授業の出席と同様に,動画の視聴は必須ではありません。私は誰が何分視聴したかの記録を取りません。 ただ,配布スライドと授業・動画用に作っているスライドには少しだけ違いがあるということには注意をしておいてください。 したがって,動画視聴にもそれなりのメリットがあります。
配布物,教科書,授業との間で生じる差分に関する考え方を説明しておきます。
授業 or 動画をチェックした人だけの特典です。
例えばスライドに例題だけがあって,解答解説は授業のみと言う場合があります。ただし,教科書やスライドの他の部分をじっくり読めば答えられるはずです。
「自分で補ってください」「補えるはずだ」という意味です。スライドに問題だけがあって解答解説なしという場合もあります。そういうケースでは(少なくとも僕の2年生向けの授業で)極端に難しいものはないはずです。
ついでなので,授業・動画と教科書の関係も整理しておきます。
教科書を補足する説明です。大事だったり,取るに足らないケースもありますが,教科書の説明が少し物足りないなと教員が感じたときや, 教科書の説明では少しむずかしいかなと感じたときに書きます。(これは,試験で出したくなる部分です。) マンキューはアメリカの用語法を用いているので,単に日本の統計上,慣習上の 表現を補う場合などが多いです。(呼び方の違いは「取るに足らない」部分です)
簡単すぎるか,難しすぎるために省略しています。簡単なものはもちろん試験に出る可能性があります。難しいものは小テストで類題が出題された場合に試験に出る可能性があります。
あなたの見逃しの可能性が高いですが,どうしても関連する部分を探せない場合は質問してください。
新しいことを勉強するときに陥ってしまいがちなのですが,教科書を読んで難しいと感じたときに,インターネットで検索して安易に答えを求めるのはやめましょう。せめて,一旦,インターネットで調べてみたとしても,教科書に戻ってさらにじっくり読んでください。
インターネット上の知識をちゃんと活かせるためには,ウェブサイトの定義と教科書の定義が完全に一致しているかどうかを確かめた上でウェブサイトの情報を咀嚼し,次に,教科書の記述を理解するという手順が必要になります。これをやるくらいなら教科書をしっかり読む方がはるかに効率がよいのでは?というのが僕の意見ですが,人それぞれなのでおまかせします。せっかくよい教科書を使って勉強しているのに,ネット上のゴミみたいな情報源の方をありがたがるのはやめましょう。
最後に,僕の資料や発言が間違っている場合もありますし,確率は低いですが教科書(あるいは翻訳)が間違っている場合もあります。教科書をじっくり読み込んで,誤りに気づいた方はぜひご連絡ください。