このメモでは、ABCIでのリモートデスクトップの利用方法について説明します。
以下の説明はmacOSを対象とします。macOSでは、デフォルトでOpenSSH 7.3以降がインストールされ、FinderにVNCクライアントが統合されています。
- ABCIにログインします。
ProxyJumpオプションが使えるバージョンのOpenSSHを使っている場合（macOSなど）は下記のコマンドでログインできます。
[user@localmachine] $ ssh -J %r@as.abci.ai abciuser@es
ProxyCommandオプションを使って下のようにも書けます。
[user@localmachine] $ ssh -o ProxyCommand='ssh %r@as.abci.ai -W %h:%p' abciuser@es
- vncserverを起動し、VNCサーバのパスワードなどの初期設定をします。
[abciuser@esX ~] $ vncserver
You will require a password to access your desktops.
Password:***********
Verify:**********
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
New 'esX.abci.local:1 (abciuser)' desktop is esX.abci.local:1
Creating default startup script /home/abciuser/.vnc/xstartup
Creating default config /home/abciuser/.vnc/config
Starting applications specified in /home/abciuser/.vnc/xstartup
Log file is /home/abciuser/.vnc/esX.abci.local:1.log
- 一旦終了しましょう。
[user@gXXXX ~] vncserver -kill :1
- 設定ファイルをいくつか修正します。
$HOME/.vnc/xstartup を以下のとおり編集します。
#!/bin/sh
unset SESSION_MANAGER
unset DBUS_SESSION_BUS_ADDRESS
#exec /etc/X11/xinit/xinitrc
xrdb $HOME/.Xresources
startxfce4 &
必要に応じて $HOME/.vnc/config でスクリーンサイズを変更しておきます。
geometry=2000x1200
- （ログインしていない場合は）ABCIにログインします。
[user@localmachine] $ ssh -J %r@as.abci.ai abciuser@es
- On-demandで、ノード専有で1ノード確保してログインします。
[abciuser@esX ~] $ qrsh -g abcigroup -l rt_F=1
- vncserverを起動します。
[user@gXXXX ~] vncserver
New 'gXXXX.abci.local:1 (abciuser)' desktop is gXXXX.abci.local:1
Starting applications specified in /home/abciuser/.vnc/xstartup
Log file is /home/abciuser/.vnc/gXXXX.abci.local:1.log
gXXXX.abci.local:1 が起動したVNCサーバのディスプレイ名です。このVNCサーバには5901というポート番号が割り当てられます。:2の場合は5902、:3の場合は5903、というようにディスプレイ番号に5900を加えたポートが割り当てられるようになっています。
- ローカルマシンからポートフォワードの設定を行います。
[user@localmachine] $ ssh -N -L 5901:XXX.abci.local:5901 -J %r@as.abci.ai abciuser@es
これでローカルマシンの5901にアクセスすると、VNCサーバに接続できるようになります。
- VNCクライアントを起動します。
[user@localmachine] $ open vnc://localhost:5901/
- VNCサーバを終了し、exitします。
[user@gXXXX ~] vncserver -kill :1
[user@gXXXX ~] exit
[user@esX ~] exit