最近YAYA周辺の開発環境が著しく更新されております。
yaya.dll本体の差し替えだけでは享受できない機能的恩恵もありますので、システム辞書(systemディレクトリ内の辞書)の更新についてご案内したいと思います。
おとなしくテンプレートゴースト ( はろーYAYAわーるど / 紺野りりす ) を入れ直してそれをベースに自分の書いたトークを移植していきましょう。
変更点を探しながら適用するよりもそれが一番早いと思われます。
フォルダ構成やらなにやらすべてがごそっと変わっております。
システム辞書で定義された関数や変数はおおよそ互換性が保たれているはずです。(※1)(※2)
systemディレクトリをまるっと削除して、テンプレートゴーストからsystemディレクトリごとコピーしてきましょう。(※3)
system_config.txtも差し替えましょう。以下のような指定がされているはずです。
dicdir, system
場合によってはyaya_tmpl_util.txtも差し替えた方が良いかもしれません。
yaya.txtやyaya_etc.txtもわずかに修正が入っていますので差分を取り込みましょう。
yaya_emerg.txtやyaya_emerg_dic.txtが未導入だった人はこの機会にコピーしておきましょう。
yaya_config.txtが不要になったので削除します(system/yaya_base/config.dicに移動しました)。
フォルダ構成が変わったので、不要なファイルを削除するためにdelete.txtに指定しましょう。
また、Tc570-1からmessagetxtフォルダが不要になったのでこれも削除して構いません。
Tc555-1より追加された緊急フォールバック機能により、ゴーストが停止せず、
SSPのエラーログにエラー内容が表示されるようになりました。
一々玉(tama.exe)を起動せずともエラー箇所が把握でき、修正できます。
さらにyaya_emerg_dic.txtを修正してショートカットキーでリロードできるようにすれば、瞬時に元通りの状態になります。
これが非常に便利で開発効率爆上がりなので何度でも宣伝していく所存です。
玉改造版に対応される
玉改造版にデフォルトで対応されます。
文屋に記載された機能もシステム辞書が最新版でなければ利用できない場合があります。
今後起こり得る「書いてある通りに記述したのに動かない!」といった事故を未然に防げます。
上でも出てきましたが玉をメンテナンスするプロジェクトです。
各国語ローカライズ対応していたり表示設定をゴースト側から変えられたりします。
気が向いたらお試しください。
YAYAのlinter。時々チェックして記述ミスを直しましょう。(詳細)
VSCodeの拡張機能で、現在はシンタックスハイライトの機能のみ提供しています。
鋭意更新中で、今後より便利になっていくかもしれません。
伺か関連のVSCodeの拡張機能は他に以下のものがあります。
- ※1 ... 7年近く放置していた私が経験した注意点が1つ。
basewarename
はsender
と同値。ベースウェア名はbasewarenameex
を使います。(参考) - ※2 ... 注意点もう1つ。ゴーストの起動時間を取得する関数が分単位に変わりました。前は秒単位の別名の関数だったはず(忘れた)。
- ※3 ... system/yaya.txtは不要なので削除してください。間違って混入したファイルです。