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@makotom
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Opera Wiki の最期

Opera Wiki の最期

訳合って Opera と私に関することをまとめていたときにふと Opera Wiki 遺跡 が目に留まったので, さらっとまとめる気になった. Opera Wiki 1周忌ということもあるので, 回顧の意味も含めて書いてみる.

ここで主に書きたいことは,

  • Opera Wiki の晩年は集団管理体制だったということ.
  • Opera Wiki の終了は主に私の判断だったということ.

Opera Wiki はどのようにして私のところに来たのか

Opera Wiki を私に引きついだのは @amatanoyo である. これは種々の記録から2011年5月の頭のことであることが分かっている. (*1) 実は, Opera Wiki を引き継いだ時点で, opera-wiki.com ドメインは, Wiki を @amatanoyo が, 2ちゃんのログを @crckyl がメンテしているという状態だった. データを引き継ぐときも, FTP のアクセス権限を @crckyl にも当てるのを忘れないようにとの注意喚起が @amatanoyo からあった. また, MediaWiki 上では, 何人か管理者権限を持っているユーザーがいた.

すぐにやったこと: 集団管理体制への移行

Opera Wiki を引き継いですぐにやったことは, Opera Wiki を私だけの個人管理にしないことだった.

最も大きな動機は, 私自身に Opera Wiki の権限が集中することのリスクだった. つまり, 当時の Opera Wiki 程の規模・公共性を有するウェブサイトの管理経験が私には乏しかったこと, また, そのような状況において私の身に万が一が起きたときのバックアップが必要だと考えたこと, 以上の2点が, 速やかな集団管理体制への移行の動機となった. @amatanoyoブログ中で個人経営への疑問を綴っていたことも後押しした.

まず最初にやったことは, @amatanoyo が引き続き FTP でアクセスできるようにしたことだった.

次に, 比較的すぐに @edvakf から協力の申し出があったので, 彼の FTP アカウントを作成. (*2)

まもなく, auth@opera-wiki.com という ML (通称管理組合 ML) を立ち上げ, 上記3人と私の4人を追加. (*2)

一週間後くらいに, とある事件をきっかけに @t_ashula に調査協力をお願いすることとなり, 彼を ML に追加し FTP のアカウントを作成.

このようにして, 私が Opera Wiki を引き継いですぐに, Opera Wiki は集団管理体制に移行した. 最終的に, 管理組合 ML には @m61k, @crckyl, @amatanoyo, @edvakf, @t_ashula, @yuzuemon が登録されていた記録が残っている. (*3) 当時は, 私が主に Opera Wiki の面倒を見るので, 何かあったときにはできる範囲でよいので協力してほしい, という体だった.

サーバー移行と集団管理体制の強化

Opera Wiki は, 2012年9月にレンタルサーバーから VPS に移行している. このサーバー移行は, Opera Wiki の動作を快適にするという目的のほかに, 実は共同管理者がアクセスできるリソースの拡大という意図もあった. 実際に, 当時旧サーバーの FTP アカウントを持っていたメンバーのうち私が SSH 公開鍵を受けとれたメンバーについては管理者権限つきのシェルアクセスを持っていた.

実は, この時点では, Opera や Web 関連のコミュニティプロジェクトに Opera Wiki のサーバーやドメインを無償で貸し出し, コミュニティをより活性化させようということを考えていた. しかし, 結局 Opera Wiki の終焉までにこのアイディアが実現することはなかった. (*4)

Opera Wiki の終焉

そして, Opera Wiki は終了した. 規模の縮小, メインの管理者の交代, その他いくつか選択肢はあったが, あえて終了という選択をしたのにはいくつか理由がある.

  • Opera Wiki をそのままの状態で維持するモチベーションが私にはなく, 私の周囲においても低いと感じられたから.
  • Opera Wiki を動かしている MediaWiki 自体にいろいろ欠陥があり, いつかは Opera Wiki の運営により大きな支障をきたすと考えられたから.
  • "自主運営されている Wiki" という形態が今後コミュニティの維持の核となるとは考えづらかったから. (Wiki 以外のメディアのほうがふさわしいことが明らかだから.)

当然ながら, Opera Wiki の終了という選択は, Opera Wiki の歴史に鑑みても, その公共性に鑑みても, 大きな決断だった. このときの周囲からの後押しが大変心強かったのは, 今でもよく覚えている. (*5)

Opera Wiki の復活はあり得るのか?

結論から言うと, あり得ないことはない. リソースは Opera Wiki 遺跡 で公開されているし, 言ってもらえればドメイン名を譲ってもよいと思っている. しかし, 以上の記述からわかるように, 私の意思で, あのような形態のウェブサイトが再起することはまずないだろう.

注釈

*1 ちなみに, 私は2011年夏のことだと記憶していたが, そうではないらしい. 東京にいる間によくわかんないけど @amatanoyo と唐突に電話会議をすることになったのは覚えている.

*2 ここらへんの前後関係は厳密でないかもしれない. 残念ながら, 今のメールサーバーにこのあたりのメールのコピーが見当たらない. (自宅のアーカイブを探せばでてくるかもしれないけど.)

*3 私が忘れていたり見落としていたりで, 実際にはもうちょっと多かったかもしれない. 抜け落ちているのに気づかれた方は連絡いただけるとうれしい.

*4 現在 @momdo_ が維持している翻訳技術文書のページがもともと Opera Wiki にあったりしたのは, このアイディアの部分的実現といえる. 実際に, 私が半ば強引に当該ページのホストを誘致した.

*5 面白いことに, このとき Opera Wiki の終了に関する打診を, 私は管理組合の ML に流していない. それどころか, 管理組合メンバーから Twitter でつぶしちゃえという意見があったほどだった. この事実が, いかに Opera Wiki が晩年を惰性で生き延びてきたかを現している.

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