降り掛かってくるので、じわじわと精神力を削られていきました。 もちろんこれはこちら側から見て感じたことなので実情は違ったのかもしれませんが、少なくとも納得の行く答えは得られませんでした。

そうして徐々にフラストレーションがたまっていっていた時期に、自分が入社するきっかけとなった @yoya さんが退職を決意したことを知りました。 @yoya さんとは ZLIB フォーマットや PNG などの画像フォーマット、音の基礎知識から SoundFont や 標準 MIDI ファイルのフォーマットなど、様々な雑談を行うことが出来、それがきっかけで作成したライブラリや、改良されたライブラリも多くあります。 (雑談の結果、自分が JavaScript ライブラリを、@yoya さんが PHP ライブラリをそれぞれ独立に実装するという流れが多かった気がします) すぐ辞めるつもりだった会社に自分にしては割と長くとどまったのは、@yoya さんがいたのが大きいと思います。 逆に言えば、@yoya さんがいなくなるのであれば、ストレスと戦ってまで会社にいる意味はないということです。

そんな感じで、もろもろの要因が積み重なった結果、会社を辞めることにしました。

まとめ

ここまでに書いた辞める理由を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 元々すぐ辞めるはずだった
  • 自分が会社で行うべき明確な目的がなかった
  • 開発環境としては良い環境だが自分の社内評価と実務が一致しておらず違和感があった
  • 政治力がものを言う方針に萎えた
  • 話の合う人が辞めるので便乗

さいごに

本日 12 月 13 日は、奇しくも自分の誕生日です。 30 歳という人生の節目に、無職という最高のプレゼントを自分にプレゼントすることが出来、とてもうれしく思っています。

しばらくは FF14 の大型アップデートである 2.1 のコンテンツを楽しみながら、光の戦士としてそのまま生きるか考えようと思います。 前回書いた転職先募集のエントリの進捗ですが、まだ進行中のところもあるので今回は特に話せることはなさそうです。 進捗があれば報告エントリを書こうと思います。

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