マイクロサービスにも使われている「アクターモデル」による並列処理プログラミング入門

AbstractActor.java

package actor;

import java.util.Queue;
import java.util.concurrent.ConcurrentLinkedQueue;

/**
 * アクターを実装するための抽象クラスです。
 * スレッドで動作するため、Runnableを実装しています。
 */
public abstract class AbstractActor implements Runnable {

	private final Thread thread = new Thread(this);

	// メッセージを格納するためのキューを定義します。
	private final Queue<Message> messages = new ConcurrentLinkedQueue<Message>();

	/**
	 * キューにメッセージを格納します。
	 * 
	 * @param message メッセージ
	 */
	public void tell(Message message) {
		
		// メッセージをcloneします。これは、メッセージを格納する側(今回で言えばExecutorクラス)で
		// メッセージに変更を加えても、キューの中のメッセージが変更しないようにするためです。
		messages.add(message.clone());
		
		// スレッドの状態を取得します。
		Thread.State state = thread.getState();

		// スレッドの状態がNEW(まだ開始していない)、もしくはTERMINATED(既に終了している)のどちらかでなければ、
		// スレッドを開始します。
		if (state == Thread.State.NEW || state == Thread.State.TERMINATED) {
			thread.start();
		}

	}

	@Override
	public void run() {
		// スレッドが行う処理です。キューの中のメッセージがなくなるまで、メッセージを取得
		// メッセージを取得するごとにonRecieveで処理を行います。
		// onRecieveは継承先のクラスで実装します。
		while (messages.size() > 0) {
			Message message = messages.poll();
			onRecieve(message);
		}

	}

	/**
	 * キューから取得したメッセージの処理を行うメソッドです。
	 * このクラスの継承先で実装します。
	 * @param messageメッセージ
	 */
	protected abstract void onRecieve(Message message);

}