gistfile1.txt

「あ、ちょっと時間ある？」
「何？」
「いや、特になにもないんだけど。最近何してる？」
「なんでそんな事聞くの」
「別にいいけど」
「なんで私のこと呼びとめたの」
「話がしたかった」
「なんでよ」
「話ができてよかった、ありがとう」
「え、なになに」
「俺はこの時間をずっと忘れないで覚えておくから、もしよかったら覚えててほしいな」
「わかったけど、いきなり何…」
「本当にありがとう。どうか忘れないで」
「あっ、ちょっとまって」
「え、なんで」
「私のこと好きなんでしょ？」
「なんで分かった」
「友達から聞いた」
「だれだよばらした奴…」
「え、ちょっと調子狂うからそういうのやめて、え、これから死のうと思ってたのに、死ぬ前に会って話がしたいなって思って、話した、なんでそんなこと言う…」
「なんで、死んじゃだめだよ、死なないで」
「でももうだめだ、生きれない」
「どうして、好きな人の願いを聞いてくれないの？」
「そうだけど、最後にもう話せたし、いろいろやりたかったこととかあるけどもう死ねるから死にたいんだ」
「なんでよ死んじゃだめだよ！！！！」
「いやでももう後戻りできない」
「今だったら間に合うよ」
「間に合わないって」
「なんで死のうとするの」
「先のことを考えてるうちにだるくなって死にたくなった」
「私が付き合えば生きてくれる？」
「計画狂った」
「お願いだよ、付き合ってよ、どうか死なないで」
「わかった、本当に俺なんかでいいの？」
「いいよ、そのかわり死なないでね」
「わかった」