これは Excel方眼紙 Advent Calendar 2013 の4/1用記事です。
画面キャプチャはWindowsのExcel 2010を使っていますが、Windows用のExcelなら他のバージョンでも同じことが言えるはずです。
Macintosh用のExcelは多分違ってたはず。
標準の列幅は「8.38」です。
単位は、「いわゆる半角英数字の文字数」とのことです。 MSゴシック11ptで入力すると、たしかに9文字目はちょっとはみ出しますね。
それにしてもこの「8.38」という中途半端な数字は何なんでしょうか。
やってみるとわかりますが、列幅の小数点以下2桁は、8つの決まった値しか設定できません。 (その他の数値を入力すると、近い数値に寄せられます)
これはどういうことかというと、入力可能な数値が 1/8 = 0.125 刻みになっているのです。 そして、小数点第3位で四捨五入されて表示されています。 標準の列幅は、8.375 (8と3/8) だったんですね。
それにしたって、列幅8.375って実際にはどのくらいなんでしょうか。 調べてみると、標準の列幅をピクセル換算すると、72pxなんだそうです。
(追記)列見出しの境界をドラッグすればピクセルの数値も出てきますね。
標準の行高さは「13.5」です。
高さの単位はポイント(pt)です。 こちらをピクセル換算するのは割と簡単です。 まず、1ポイントは1/72インチと決まっています(これがポイントの定義です)。 さらに、Windowsの標準解像度は1インチ当たり96pxです(96dpiと書いたりもします)。 したがって、13.5[pt] * (1/72) [in/pt] * 96 [px/in] = 18[px] ですから、標準の行高さは18pxです。
(追記)こちらも同様に、行見出しの境界をドラッグすればピクセルの数値も出てきます。
Excel方眼紙にするには、列幅と行高さを同じ長さにするのが理想です。 というわけで、標準の行高さを基準にして、適切な列幅を計算してみます。 列幅 = 8.375 / 72 * 18 = 2.09375 というわけで、列幅を2.09375文字にすれば行高さと列幅が同じになる計算です。
ところが、さっき書きましたが、列幅は0.125刻みでしか設定できないのです。 列幅 2.09375 に近い値は、2 もしくは 2.125(≒2.13) となります。 どちらに設定しても行高さと列幅はぴったり同じになりませんが、そこはあきらめて好みの値を設定してください。
筆者の好みは列幅2です(覚えやすいから)。
「ピクセルとか甘え。Excel帳票をミリ単位で合わせてこそ方眼紙。」という意見もあるでしょう。 こんな しゃちくしごとに まじになっちゃって どうするの