mysql コンテナと sql ファイル

docker-mysql-sql-file.md

ホスト側/コンテナ側にある sql ファイルを食べさせる方法

準備

1. mysql5.6 の docker 公式イメージでコンテナを起動済み（コンテナ名 mysql56 ）
2. ホストのカレントディレクトリに select 'host'; と書かれた select.sql を配置。
3. コンテナ内の WORKDIR（デフォルトでは /）に select 'container'; と書かれた select.sql を配置

結果

$ # 配置しているファイルの確認（ホスト側）
$ cat select.sql 
select 'host';
$ # 配置しているファイルの確認（コンテナ側）
$ docker exec mysql56 cat select.sql
select 'container';

$ # docker exec でそのまま select .sql を食べさせる（ホスト側ファイルが利用される）
$ docker exec -i mysql56 mysql -prootpass < select.sql                                                                                                                                          
Warning: Using a password on the command line interface can be insecure.
host
host

$ # docker exec で `sh -c` を通して select.sql を食べさせる（コンテナ側ファイルが利用される）
$ docker exec -i mysql56 sh -c 'mysql -prootpass < select.sql'
container
container
Warning: Using a password on the command line interface can be insecure.

理由

sh -c を付けない場合

ホスト側の shell が docker exec -i mysql56 mysql -prootpass と < select.sql を別々に解釈して、ホスト側の select.sql を展開した後に docker exec の stdin にそれを食べさせる。 docker exec はそのままでは stdin は無視するので -i オプションを追加。

sh -c を付ける場合

ホスト側は特に何もせずコンテナ内で sh が mysql -prootpass < select.sql を実行する。 コンテナ内で実行されてるので WORKDIR（デフォルトでは /）の select.sql がコンテナ内で mysql コマンドに渡される。