この記事はVim駅伝の2023-11-08の記事です。
前回の記事はkyoh86さんのTOMLはスニペット書くのに良い感じです。
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こんにちは。vim-jp手芸部のカワリミ人形です。
今回は、Vimのアイコンを使ったクリアアクセサリーを作りました。いつでもどこでもVimmerであることを表明できます。
本記事では、これの作り方を解説します。
いろいろなサイトで紹介されている「透明写真」が元ネタです。本記事だけでなく他の記事も読むと、様々な作例を見られて参考になると思います。
例
なお、本記事の作例はあくまで個人利用の範囲で楽しむことを想定しています。
作成したい図案をコピー用紙に印刷して切り取ります。筆者はコンビニのネットプリントを使用しています。
印刷されていない部分は最終的には残らないので、切り取る際の余白は適当で構いません。
ただし印刷部分の形を変えたい場合(四角い背景を丸くしたいなど)は、切り取る時点で目的の形状に整える必要があります。
印刷するサイズはだいたい1辺2cmの正方形としましたが、これも好みで変えて良いでしょう。
ただし、記事の中で示しますが、あまり線が細くなると潰れてしまうので、どんな画像でもきれいに作れるわけではありません。
今回は以下のアイコンを試しました。
- Vim
- Neovim
- vim-jp slack
- Denoの旧アイコンと新アイコン
- kawarimidoll
ラミネート機なしでラミネート加工をできるアイテムです。百均の文具売り場で買えます。
逆にラミネート機を使うタイプのラミネートシートは今回の目的には使用できません。
これも百均で買えます。手芸・ハンドメイド用品売り場を探しましょう。
画像の左がイヤリング、右側がノンホールピアス(オメガクリップ)です。
イヤリングのほうが大きく開くことができるので着脱しやすいものの、着けている間のストレスはノンホールピアスのほうが楽に感じました。
ピアスパーツといいつつノンホールを紹介しているのは筆者がピアスホールを開けていないためです。穴が開いている場合は普通のピアスパーツで良いと思います。
この辺はお好みで。
ピアスパーツとアイコン部分をつなげる糸です。
好きな色のものを用意しましょう。本記事ではダークグレーの刺繍糸を使いました。
- ハサミなど、コピー用紙・セルフラミネートシートを切れるもの
- 錐など、セルフラミネートシートに穴を開けられるもの
- タッパーなど、セルフラミネートシートを水平に置ける平底の容器
- キムワイプなど、繊維くずのでない吸水材
- 糸を通すための縫い針
まず、セルフラミネートシートの透明フィルム(比較的硬い、粘着なし)と透明シール(比較的柔らかい、粘着あり)を剥がして分解します。
完全に一体になっている製品の場合は、ハサミなどで切り離してください。
透明シールの粘着面に図案の印刷面を貼り付けます。印刷部分がシールから浮かないよう、しっかり押し付けましょう。
剥がした透明フィルムは後で使うので捨てずに取っておきます。
図案を貼り付けた透明シールを水に浸し、数分間放置します。
この後の紙の除去作業をやりやすくするため、透明シール全体を水平に置ける平底の容器が望ましいです。
放置しているとコピー用紙に含まれている空気によって浮かんでくるので、たまに押し付けて沈ませます。
しっかり水がしみると、このように図案が紙の裏側に透けてきます。
クリアカード作成のメイン、非印刷部の除去作業に入ります。
指の腹でコピー用紙をこすり取ります。
紙とシールの接着がうまくできていて、紙が十分に浸水してふやけていれば、紙の繊維だけをこすり取ることができます。
爪を使うと印刷部まで削れてしまう可能性があるので、指の腹を使うのがコツです。
うまく剥がれない場合は浸水の時間が足りないかもしれません。
こんな感じで印刷されたインクのみがシールに残れば成功です。
続けていると取り除いた紙が水中に溜まってくるので、適宜捨てたり、水を替えたりしつつ、すべて除去できるまで続けましょう。
なお、水を取り替えた場合、浸水の時間を再度設ける必要はありません。
十分に紙の繊維を取り終わったら水気を取ります。
このとき、図案の張り付いている面は粘着面なので、繊維くずが貼り付かないよう、キムワイプなどを使うのがおすすめです。
こするように(面に水平に)動かすと粘着力に引っかかるので、軽く叩くように(面に垂直に)動かすとやりやすいです。
この際、黒い布の上などに置くと、残っている紙の繊維がよく見えます。
納得行くまで、水に浸けてこする・水気を取って確認する を繰り返します。
十分に紙の繊維を除去できたら完了です。
最初に取っておいた透明フィルムを元の位置に貼り付け、カードの形に戻します。
このとき、フィルムとシールのカドをきれいに合わせる必要はありません。どうせ切り取るので。
ホコリ・気泡は入らないよう注意しましょう。真ん中から放射状に力をかけていくと気泡を抜きやすいです。
今回使った図案では、vim-jp slackとNeovimのアイコンは色が淡すぎて発色が弱く、kawarimidollと旧Denoのアイコンは線が細すぎて潰れてしまいました。
Vimと新Denoのアイコンは色・線の太さともに適切だったため、きれいに出力できたと思います。図案選定の場合は参考にしてください。
きれいにできたアイコンを切り取ります。
印刷部は透明シールと透明フィルムが直接接していない状態なので、ギリギリまで切り取ると粘着力を失い、透明フィルムが剥がれてしまいます。適度なマージンを設けてください。
左右のサイズが大きく変わると、糸で吊ったときに傾いてしまいます。なるべく左右対称になるように注意しましょう。
これでアイコンパーツは完成です。
図案上部に糸を通すための穴を開けます。
糸が一本通るくらい、縫い針が簡単に通らないくらいが適切なサイズです。 穴径が大きすぎると後で糸の結び目を作ったときにすり抜けてしまう可能性があります。
穴の位置がずれると、やはり糸で吊ったときに傾いてしまいます。切り取った形状の中心線上に穴を開けられると理想的です。
縫い針を使い、先程開けた穴とピアスパーツのループ部に糸を通します。
なお、最終的に必要な糸はかなり短いのですが、作業しやすくするためにある程度の長さを取っておきましょう。
糸を通したら、まずパーツ側の金属環に普通に本結びします。
アイコン側は適当な位置に結び目を作ります。画像のように軽く片蝶結びをして位置を確認し、問題なければ蝶結びのループの部分に糸を通して引き絞ります。フィルムの穴が十分に小さければ糸が抜けることはありません。
※この画像は説明のためにかなり耳から遠い位置で結び目を作っていますが、実際はもっと近く(1cmくらい)したほうが良いです。ぶら下がる糸が長いと、歩くだけで派手に揺れて煩わしくなります。
結び終わったら、結び目ギリギリのところで余った糸を切りましょう。
これで完成です。お疲れ様でした。
クリアアクセサリーの作り方を解説しました。
画像によって向き不向きがありますが、主線と色合いがはっきりしているものはきれいになりやすいです。
皆様もお好きなアイコンで試してみてください。