"本記事は「はぐれ学生Advent Calendar 2013」 http://www.adventar.org/calendars/131 という企画のひとつです。 本企画では「はぐれ学生」とは、大学などの学校を中退、休学、留年した方、また、仮面浪人やちょっと変わった進路を選んだ方などを指すことにします。"
私は渡邉公隆といいます。筑波大学情報学群情報科学類を2011年3月に卒業し、同4月に筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻に進学しました。 その後、研究が頓挫し、精神的に病んでしまい必修単位を落とし、2012年10月から療養のため休学しました。 翌2013年10月より復学し、無事過程を修了することを目指して頑張っています。 専門はプログラミング論理で、キーワードは型システム、マルチステージプログラミング、定理証明支援系などです。 専門分野の話は別の機会に譲るとして、皆さんにはお金の話を少ししたいと思います。
多くの人にとって、大学及び大学院で学ぶ上で学費・生活費は無視できない問題だと思います。 ある人は懸命にアルバイトをし、ある人は親から仕送りを受け、ある人は日本学生支援機構の奨学金を受けていると思います。 私は日本学生支援機構の奨学金を1種・2種両方受けていて、そこから大学院の学費、及び生活費を捻出しています。 しかしここに大きな落とし穴がありました。 奨学金は通常の在学年限分しか受けられません。つまり、大学院博士前期課程であるならば2年しか受け取ることができません。 はぐれ学生である私は最低でも3年卒業に必要です。つまりあと1年分の学費・生活費をどうにか捻出しなくてはなりません。 困りました。
実は、日本学生支援機構の奨学金は2種に限り1年延長して受けることができます。 留学による場合、病気療養による場合、ボランティア活動による場合、及び被災(災害に起因する特殊事情を含む)による場合に限り、第二種奨学金貸与期間延長ができます。 これを知らない学生の方、結構多いのではないでしょうか。 私の場合これのお陰でなんとか卒業までお金に困ることはなさそうです。
日本学生支援機構の奨学金は給付ではなく貸与です。 したがって、貸与期間が延長されるということは返還総額が増すということです。 そのことはしっかり忘れないようにしなくてはなりません。
延長事由は
- 留学による場合
- 病気療養による場合
- ボランティア活動による場合
- 被災(災害に起因する特殊事情を含む)によるばあい に限られます。
ご利用は計画的に。
平たく言えば借金ですから、毛嫌いする人も多いかと思います。 しかし私の考えでは、しっかり研究して、しっかり卒業し、しっかり就職して、しっかり働いて、しっかり返せば良いと思っています。 必要な先行投資です。 だから私は笑顔でこう言うのです。 「未来の俺、あとよろしく」