IQ1 Advent Calendar 2018 4日目の記事です。
jiftechnifyといいます。2018年7月まで某工業大学情報理工学院の修士課程に在籍していたものの、IQが1だったりなんなりでいろいろあって研究室生活を辞め(正確には休学)、現在は小さな会社でしがないプログラマをやっている人間です。本稿では、研究室生活を辞める際のTips的なものを淡々とまとめてみます。
大学を辞めるには 退学 と 休学 の2つの選択肢があります。この2つの間には一定期間後に復学できるかどうか以上の違いはないと思われがちですが、実は非常に決定的な違いが存在します。
退学を選択した場合、退学届に記載した期日で学生証が失効します。すなわち、学生が持つ特権を全て失う ことになります。一方で、休学では学生証は失効しないため、 休学期間中であっても学生が持つ特権を行使できます。したがって、合理的判断に基づくならば、たとえ復学の意思がないとしても、休学を選択するべきだといえます1。
ところで、「学生が持つ特権」とは具体的に何なのかという話ですが、ざっと思いつく限りでは以下のようなものが挙げられます。
- 大学内の施設を利用する権利(ex. 図書館、保健管理センター、トレーニングセンター、etc...)
- 大学ドメインのメールアドレスを利用する権利
- 博物館、美術館、映画館といった文化施設を学生料金で利用する権利
- 大学周辺の飲食店の学割サービスを受ける権利
- 学生気分でいる権利
- etc...
これら全ての権利と「復学権」を失っても構わないという覚悟があるならば、退学を選択するのがよいでしょう。自分には覚悟が足りなかったので休学を選択しました。
退学か休学かを決めてしまえば、あとはその選択に対応した届けを書いて教務課に提出するだけです。
届けには(退|休)学理由を書く必要がありますが、深刻に考える必要はありません。書いた内容によって(退|休)学申請が却下されることは(おそらく)ないので、正直に辞めたい理由を書けばいいのです。
「学修指導上の理由」を選択する場合は、指導教員の先生に別途「理由書」を書いてもらう必要があります。指導教員の先生と十分に相談した上で辞めることを決断したのならば、これも特に問題にはならないはずです4。
日本学生支援機構から奨学金の貸与を受けている場合、休学中は奨学金を受け取れません5。面倒なことに、奨学金の休止申請は自分からする必要があります。復学する際に奨学金を再開する場合も申請が必要なので注意しましょう。
国立大学を(退|休)学する場合、月割で授業料が返還されます。教務課に届けを提出後、しばらくすると返還先の口座を申請するための書類を書けという手紙が届くので、書いて経理課に提出します。実際に返還されるのはそれからさらに数か月後になります。
この記事が、研究室生活に疲れてしまった…という方の道しるべとなれば幸いです。
本当は真面目にバリバリ技術系の記事を書くつもりだったのですが、残念ながらまとめきれず、急遽テーマを変更しました。当初書くつもりだった内容については、またの機会にお目にかけることができればと思います…6
1: 道義的に見れば復学するつもりもないのに退学を選ばない、という行為はアレなところがありますが…
2: 例えばIntelliJ IDEAのUltimate Editionなど
3: 例えばGitHubの有償プラン(プライベートリポジトリが作れる!)など
4: もちろん、研究やその他の事務で忙しい中面倒を見てもらっているんだ、という意識は忘れるべきではありません
5: 休学することによって唯一失うことになる権利がこれです