Created
January 9, 2011 10:32
-
-
Save kimoto/771586 to your computer and use it in GitHub Desktop.
生物の死の意義など
This file contains bidirectional Unicode text that may be interpreted or compiled differently than what appears below. To review, open the file in an editor that reveals hidden Unicode characters.
Learn more about bidirectional Unicode characters
死の意義 | |
放射線により老朽化した遺伝子を破棄すること | |
食物を若い新鮮な遺伝子に渡すため | |
自然淘汰により種全体を"進化"させるため | |
生物が苦しみながら死ぬことの意味 | |
苦しみながら死なないような生物設計にすることも出来たはずだがそうなっていない | |
別の言い方をすれば、苦しい場面に直面したときに、それよりも簡単な苦しみで自殺する方法はいくらでもあるのに生物はそれを選択しようとしない | |
これらから察するに苦しまずに簡単に死ねる生物は地球上からすでに絶滅したと考えるのが自然である | |
苦しみから逃げて簡単に自殺することができる生物、というのはつまり生への執着が弱いということ | |
生への執着がない生物はみな死に絶えた | |
一方肉体への壮絶な痛みに耐えるという生への執着が強い生物のみが生きのこった。 | |
つまり現存するすべての生物は生への執着があるはずで、人間もみな生への執着がある | |
痛みよりも生を優先する、本能的に苦しみに耐えて乗り越えようとする、死なないようにする | |
また、苦しみながら死ぬことで生きることの尊さを周りに見せつけている | |
安楽死(尊厳死)を選択すべきかどうか | |
死は先に説明したように、現在の地球をとりまく環境や生物設計では必要不可欠である | |
そして苦しみながら死のうとする生物に、より簡単な死を与えるのが安楽死である | |
本人の意志があればそれに従うのが最善 | |
本人の意志がない場合にどうするか、というのが問題 | |
安楽死、といっても苦しみはある | |
方法により度合いは変わるが苦しみがないわけではない | |
どちらも正解なので自分の意志で決めるしかない | |
人間がこのような問いに悩むのも、人間が自分の意識を持って選択をするように進化してきたから | |
つまり安楽死させるべきかどうかというのは、個々の人間が自分の強い意志ではっきり決めなければならない | |
そうするために人間は意識というものを持っている | |
葬式は誰のためのものか | |
残された人間のためのもの | |
生物の体は死後、時間がたつと腐敗し悪臭を放ちグロテスクな容姿になってしまうから、そうならないようにするため | |
宗教は誰のためのものか | |
残された人間のためのもの | |
まだどこかで生きていると思うことにより心の喪失感を埋めるため | |
死の喪失感について | |
死の喪失感は、死そのものに感じるものではなく、今まであったものが消えたという喪失感である | |
他人の家の見ず知らずの人間が死んだからといって喪失感に襲われることはない | |
つまり死自体には人間は喪失感を感じていない | |
例外として、見ず知らずの他人の死でも家族が悲しむ光景を見ると、死の喪失感に襲われる | |
これは追体験であり、その映像の家族を自分の家族に置き変えて想像しているからだ | |
人間は死で悲しむのではなくて、今まであったものがなくなることにより悲しんでいる | |
たとえば毎日酒を飲んでいたとしてその酒をやめたとする、そうすると酒が恋しくなり寂しくなり喪失感を感じる | |
死の悲しみは失恋の喪失感とまったく同じもの | |
たとえば付き合っていた恋人と別れた場合に感じる喪失感と死の喪失感は同じ | |
再び会える可能性があるか、ないかという違いはあるが、実質的に二度と会えないと想像できる状況では死と恋愛の喪失感はまったく同一のものになる | |
たとえば10年もの間テーブルの上にあったリンゴが突然消えたとしても、また明日戻ってくるのではないかと脳は繰り返し推測をしてしまう | |
1日居ないだけでは10年の経験にはかなわない、そのたびに現実と推測の認識の違いが発生して深い悲しみを感じる | |
死の克服 | |
死は誰にでも訪ずれるということを理解する | |
死ぬのは早いか遅いかの違いでしかないということを理解する | |
時間経過による記憶の薄れや慣れで克服する | |
本人は今まで生きることが出来て幸せだったのだと理解する | |
コップに半分残った水を見て、「もう半分飲み終わってしまったのか」と思うのか「あと半分も残っているのか」と思うのかの違い | |
現実を認識しているのは意識、その意識を少し変えるだけで世界の見え方が別のものになる | |
死から得られるもの | |
自分もいつか死ぬのだということ | |
他の人間もいつか死ぬのだということ | |
生きることの尊さ | |
これからの人生を強く生きようと思う |
Sign up for free
to join this conversation on GitHub.
Already have an account?
Sign in to comment