背景などはスライドを読んでください https://speakerdeck.com/kwzr/apple-penciltozuo-li-kidui-ying?slide=20
以下のような10名の右利きの社員が参加
- iPadとApple Pencilを持っていて日常的に使っている
- お絵かきする(5名)、お絵かきしない(5名)
- オンラインでの実験は各自のiPadを使用して行ってもらった
- iPadを横向きにして置き、以下の画像の実験用のアプリを起動する
- 中央に灰色の円、左側または右側にツールバーがあり、ツールバーの上部1/3の位置に鉛筆ボタンを配置した
- 灰色の円が表示されている間は、灰色の円の上にApple Pencilを置く
- タスクを開始すると、1〜3秒でランダムに灰色の円が赤い円に変わるので、変わったらすばやく鉛筆ボタンをタップする
- 数回練習を行ってもらい、本番は上記を10回繰り返す
- 左側のツールバーで行った後、右側のツールバーでも同様にタスクを行う
- アプリ内部では、鉛筆ボタンをタップするまでの操作時間と誤操作(誤タップ)回数を記録する
- 左側ツールバーで操作したときと右側ツールバーで操作したときの操作時間・誤操作回数に差はない(帰無仮説)
- 左側ツールバーで操作したときと右側ツールバーで操作したときでは、左側ツールバーの方が操作時間や誤操作回数が多い(対立仮説)
- 左側ツールバーで操作したときと右側のツールバーで操作したときの平均操作時間で対応のあるt検定を行った(片側検定)
- 平均操作時間は、平均値から3SD離れている値を外れ値として除外して計算した
- 左側ツールバーで操作したときと右側のツールバーで操作したときの誤操作回数で対応のあるt検定を行った(片側検定)
- 帰無仮説が棄却され(t(9)=3.6854, p<.01)、右側ツールバーの方が有意に操作時間が早かった
- 帰無仮説が採択され(t(9)=0.46726, p=0.3257)、左側ツールバーと右側ツールバーで誤操作回数に有意差は見られなかった