- 日時: 2015年7月25日(土) 15:30-17:30
- 会場: ハロー貸会議室 新宿曙橋 3階
- 登壇者
- 太田昌文(日本ラズベリーパイユーザグループ)
- 市谷聡啓(DevLOVE/ギルドワークス)
- 平井則輔(JANOG/ソフトバンク)
- 小島英揮(アマゾン データ サービス ジャパン)
- 司会:
- 法林浩之(jus)
- 榎真治 (jus/LibreOffice日本語チーム)
- ハッシュタグ: #commustudy
- https://japanunixsociety.doorkeeper.jp/events/25734
- IT コミュニティは増えた。運営者も増えた。
- しかし運営者同士の交流が増えていない。
- そういうテーマのイベントをやっても良いだろうと、jusで開催することにした。
- DevLOVEファウンダー
- ギルドワークス
- 去年の4月に立ち上げた
- DevLOVE
- 2008年月21日に立ち上げた
- 東京で2000人くらい、他に仙台/大阪等ぜんぶで4,000人くらい
- 日本ラズベリーパイユーザーグループ代表
- ラズパイ財団のお手伝いもしている
- 当時は日本で入手困難だった
- 日本でまとめ買いの共同購入を交渉するところから始まった。
- その他の団体のイベントの協力もしている
- Windows 10 IOT 対策で MS と話し合い中
- 財団側の公式フォーラムにも流れていない
- 財団側も知らないらしい
- 日本の活動を財団に伝えることで、注目してもらう
- 販売数的には日本は4位。
- AWS にかかわって6年くらい。
- 日本での1号社員
- 前職は Adobe で FLEX のコミュニティ活動をしていた。それが初めてのコミュニティ活動。
- ユーザコミュニティとベンダーの距離感、お金のやり取り等を学んだ
- JAWS-UG
- ベンダー色が割りと強いユーザコミュニティ
- 日本に50支部くらい
- 本部がなくてすべての支部は横並び
- 本日もどこかでイベントが開催されている
- 普段はソフトバングでネットワークエンジニアをしている
- JANOG運営委員
- JANOG
- ネットワークの運用をメインに議論する人たちの集まり
- 大きい本会議が年に2回
- janog ML は7月で7,000人くらい
- jus 幹事
- LibreOffice日本語チーム
- 2011年に設立
- 20人弱。実働は数人くらい
- 財団のメンバーでもある
- jus 幹事
- 本業はここ7年くらいはフリーランス
- 日本UNIXユーザ会
- 1983年設立
- UNIXのグループになっているが、時代の移り変わりにより様々なテーマに手を出している。
- 登壇者からお題をもらってディスカッション
- 平井
- JANOG設立の頃は、オペレータ同士が情報交換をしないとそもそもISPが運営できなかった
- ISP間の接続性を上げないといけないので、コミュニティで会って話をしていた
- 最近は、テーマが開発よりになってきた
- 自分が JANOG に入った時には「動画配信」等がホットなトピックだった
- 小島
- ある程度コミュニティが成熟していくると、どうやって回していくかが難しくなる。そこはどうケアしている?
- 平井
- 濃い内容が喋りづらくなってくる
- 法林
- 7年ぶりに先週の JANOG に参加したが、営業の人が増えていて驚いた。
- 小島
- ステージはどんどん変わっていく。
- AWS はマルチレイヤーなのでそもそもターゲットが広い
- 「エンジニアだけにしない」とは最初から考えていた。
- 技術だけだと行き詰まる。
- どういう人をコミュニティリーダーにするというのは、きっちり意思表示する
- コミュニティはどんどん細分化していく。
- 集まりやすいのは重要。
- 太田
- コミュニティをはじめてみて、参加者の幅が広いことが分かってきた。
- 小学生から引退した技術者まで
- Android 工作系の人が一儲けしたくてすごい勢いが流れてきた。
- 本部、支部問題
- 運営は本部に任せたいという人もいる
- 女子部といいながら参加者の8割が男性というイベントもあるよね
- 客寄せパンダにはしてくれるな
- Windows 系の人たちがどんどん入ってきている
- 平井
- JANOGは続く
- JANOGそのものはお金を持たずに、イベントを開催する際はホスト企業が会場を用意する
- 4回先まですでに決まっている
- 現場のオペレーションの課題はまだまだとても多い。
- 重要性は昔からあまり変わっていない
- 裏方として会を運営すると得るものが多い
- そういう人が次もやりたいと思ってくれるので続けていける
- JANOGは続く
- 小島
- それぞれどうやって自走させるかが大事
- ファシリテートがうまい人を中心に据えるのが重要
- ベンダー側も片手間ではできないので、担当を置いてきちんとサポートする
- SNS 等で本人の写像を見ていると、向いている人がなんとなく分かる
- 太田
- あっきーの eject が財団にやたらと受けた。
- 日本の事例をどんどん海外に出していきたいのがモチベーション
- 榎
- LibreOffice は人数が多くないので、システマチックにはできない
- 離脱するのが前提
- いかに新しい人を入れていくか
- 来てくれる人を大事にする
- 実際に会いに行ってそそのかす
- LibreOffice は人数が多くないので、システマチックにはできない
- 小島
- 実際に会うのはすごく大事
- SNS でトピック以外でその人とずっとつながれるのはとてもよい時代
- 小島
- 「内輪受け」に陥らないようにする
- その場合は場を変える
- ゆるやかに新陳代謝をするようには気をかけている
- 市谷
- DevLOVE の運営メンバーは年々変わっている
- 運営メンバーが新しい人を巻き込んでいく
- 法林
- jus はすごく固定化しているw
- 小島
- 固定化してても回っているのはなぜ?
- 榎
- スキルセットは固定しているので運営コストは楽
- 太田
- OpenSolaris のコミュニティでは、オラクルが社員にリーダーをやるのを禁止したので、アメリカのUGは潰れた。
- ラズパイでは若い人を積極的に持ち上げるようにはしている
(ここで前半は終了)
- 榎
- LibreOffice は、OpenOffice 時代にベンダーとうまく行ってなかったという反省がある
- 大事なことは全部 Sun が決めていた。
- 中心がクローズドな感じでフラストレーションが溜まって、結果フォークに至った。
- Libre になって中心を企業にしないということに注意を払った。
- 太田
- OpenSolaris の時も、コミュニティがバグフィックスをしても公開されるのはSunの社員だったりした。
- 大きなイベントをやるには企業協賛が絶対必要
- 協力してくれる企業にはできるだけ対等な関係でいたい
- 市谷
- 参加メンバーは仕事の一環で参加している人が多い
- 勉強会をするときに大きめの会議室をもっている会社に借りることが多い
- 平井
- ベンダーの人が宣伝色の強い発表をするとブーイングが来る
- 法林
- 日本のコミュニティは金の匂いが嫌いな人が多い印象がある
- その中で JAWS-UG があれだけ大きな規模になったのはすごいことだと思う
- 小島
- 一番最初の立ち上げから設計図があったのが大きいのではないか。
- 基本的にはお金を払わない
- 晴れ舞台くらいは用意する
- お金をつけちゃうとそれがないと回らなくなってしまう
- 平井
- NOG は色んな国にあって、NANOG が本家
- JANOG で発表したプログラムが海外の人に興味を持ってもらうケースもある
- APNIC のサポートを受けながら、発表資料を英語化をボランティアベースでやっている
- 外国人も毎回参加している
- 小島
- 海外にも AWS のユーザコミュニティはあるが、それぞれが独立していて横には繋がっていない
- 結果的に世界に一番大きいコミュニティは JAWS-UG
- AWS 韓国のチームが見に来て、韓国でもやりたいと言っていた
- アジアの文化には JAWS のやり方がしっくり来るようだ
- シアトルのAWSユーザコミュニティの人は、他のコミュニティを見ている感じはない
- USの人はプログラムとしてコミュニティを見ている気がする
- インセンティブがないと人は動かないと思っている?
- 榎
- LibreOffice はグローバルなので、グローバルを見ざるを得ない
- 言葉の壁は大きい
- LibreOffice はグローバルなので、グローバルを見ざるを得ない
- 太田
- 別の機会に東ヨーロッパの人とチャットした際に以下を言われた
- 英語でドキュメントを読むのが普通
- なぜ日本人がそんなに翻訳に拘るのか分からない
- 別の機会に東ヨーロッパの人とチャットした際に以下を言われた
- 小島
- 先にコアが固まっていれば自然と排除される
- フェードアウトされる場合が多い
- 組織デザインをしっかりしておくことが重要
- 「お断りして良い」という意識を共有する
- 太田
- 海外では Ban リストを作っているケースが多い
- W10 IoT は文化が違うのではと思うので、コミュニティを分けた方が良いのかと悩んでいる
- 多様性が高まっていくと、ある程度は受け入れなければいけないのではないか
- 市谷
- 考えてみたが、自然淘汰が起きていたように思う
- 平井
- JANOG では除名が1名あった
- 個人的には不快にならない人なので、あまり気にならない
- ML の雰囲気が悪くなるのが嫌なので、ライトな話題を振るようにしている
- 榎
- あまりない。
- お客さん的な人は多い
- お客さん発言が増えることで開発者のモチベーションが落ちないかは気になる
- 最初のメンバーが微妙だったばあいは難しい
- 太田
- 基本的にはコミュニティのメンバーは選べない
- 市谷
- うまくいかなかったら元に戻ろう、とは思っていた
- 結局うまくいって戻らなかった。
- 小島
- 内部ではフリーライドと呼んでいる
- 止めることはできない
- 別の名前でやられた方が良いのではと話した
- 太田
- 財団への窓口になってくれというメールは多くあったが、丁重にお断りした
- 一概に企業がすべて悪いとは思ってない
- 独占するような方向にはストップをかける
- 小島
- 現金で支払ったことはない
- アワードで表彰し、その中にはAWSのクレジットがある
- 平井
- 払ったことはない
- 活動報告の場で、貢献者の名前を紹介する程度
- 榎
- 基本はクレジット
- 財団なので本当にやっている人はフルタイムで雇用する
- 交通費は申請すれば出してもらえる
- 小島
- 企業とコミュニティは相反するものかなと昔は考えていたが、そんなことはないことが分かった。
- まだ実験中なので一緒に良い関係をつくっていきたい
- 太田
- AWS がコミュニティマネージャをつくっているのはすごいと関心した
- 市谷
- 色んなコミュニティの話を聞けて純粋に楽しかった
- 平井
- こういうコミュニティの場に初めて出たのでドキドキしたが、好きなゆるい雰囲気で楽しかった
- 気づきが多く参考になった
- 榎
- 非常に勉強になってよかったです。
- 法林
- ぜんぜん違う業種から選ぶというのを制約とした
- 同じグループの人が集まって同一性を確認するというのは止めようと思った。
- つづきは懇親会で!