世の中の多くの産業は広告と共存したモデルになっている。 モノを売るためには、
- モノ作り(いわゆる産業)/サービス提供(医療とか娯楽とか)
- それを欲しがる人を結びつけること
の両方が必要
テレビ、新聞、商品のパッケージ、ビルの看板、建物の内装、webサイト、スマホアプリ…あらゆるところに広告が存在している。
- 広告を出したい人 = 広告主
- 広告主とお客さんをつなげたい人、広告そのものを作る人 = 広告代理店
- 広告を掲載することでお金を貰いたい人 = 媒体/メディア
という3つのプレイヤーが存在している(厳密にはもっと色々な切り口があるはずだが…)。
広告主とメディアは世の中に沢山いるが
広告代理店は日本では
- 電通
- 博報堂
の2社がとにかく圧倒的に強い。2社を指して 電博 なんて言葉があるくらい。
広告の本質は、売りたい物事の情報を伝えることなので、情報技術(IT)との相性が良い。
ITではモノそのものは届けられないが、情報は瞬時に届けられる。
- インターネットやアプリは、人の目を集めることに適している
- 物理的な距離、数、位置による制約を受けない。何人でも同時に見られる。
- インターネット上のもの=Webサイトやアプリは比較的安価に素早く作ることができる
- テレビゲームは数億円かかるが、アプリなら数千万円
- インターネットは情報の伝達が速い
- 最新の広告をリアルタイムで届けられる
ITの浸透により、「沢山の人の目につくものを、容易に、新しく作り出すことができる」環境が整ったといえる。
これは今までにない広告媒体環境の出現であり、電博の牙城を崩す契機となりえた。
そこで台頭してきた企業がオプト,セプテーニ,CyberAgentを筆頭とするインターネット広告代理店である。
インターネット広告は、ネットワークとデバイスの発展を皮切りに誕生した非常に新しい市場である。
テレビの視聴率が下がり、Youtubeの再生数、facebookの利用者が増えていく昨今において、
いかに「最適な広告」を出しつづけていくかという競争が繰り広げられている。
日々変化する技術と生活様式に追随するべく、最新技術や企画が求められる。
この変化を好み、その中で頂点を取ろうとすることをモチベーションとする人が多く、
業界全体としていわゆる攻めの雰囲気が強い(イケイケ系)
また、インターネット媒体によっては一日数億回の表示を誇るものもあり、
これは他のあらゆる業界で体験できない情報の(あるいは人の目の)量である。
この前人未到の規模のデータを取り扱うことをモチベーションとする人も多い。
この他に、広告が栄えることでインターネットメディアにお金がめぐり、
結果的にインターネットメディアの品質(楽しい、美しい、便利)が向上する。
メディアの質が向上すると利用者が増え、さらに広告が発展する…という循環が存在する。
この循環的発展を助け、より便利なIT環境を作っていきたいという人もいる。